屋根神さまと鍾馗さん2008年12月08日 21時15分26秒

愛知県には「屋根神さま」という風習があり、
民家の屋根に小さな祠を祀り、隣近所で守っておられるとのこと。
研究されている方のHPを見ると、名古屋市西区あたりが分布の中心で市内北部に多いようです。
一方鍾馗さんは名古屋市では南部、緑区と南区に集中し、北部ではほとんど見られません。
戦災でほとんど旧家が残っていない中心部はさておき、岐阜へ向かう美濃路などかなり古い町並みが残されているのですが、鍾馗さんを見ることはありません。

昨日、津島市内の街道沿いに屋根神さまがあるのを見て
何となく気がつきました。

どうも、鍾馗さんのあるところには屋根神さまはなく、
屋根神さまのあるところに鍾馗さんははない、という関係があるような気がします。

「屋根神さま」を祀る理由はよく知らないのですが、厄除けとしての意味があるとすれば分布が重ならないことにも何となく納得がいきます。

コメント

_ satopy ― 2008年12月09日 00時11分03秒

「お寺の近くに鍾馗あり」と教えていただきましたが、やはり鍾馗は仏教的なもののようですね。伊勢市のように、ほぼどんな家の玄関にも御札が下がってるような土地だと一体もなかったりするのでしょうか(寺院がないわけではないのですが)。

_ kite ― 2008年12月10日 01時24分55秒

そうですね。御札はよく知らないのですが、伊勢のほうだと「笑門」と書かれたしめ縄のようなものが大抵の家にかかっていますね。あれがあると鍾馗探訪は日照りになることを経験的に知っています。
伊勢市中心部も歩きつくしてはいませんが、伊勢神宮に遠慮してか、鍾馗さんは非常に少なそうです。
他の民間信仰と鍾馗さんが裏腹の関係になるのか正直よくわかりませんが、感覚的には何かありそうに思えます。

_ yanegami ― 2008年12月10日 07時23分24秒

こんにちは。
私のブログへコメントありがとうございました。
鍾馗像と屋根神さま(地域神)との関係は探ってみると面白そうですね。
「棲み分け」ができているとしたら、屋根神さまの分布にもなんらかの影響があるということですので、注意深く観察してみます。

_ kite ― 2008年12月11日 00時00分48秒

こんばんは。
yanegamiさんの主要活躍エリアは鍾馗さんの影が薄いため、
近在ですが、私にはどうも出かけるのがおっくうなところです。
「ここで見つけた!」ということがありましたらぜひお知らせください。
私の出没エリアでも屋根神さまを見つけたらお知らせします。

それにしても屋根神さまが地面にあることが多いとは知りませんでした。
屋根神さまと同じく、鍾馗さんもその住処と運命を共にして、
どんどん消えていっています。
「10年遅かった」「今のうちに記録しておかないと」という気持ちで
毎週憑かれたように出かけています。

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_ 充電日記 - 2009年04月06日 00時18分13秒

・竹鼻方面へ。歩くたびに、ここはなかなか奥深いなと思ったりします。鍾馗は1体のみの確認でした。画像のギフトショップはT字路の突き当たりにあるんですが、交差点を西に入ったところにあるだけ。
・ここは、どうも屋根神信仰の方が強いようで、ギフトショップの看板の右端にご注目。大事にされているのでしょう。その反動か、市の文化財を所有しているお寺でも、庫裡の屋根が落ち、壁もくずれつつあるのが1、そこまではいかないが、かなり危ないのが1。仏教系は旗色悪し。