イギリス旅行記 10 田園風景 ~コッツウォルズ~ ― 2013年06月22日 22時51分39秒
ロンドン滞在のあいま、一泊二日でコッツウォルズ地方に行ってきました。
日本語添乗員付きで、四つの町、
1) バーフォード
2) バイブリー
3) バートン・オン・ザ・ウォーター
4) ブロードウェイ
以上の町をを一日で巡るバスツアーなのですが、
ひとつの町の滞在時間は三十分程度と、
いかにも「突撃」ツアーでせわしない。
今年からこのツアーをストレッチして、
コッツウォルズで一泊するプランができていたので、そちらに参加しました。
三番目の訪問地、バートン・オン・ザ・ウォーターでツアーと別れた後、
迎えの車に乗って宿へ。
翌日はまた車でバートン・オン・ザ・ウォーターまで送ってもらって、
翌日のツアーに途中から合流する格好です。
この選択は正解だったと思います。
宿への到着が15時ころで、出発が翌日の11時と、
ほぼまる一日、ミックルトンという何もない小さな村で過ごしました。
散策くらいしかすることがないので、
到着した日は3kmほど離れた丘の上にある、キフツゲートコートガーデンという
イングリッシュガーデンまで歩いて行ってきました。
お庭のことには疎いので、ここの美しさについては上記リンクを参照ください。
途中はこんな牧草地が続きます。
そして帰り道の途中から見下ろすミックルトン
全景のパノラマ
あまり直接的な形容詞は使わないよう
心がけているのですが、美しいですね。
翌朝も村の中を散歩したのですが、
狭い村のこと、ほとんど歩き尽くしてしまった気がします。
特別なことは何もない普通の村を、ゆっくり散歩できたのはとっても良い体験で、
なにげない道がなにげなく美しいところでした。
このあたりの景観を日本の風景と比較してみて、素人目にもすぐに気がつくのは
1.電柱がない。
2.かんばんが(ほとんど)ない。
壁に貼られた広告はあっても、道に無遠慮に突き出したような
目だったもん勝ちの看板・広告は見かけません。
3.建物の様式が揃っている。
日本でも美しく揃った古い街並みが残されていますが、いつのまにか
周囲の建物に合わせる事をよしとする共同体意識が失われてしまい、
個性(実は突飛さや思い付き)を競うようになってしまいました。
単純なことなのですが、むずかしいことです。
イギリスの人は景観を守っていくために、一定のルールで自分達の便利さ、快適さを制約することも受け入れているのでしょうね。
うらやましいし、かっこいい。
長々と続けたイギリス旅行記、これで終わりです。
お付き合いありがとうございました。
また鍾馗さん中心のブログに戻ります。
2013/5/1 鳥取 ― 2013年06月24日 22時27分44秒
NHKの番組にちらっと映った鍾馗さんを尋ねて、2009年8月に鳥取県は境港市に
遠征しましたが、鍾馗さんには出会うことができず、失敗に終わりました。
心残りは消えず、今年に入ってみちくさ学会でも取り上げました。
するとこの記事を見てくれた方から、貴重な情報をいただき、
境港ではなく鳥取市内にあるとのこと。
狛犬を扱ったWebサイトを見てみると間違いありません。
NHKさんの番組編集にはすっかりだまされました。
こうなると行かないわけにはいかず、5月1日に行ってまいりました。
ところは鳥取市内の大森神社。
(遠いですが)難なくたどり着き、片思いの鍾馗さんに感動のご対面をはたしました。
神社の本殿に狛犬がいるのも変ですが、鍾馗さんもいかにも場違いで
ちょっと居心地は悪そうです。
石州瓦は来待石という釉薬を使って独特の赤い色を出しているそうですが、
この鍾馗さんは釉薬というよりは、赤い土を使った素焼きの雰囲気があります。
以前とは置き場所が変わっていますね。
下の写真はNHKの番組からのコピーです。
はるばるやってきた目的は10分で終了。
これで帰るのもなんなので、プチ山陰観光して帰りました。
2013/5/3,5/4 豊田市 ― 2013年06月27日 22時13分56秒
ゴールデンウィーク終盤はほぼ家にいましたが、
一日中くすぶっていても仕方がないので、散歩がてら近所を探索してきました。
3日は名鉄三河八橋駅から若林駅までのわずか一駅間。
4日は豊田市堤本町付近をぐるっとひと巡り。
歩いた距離は両方合わせて15kmくらいのプチ探訪でした。
愛知県では東海道の北には鍾馗さんは少なく、多くは期待できないのですが
両日で見つけた鍾馗さんの数は6体でした。まぁ、こんなものでしょう。
すべて型物でしたが、その中で比較的珍しいのは写真の鍾馗さん。
豊田市堤町
鍾馗博物館の収蔵室では#509に収録しています。
愛知県には少ないものの、三重県を中心に全部で七十数体見つけているので、
発見時はそれほど気にも留めていなかったのですが、帰って写真を見比べていたら
標準タイプとは違った、豊橋、豊川で各1体見つけただけの
愛知県固有種だとわかりました。標準との違いは頭の進士巾の端が
横に垂れています(標準タイプにはありません)
#509の鍾馗さん勢ぞろい
分布マップ(記号は上の写真に対応しています)
こうしてみると標準タイプ(写真上段左、緑の○)が彦根、伊賀地方から三重県北部にかけて広く分布し、それ以外のタイプはそれぞれ比較的狭い地域に固まって分布していることがお判りいただけると思います。
原型を参考に各地の鬼師さんがそれぞれ少しづつ違った型を製作したのではないかと思いますが、想像の域をでません。
【鍾馗編収録】みちくさ学会の本がでました!! ― 2013年06月29日 23時05分44秒
みちくさ学会の本(といっても電子ブックですが)がリリースされました。
私の記事、鍾馗編が収録されています。
基本的にはこれまでみちくさ学会に寄稿した記事の再録です。
みちくさ学会を読んでいただいている方に購入していただくのはちょっと
心苦しいものがありますが、記事の内容や掲載写真は電子ブックという媒体を考慮して、見直しを行なっています。
また他の講師さんの記事も充実していますので、よろしければ買ってみてください。
現在は Amazon Kindle、 楽天Koboで先行発売中。
おいおい他の電子書店にも拡大されるようです。
※ この本は電子ブックのみの出版となります。
読んでいただくにはスマホ、タブレット端末や
上の写真のような専用リーダーが必要です。