鍾馗砂漠を行く その1 長浜市南部 ― 2017年09月26日 21時36分31秒
いよいよ過ごしやすくなってきて、本格的な探訪を再開です。
夏の間ごろごろしてすっかり鈍った体を起こすために、開幕戦はしっかり歩きたいところですが・・
鍾馗さんがたくさん見つかりそうなところはだいたい行き尽してしまって、
探訪ポイントは点々と残っているのですが、ポイント間の距離があり過ぎて
間を歩いてつなぐのはちょっとつらい。
クルマや公共交通でつなぐことになりますが、それでは『歩くぞ~』に反します。
そこで思いついたのが鍾馗砂漠シリーズ。
ほとんど鍾馗さんがいないことがわかっていて、
これまで敬遠していた所に行ってみよう!というわけです。
米原から北の湖北地方は鍾馗好きには有名な鍾馗砂漠。
近江八幡、野洲といった湖東地方は八幡系に代表される鍾馗さんのメッカなのですが
彦根辺りからは少なくなってきて米原以北ではすっかり見つからなくなります。
昔、旧伊吹町を歩いた時も、延々歩いて収穫はゼロ。
長浜などは古い町並みがよく残されているのですが、言葉を失うほど見つからない。
何度が沈没した後に昨年、地元の方のお導きでようやく鍾馗さんを記録しました。
長浜を中心とした琵琶湖東岸の湖北地域には旧街道も何本か通り、
とても趣のある集落もたくさん残されています。
これから何回かに分けてこの辺りを散歩のつもりで歩いてみようと思います。
第一回のコース:田村駅からぐるっと回って長浜駅まで
今回の目標:一体でも見つかれば成功。
好天、しかも薄い雲が直射光を遮ってくれる絶好の探訪日和です。
ちょうど彼岸花の季節。そして辻々から金木犀の強い香りが漂ってきます。
どちらも普段はまったく目立ってないのに、このわずかな期間だけ強烈な存在感です。
その他にも、
季節外れのハスの花
野生のミント
名前のわからない花(大豆畑に生えていた)
と美しい田園風景に加え、いろいろな花が目を楽しませてくれました。
と、このブログで風景や花を語るときはたいてい鍾馗日照りなのですが・・
今回は、
鍾馗さん見つけました!!
長浜市名越町
小さな蔵で建て替えられ、瓦も葺き直されているのですが、鍾馗さんを残してくれたみたいで、なかなか古そうな鍾馗さんです。
この鍾馗さんの近くに量産の鍾馗さん二体。
観光地化が進む長浜の黒壁スクエア近くで、京都伏見 浅田瓦さん製の
今出来鍾馗さん一体。
都合四体がこの日の収穫でした。
砂漠にしては上出来。
2016/12/3 滋賀県~『和夫写真館』追っかけ その2 ― 2016年12月07日 21時58分04秒
前週に引き続き『和夫写真館』で紹介されている鍾馗さんを訪ねて
滋賀県下をうろうろしました。
和夫写真館では町名までしかヒントがないので
事前にストリートビューで見つけられたもの以外は
現地で探し回ることになります。
先週に比べ、探せど見つからない鍾馗さんも多い一日でした。
日野町杉
八幡系です。
ほとんど遊んでいるような造り。
東近江市布施町
小ぶりな鍾馗さん。古いものではなさそうです。
近江八幡市長光寺町
両手が欠損してかわいそうですが、本人は至ってのんびりした表情。
近江八幡市西元町
#541の仲間と見立てました。
ウンチクはそのうち博物館にて。
近江八幡市孫平治町
下の鍾馗さん(#523)の裏(反対側)にいる鍾馗さんです。
2012年の発見時は正面から撮影できる場所が見つからなかったのですが
今回、一本東の筋で撮影ポイントを見つけました。
言い訳しますが、遠い/逆光/手前の木の枝が邪魔でフォーカスが合わない
悪条件が揃ってこんな写真しか撮れませんでした・・
よく似たお顔ですが鬼は踏んでいないようですね。
表の鍾馗さんです(2012年撮影)
【訃報】
(2012年撮影)
2012年に発見した、裸足の鍾馗さんの向かいにあがっていた鍾馗さんですが、
今回、更地になっていました。探訪していて一番悲しい瞬間です。
この後、長命寺近くの近江八幡市島町へ行きましたが、
お目当ての鍾馗さんは見つからず
彦根に飛びます。
彦根市島町
『まち遺産ネットひこね』の鈴木さんに教えていただいた
珍しい線刻鍾馗さん。
安政年間に建てられた足軽屋敷にあります。
彦根市の指定文化財に指定されており、安泰です。
守ってくれる人々がいるのはありがたいことですね。
この後、さらに長浜へ。我ながらあさましい。
長浜市三ツ矢町
これも鈴木さんからいただいた情報。
滋賀県では彦根より北ではめっきり鍾馗さんの姿が少なくなります。
以前に長浜中心部を探索したこともありますが収穫ゼロでした。
長浜では初の鍾馗さんです。
長浜市野瀬町
長浜市といってもここは旧浅井町に属し、ずいぶん山に入り込んだ所です。
それでも集落の雰囲気は旧街道筋のように歴史を感じさせるもので、
山奥の割には、と言っては失礼ですが品格のあるたたずまいでした。
ネットで探した情報では、商業(行商)を中心とした村だったようです。
ところでこちらは京都・伏見の浅田製瓦工場 初代浅田徳三郎の作品ではないかと
思います。
これまでこの二体を見つけていますが、
それらに比べても少し小ぶりですが、丁寧な造りの力作です。
2016/11/26 滋賀県~『和夫写真館』追っかけ その1 ― 2016年11月30日 22時45分19秒
『和夫写真館』というサイトがあって、滋賀県下の祭の記録がメインなのですが
その中に滋賀県内の鍾馗さんを掲載しているコーナーがあります。
-和夫写真館-
少し前にインドで見つけていたのですがとても充実していて、
見たことのない鍾馗さんが満載。
帰国したらすぐに行きたかったのですが、週末ようやく訪ねることができました。
今回紹介する鍾馗さんはすべて初見ですが、
最後の三体を除き、いずれも『和夫写真館』に載っていた鍾馗さんです。
栗東市林
栗東市手原
栗東市綣(へそ)
野洲市西河原
この鍾馗さんを探し当てるのにはてこずりました。
立派なお屋敷の薬医門。
下り棟の先端が鍾馗さん。珍しい位置ですがお向かいはお寺さん。
野洲市吉川
野洲市吉川
守山市幸津川町
近江八幡市鷹飼町
近江八幡市江頭町
近江八幡市江頭町
上の二体は八幡系の秀作。
まだまだ会いたい鍾馗さんがたくさんいますが、ここでタイムアップ。
終盤で彼らに出会えて、テンションマックスの土曜日でした。
ところで、『和夫写真館』主催者の方にぜひ連絡を取りたかったのですが
サイト上には連絡先がないようです。
もし、この記事をご覧いただけたら、ぜひ連絡をお願いいたします。
2013/12/7 滋賀県うろうろ ― 2013年12月17日 23時40分16秒
ここのところ、滋賀県がちょっとしたマイブームです。
11月初めに第三回八幡系ツアーで皆さんをご案内した際に、
思いのほかたくさん新発見があったのに味をしめ、
二週間後に再訪したところ、近来まれに見る豊作で
ひとりですっかり盛りあがりました。
三匹目のどじょうを狙ってのこのこ出かけていきましたが、
そうはうまく行かず、数はそこそこあるものの、
この日見つかる鍾馗さんは量産品ばかり。
以下で紹介するものが主な収穫です。
甲賀市水口町山 #1549として博物館収録予定。
最初見たとき、こちらの鍾馗さんの兄弟かと思いましたが、
関係なさそうです、
近江八幡市小田町
日本で一番多い#0050ですが、顔周りの細部は職人さんが
手作業で線彫りをしたような素朴な表情です。
こういった鍾馗さんは他の型でもときどき見かけますが、
摩耗した型から取った鍾馗さんを補修して仕上げたのかなぁと
想像しますが、真偽は定かでありません。
甲賀市水口町本町
鍾馗さんではありませんが、謎の飾り瓦。
裸足の女性が柄杓のようなものを持って走っています。
博物館のほうにも掲載していますが、いったい何でしょう?
寺本仁兵衛の鬼瓦 ― 2013年11月19日 23時00分28秒
11月16日の探訪中、近江八幡市江頭町の長光寺の前を通りがかると、
通りに面した装飾瓦が目に入りました。
菊水だと思うのですが、うねうねとして
あまり見かけない造形です。
横に回ると銘が入っていて
「瓦仁 宗三作」
奥に見える山門の瓦もとても装飾的です。
天女?
山門の鬼瓦にも同じ銘がありました。
山門は質素な作りなのですが、瓦は凝りに凝っています。
山門に誘われるように境内に入ると、大きな鬼瓦が目に入りました。
当然のごとく横をチェック。
くっきりと「寺本仁兵衛」の銘が入っています。
寺本仁兵衛は八幡瓦の元祖と言われる人物。
といっても歌舞伎役者のように代々の名乗りです。
こちらの記事もご覧ください。
反対側には
「天明二 壬寅ノ二月」 1782年です。
かわらミュージアムの巨大鍾馗さんが
文政11年(1828) 五代目仁兵衛の作品ですが、そこから五十年近く遡るので
四代目か三代目の作品といったところでしょうか。
若奥様、奥様に話を伺うことができました。
本堂は平成に入って葺き替えたが、古い瓦が立派だったので残すことにした。
鬼瓦の片割れは近江八幡のかわらミュージアムに収蔵されているそうです。
山門は少し時代が下がって、天保十二年(1841)頃の建立とのこと。
だいぶ柱も傷んできて、そろそろ修理が必要だと思っているそうなので
「瓦は大事にしてくださいね」とお願いしたところ、前にも訪ねてきた方が同じことを言っていた、と笑っておられました。
これは下り棟の旧鬼瓦らしく、これも寺本仁兵衛の銘入り。
境内の随所に置かれています。
これは庫裏にあがっていたそうで、正体は不明です。
2013/11/16 滋賀県 ― 2013年11月18日 22時05分35秒
先日の第三回八幡系ツアーでは5人10コの眼で探した結果、
再訪地にも関わらず結構な数の新発見がありました。
自分の眼が節穴だということが証明されたようなもんですが、
一方では訪問したところでも探せばまだまだあるのだと勇気づけられました。
かなり行き尽くしたつもりでいた自分にとっては新たな刺激となり、
さっそく滋賀県内の既訪問地で、お寺が複数あって、
あまり鍾馗さんが見つからなかった、といった条件で集落をピックアップし、
再探索に出かけてきました。
これまでの探索は集落を順番に歩いてたどっていくスタイルなので、
どうしても一筆書きコースでお寺を結んで、駆け足で抜けてしまいがちでした。
そこを反省して、一つの集落をなるべく時間をかけて、ゆったり回ることに。
上の地図は一例ですが、丁寧に歩くことで新たな発見が確かにあります。
訪問したのは以下の8か所。
1.草津市下笠町
2.守山市勝部
3.野洲市中北
4.野洲市北
5.近江八幡市江頭町
6.近江八幡市南津田町7.近江八幡市牧町
8.近江八幡市加茂町小西
それぞれで大なり小なり収穫があり、すっかり嬉しくなりました。
予定ではもっと行こうと思っていましたが、日没サスペンデッド。
これが精一杯でした。
1.草津市下笠町
#652に分類予定ですが、洗練された印象の掲載鍾馗さんに比べて
いかにも素朴な雰囲気です。別種登録が適切かも。
3.野洲市中北で見つけた鍾馗さんですが、同じく#652に分類予定。
2.守山市勝部
手持ちの地図(SuperMapple degital V14)には守山駅に近いあたりに
安楽寺というお寺が記載されていました。
現地で見渡してもそれらしいお寺がありません。
マンションとその駐車場に化けていました。
それでも伝統様式の民家がぽつりぽつりと残っていたので
お寺跡の駐車場から見渡してみると、
いました! それも八幡系の流れをひく手びねり鍾馗さんです。
新種。#1524で博物館に掲載。
現地の様子はこんな感じです。
4.野洲市北
この鍾馗さんは再録(#548) 和風八幡系。
滋賀県はお寺鍾馗が多いので、お寺では境内に入ってみるのが鉄則です。
境内からしか見えない鍾馗さんは数多い。
ついついパスしてしまうことが多いのですが、この日はまめに侵入(^^;
大阪や奈良に比べると開放的なお寺が多いのが助かります。
そんなわけで入り込んだ北集落の西遊寺境内から見つけたのがこちら。
新種。#1525で博物館に掲載
5.近江八幡市江頭町
ここ江頭町ではお寺で寺本仁兵衛の鬼瓦を見ました。次回記事にします。
新種。#1526で博物館に掲載
この鍾馗さんは道路から称讃寺越しに目に入りました。
もっと近づきたくて、しばしうろうろしましたが、結局不可能。
おうちに入れていただくしかなさそうですが、豪邸なので気後れしました。
さらに入りこんだ路地の突き当りの家で、純八幡系発見!
一見したところ野洲市木部の優品(#793)と共通点を感じました。
普段はあまり個人宅に入り込まないのですが、
外からの撮影では角度が限定されるため、
このときはかなり興奮して庭に入り呼び鈴を押しました。
ご不在だったので写真だけは撮らせていただこうと、
改めてカメラを取り出すと動かない。
(;一_一)(;一_一)(;一_一)
バッテリー切れ・・
こういう時に限ってスペアも持っていない。
この日は車で移動していたので幸いでした。
ただちに近江八幡駅前のケーズデンキに向かい、バッテリーを無事調達。やれやれ。
でも日の短いこの時期、1時間のロスは痛かった。
かなりの優品だと思うのですが表現がおとなしく、#793のような最優品には
及ばないようです。
新種。#1527で博物館に掲載
6.近江八幡市南津田町
隣の船木町とは境目なくつながっています。
かなり古い家の多い大きな集落なのですが更新も進んでいて
今回二体が失われたのを確認しました。
この鍾馗さんは再録(#547)
鍾馗さんも、にらみつけている正覚寺も船木町です。
この鍾馗さんも再録(#529)。真念寺をにらんでいます。
7.近江八幡市牧町
この日のハイライトがこちらで、
もともと7体の鍾馗さんを記録していたのですが、この日はさらに8体を発見。
どこを見ていたんだろうと思いますが、鍾馗さんだらけでうれしい悲鳴。
マップに鍾馗さんの位置を示す★があふれました。
棟続きの母屋の大棟に鍾馗さんがあがっているのは知っていたのですが
隣の軒にもひっそりとこの素朴な鍾馗さんがあげられていました。
新種。#1528で博物館に掲載
この鍾馗さんを撮影した時に畑の畝を飛び越えようとしたら、
ポケットに入れていたスマホが飛び出してアスファルトに落下しました。
やっても~た~とあわてて拾い上げると傷はついたものの動作は正常。
やれやれです。
バッテリー切れに続き、粗相の多い一日。
この鍾馗さん、きわめて見つけにくいところにありました。
お寺の正面の家なので、まじまじと見ていて目に入りましたが
そうでなければまず見つけられなかったと思います。
こんな位置。増設された手前の部分の屋根の傾斜が母屋と違っているのがネックで
はなはだ見えにくくなっています。
鍾馗さんも庇の下からのぞき込むようなポーズを取っているのがご愛嬌。
いつも携帯しているボールペンが見当たらず、車に置き忘れたかと
思っていたら、探索終了して車に戻っても見当たりません。
さてはスマホを落としたときにペンも落としたのかと思い当り、
スマホを落としたところまで戻ると、道の真ん中にペンが落ちていました。
拾い上げて辺りを見渡すと、ありゃまた鍾馗さんを発見。
さらに少し歩をすすめるとまたあるじゃありませんか。
それも見たことのない鍾馗さん。
新種。#1530で博物館に掲載
最後におまけみたいな形で出会った鍾馗さんがこれですから、嬉しくなります。
長くなりました。お付き合いありがとうございます。
新たな活力が湧くような、楽しい探索でした。
2013/11/2 八幡系ツアー第三回 ― 2013年11月07日 21時45分17秒
前回から一年半も経ってしまいましたが、ようやく第三回、完結編です。
今回はおとんさん掲示板の常連の三河屋さん、雪だるまさんにも参加いただいて
総勢五名。薄曇りの撮影日和に恵まれました。
この日、目にした鍾馗さんは67体。
すべてを紹介できないので、新発見を中心にご紹介します。
1.野洲市市三宅
第一回で訪問済ですが、
その後ayaさんから未見の鍾馗さん情報をいただいたので再訪しました。
#1521で掲載
2.東近江市綺田
名品鍾馗さん #931 と同じお宅で見つかったこの鬼瓦、
牛に乗った童子が笛をふいています。
服部さんの見解では禅の悟りにいたる道筋を示した、
十牛図のひとつではないかとのこと。
3.甲賀市甲南町葛木
大きなお宅の軒下にあり、前回訪問時は敷地の外から撮影したため
ぼんやりした写真でしたが、今回は間近まで近寄って写すことができました。
甲賀地方には八幡系鍾馗さんはなさそうで、この鍾馗さんも八幡系ではありませんが
鬼師の腕の冴えを感じる優れた鍾馗さんです。
4.野洲市北桜
家人のお話では、定かではありませんが120年くらい前のものでは?ということ。
全国でも一、二を争う、ちいさなちいさな鍾馗さん。
私の持っている鍾馗さんストラップでも4cm位ありますが、その倍くらいでしょうか。
私のストラップは部屋の中で安穏としていますが、この鍾馗さんは小さな体で
大きな家を守る重責を負っていました。
残念ながら空き家になっているようで、今後が懸念されます。
この二体の既知の鍾馗さんを確認して、車に乗り込んだところで
服部さんが大棟に初見の鍾馗さんを発見!
その撮影場所を求めてうろうろしているうちに、
すぐ近くでさらに二体の新種鍾馗さんが見つかりました。
大勢での探索の威力です。
#1522で掲載
下の二体は対になっています。 #1523で掲載
鬼瓦と一体成形の鍾馗さんで、こんなま横を向いた鍾馗さんは初めて見ました。
お寺を向いているのかと思いきや、お寺は向かって左側で
お寺にはそっぽを向いているのです。
5.野洲市三上
八幡系随一のマッチョ鍾馗さんを見学したのちに裏手へ回ってみると・・
兄弟がいました!
さらに同じ三上では、
#982 八幡系とはちょっと違いますが個性的なこの鍾馗さん、
はじめなかなか見つからず、塀越しに見つけたのですが、
「あれっ、もう一人いる!」
おとんさんの交渉で庭に入れていただき、心ゆくまで撮影会です。
明らかに兄弟ですね。
隣のお寺からは後ろの鍾馗さんしか見えません。
前の道からも塀が邪魔してほとんど見えません。
40年ほど前、守山市焔魔堂町の瓦屋さんに誂えてもらったとのことですが、
もっとずっと古い鍾馗さんのように思えます。
6.守山市守山
名刹・東門院のすぐ前の家にある八幡系の鍾馗さん、
初めて見つけたときは逆光だったので、順光になる夕方を狙って訪れましたが
既に夕暮れが近づいていて今度は暗すぎました。
以上で当初予定していた八幡系探訪を三回がかりで終えることができました。
八幡系に関する情報はこちらでどうぞ。
2013/4/13、4/20 一宮~彦根 ― 2013年04月30日 21時15分13秒
少しづつですが鍾馗に関心を持っていただける方が各地に増えてきて、
地道で貴重な探訪の成果を、ご案内いただけることがあります。
先月はそんな探訪が何件かあって、
車に座ったままで貴重な鍾馗さんを見てきました。
ありがたいことですが、ほとんど歩くこともないので
これが続くと運動不足でみるみる腹が・・・・
これではイカンとどーんと歩いてみることにしました。
予定コースは愛知県一宮市玉ノ井(旧木曽川町)から、墨俣、大垣、関ケ原、醒ヶ井などを経由して滋賀県彦根市の鳥居本まで。
垂井までは名古屋から中山道につながる脇往還の美濃路、
垂井から先は中山道になります。
地図上で計測すると、約58kmでした。
これは全盛期でも歩いたことのない距離で、脚力が未回復の現状では
多分に無理のあるプランでしたが、だめなら途中でやめて電車に乗ればいいので
軽い乗りで出発進行!です。
歩いて府県境を越えることは少ないのですが、完歩できれば一日で二つの県境を越える快挙となります。
鍾馗もそれなりに見つかるとは思いましたが、それほど期待せず。
名鉄玉ノ井駅を6時30分に歩き始め、すぐに一体目を目にして幸先よし。
ひんやりとした朝の空気が気持ちいい。
長年愛知県に住んでいますが、木曽川の橋を歩いて渡るのは生まれて初めてかも。
今日は豪勢にも木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)を全部渡ります!
垂井町の相川には盛大にこいのぼり。背景は伊吹山。
30kmあたりの垂井くらいまでは快調でしたが、その先のちょっとした上り坂にかかると、とたんに脚が上がらなくなってきました。
ということでこの日は関ケ原駅(35km)でリタイア。
この日の鍾馗さんは新規11体、再確認3体。
すべて量産品ですが街道沿いにちらほらと途切れず見られました。
翌週は水曜日くらいまで、お尻が筋肉痛・・
登りには弱いなぁ。
次の週、4月20日は関ケ原駅を起点にリベンジです。
といっても残りは30km弱なので
もう少し足を延ばして高宮宿の手前まで行き、
「高宮道」を彦根城下まで折り返してみることにしました。
関ケ原駅を7時発。この日もひんやりと爽やかな朝です。
里山の木々も芽吹き始めて目に眩しい。
今須~柏原間
鍾馗さんが見当たらない分、自然に目がいきます。
柏原付近で見たイカル ずんぐりした姿ですが声はきれい。
この日は予定通りの行程を無事歩きました。
二日間の合計で70kmちょっと。
鍾馗さんは新規はわずかに3体、すべて今出来の型物です。
<イベントのお知らせ>彦根で「鍾馗さんを探しにまちへ出よう!」 ― 2012年11月22日 21時44分57秒
直近になってしまいましたがイベントのお知らせです。
まち遺産ネットひこね さんが作成していた『ひこね鍾馗さんmap』が完成!
そのお披露目も兼ねて、彦根の街で鍾馗さんを探し歩くイベントです。
日時 11/24(土)14:00~
集合場所 宗安寺赤門前
集合場所 宗安寺赤門前
(夢京橋キャッスルロード、彦根市本町二丁目3番7号)
参加費 無料
参加費 無料
申し込み・お問い合わせ 090-3465-0910、hoda@kinto.co.jp (尾田さん)
私もゲストとして参加します。
天気も大丈夫そう。ぜひぜひご参加を!!
主催者には無断でマップをちょっとだけ事前公開!

