【0083】いちばん多い鍾馗さん2010年06月18日 23時32分27秒

【分布と記録数】 愛知県(256)、岐阜県(7)、京都府(49)、三重県(45)、
            滋賀県(79)、大阪府(14)、奈良県(25)、兵庫県(1) 合計 (476)
【整理番号】  0083 
【リンク】 収蔵室

愛知県に多いですが、関西一円、どこへ行っても目にします。
kiteの記録数ではこの鍾馗さんがトップ。

似たタイプを【0083】としてまとめていますが、20タイプもあり、
なかには一緒にするのはちょっと無理のあるような鍾馗さんも混ざっています。

二日に分けて紹介していきます。

知多市八幡の鍾馗さん
(知多市八幡)
<剣は右手で胸に持つタイプ1>
186体を記録し、一番多いタイプです。
均整がとれて整った姿。

四日市市西日野町の鍾馗さん
(四日市市西日野町)
<剣は右手で胸に持つタイプ2>
こちらもよく整った鍾馗さん。二枚目です。
顔立ちも剣の形も洋風ですね。

ただしこれは少なくて、発見は4体のみ。
おそらくは愛知岐阜三重限定分布。

久御山町佐古内屋敷の鍾馗さん
(久御山町佐古内屋敷)
<剣は右手で胸に持つタイプ3>
1番、2番に比べると、でっぷり太ったおじさんといった印象。
愛知から大阪まで、広域に分布して36体を記録。


橿原市山之坊町の鍾馗さん
(橿原市山之坊町)
<剣は両手で胸に持つタイプ1>
全国で98体を記録していますが、うち64体は愛知県。


京都市東山区祇園町南側の鍾馗さん
(京都市東山区祇園町南側)
<剣は両手で胸に持つタイプ2>
全国で46体を記録、ほとんどは愛知県。

上のタイプ1とはほとんど同じです。
見分けるポイントは、逆立つ髪。
頭上に4つ並んでいますが
向かって左から1番目と2番目のとさかが、
同じ向きで並んでいるのがこちらで、タイプ1は向かい合うようになっています。
お分かりでしょうか(^^;


京都市北区平野通の鍾馗さん
(京都市北区平野通)
<剣は両手で胸に持つタイプ3>
全国で13体を記録、愛知5、三重4。

他に比べて明らかに表情などが素朴になっています。
タイプ1、2はバランスがよく、例えば裾の曲線も自然な感じですが、
これはなんか不自然ですよね。


八幡市川口堀ノ内の鍾馗さん
(八幡市川口堀ノ内)
<剣は両手で胸に持つタイプ4>
全国で12体を記録、うち愛知6、京都5。

髪の逆立ち方が盛大で、体はスリムな印象です。
表情は苦みばしって、お悩み中の模様。


京都市下京区新町通の鍾馗さん
(京都市中京区新町通)
<座っている?タイプ>
全国で30体を記録、大部分が京都にあります。

愛知県高浜市の上鬼栄で買うことができます

この鍾馗さんは他とはちょっと個性が異なり、
ここに入れるのは我ながら疑問を感じていますが・・


碧南市篠山町の四連鍾馗さん
(碧南市篠山町)
<おしくら饅頭タイプ>
四体の鍾馗さんを背中合わせに一体焼成。

これはこの一点だけの貴重品です。
横倒しになっているのが悲しい。(画像は回転してあります)


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_ 充電日記 - 2010年08月18日 21時51分14秒

・久々に1体御紹介。犬山近辺にはないものと諦めていたのですが、たまたま発見。城東橋西交差点を西に入ったところです。お宅は新築ながら、伝統的な建て方を重んじたもの。大きそう。

・ただ、いろいろ分からないことも。このあたり(というか、岐阜)だと、屋根のてっぺんに飾るのですが、ここのお宅のは随分低い位置です。しかも、玄関でもないし、お寺が向かいはなかったし、ちょっと謎。京都風に、人から見やすい位置にしたものか? かろうじて、街路に面しているので、そちらからの魔除け?

・比較的よく見るタイプかなと思ったのですが、それにしては深く彫った部分もあるし、剣も両手持ちだし…… もちろん、私の見聞が狭い、というのがまずあるので、何ともいえないのですが。

追記)
・師匠のところの083の亜種か。松阪市嬉野田村町のに近いよう。
・左門豊作に見えてきた……

_ 充電日記 - 2010年08月18日 21時59分11秒

・伊深地区から美濃加茂中心街を経由せずに、七宗町中心部(上麻生)に行きたい。車の進むままにまかせていたら、県道97号線を走ることに。
・山が両側からせまってきて、とうとう「車巾2m以上の自動車は、狭路のため、通行できません」(取意)との注意書きに遭遇。舗装も綺麗そうだし、さっき行き違ったクルマもあったし……突入。地形図だとこちら。治田洞から入って間見峠へとぬける道。1km内外なのだが、心細かった。こちらの方の画像入りレポート(その5)を。(その6)も迫力があります。
・画像は、艱難辛苦のすえ得た鍾馗。こちらですね。「館」字あたり。