遅くなりましたが・・2016年01月17日 20時03分12秒

ごあいさつが遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
相変わらずバンガロールでぼちぼちやってます。

年初には前年の探訪まとめをしていたことを思い出したので
一応まとめておきます(笑)

2015年の探訪回数は1回。
新たに見つけた鍾馗さんは18体、健在を再確認したのが9体。
歩いた距離は10キロ(爆笑)

京都に出かけたついでにちょっと探してみました。という程度です。
初見の鍾馗さんはこの一体だけでした。

中京区六角通の鍾馗さん

よくいる#094ですが左脇に反物みたいなものを抱えています。
あがっているのは織物関連の会社。
特注品ですね。

なんとも寂しい成果ですが、
2016年は正月に帰省した折に探訪し
すでに2015年を上回る成果を得ています。

鍾馗博物館のほうもすっかり更新が滞っていましたが
少しづつアップしていきたいと思いますので乞うご期待。

今年もよろしくお願いします2015年01月02日 02時15分06秒

あけましておめでとうございます。

2015年賀状

ご存知の通り、インド・バンガロールで新年を迎えました。

年賀状は赴任前に用意しておいたのですが、
いただいた年賀状を見ることができません。
非礼があるかもしれませんが、こんな賀状でした。
こちらをご覧いただくことでご容赦ください。


さて、この機会に2014年鍾馗さん探訪の結果をまとめておきます。

探訪回数は41回で、見つけた鍾馗さんの数は469体
歩いた距離は488kmでした。

回数はそこそこですが、見つけた鍾馗さんの数、歩いた距離とも
一昨年の半分程度と、この趣味開始以来もっとも少ない数字でした。
後半はほとんど探索もままならなかったため、これは止むをえません。

2014年もいっそう他力本願の傾向が強まって、
見つけた鍾馗さんの約半分は情報提供によるものです。
努力が足りない、という見方もできますが、仲間が増えたということも言えて
独力には限界があるので、これからはずっとこんな感じだろうと思います。

昨年はおとんさん、kobayanさんの力を借りて、大阪府南部の鍾馗さんを
数多く収録することができました。
個性的な鍾馗さんが多く、奈良県と並ぶ鍾馗さん探索のメッカであることを
改めて知りました。
この場を借りて、改めてお礼させていただくとともに、
引き続きよろしくお願いいたします。

今年はこうしたまとめの意味がないほど、探索は限りなくゼロになりますが
またいずれ、青空の下、のどかな道をぶらぶら探索できる日が来ることを
しばらくは妄想しています。

皆さまもお元気で、そしてできれば探索いただいて、
鍾馗発見の自慢話をお届けください。


これは楽しい! ②2014年12月02日 02時39分17秒

機能に引き続き地図オタに楽しいサイトのご紹介です。


こちらは埼玉大学の先生の制作。

GoogleMapの現況と過去の地図が一画面の左右に対比されて表示されます。

大阪・八尾市の久宝寺地内町で見てみましょう。
戦国時代、蓮如上人の建立した顕証寺の寺内町として繁栄し
規模としては富田林などにも匹敵するのですが、あまり知名度は高くありません。

まずは現在の地形図との対比です。
地理院地図表示

画面中央部が寺内町ですが、あまりに整然とした碁盤の目の町割りのため、
現代の街並みに溶け込んでしまい、目立ちません。
過去にさかのぼっていきます。

1993年から1997年にかけての地形図
久宝寺寺内町 1993-1997

周囲の都市化が進んでいて、まだはっきりしないですね。

1967年から1970年にかけて
久宝寺寺内町 1967-1970

何となく寺内町が浮き出してきました。

1927年から1935年にかけて
久宝寺寺内町 1927-1935

ここまで遡ると周りの水田からくっきりと寺内町が姿を現します。

1892年から1910年にかけて
久宝寺寺内町 1892-1910

きっとこの頃は、顕証寺の大屋根を囲むように浮かぶ寺内町は
ずいぶん遠くからでもさぞや目立っていたことでしょう。
目に浮かぶようです。

ちなみにもう一つだけ付け加えると、左右の画面でマウス操作が連動していて、
古い地図をマウスでなぞっていくと、新しい地図のほうでもカーソルが
それにつれて動いていきます。
古い地図の旧道をマウスでなぞっていくと、最新地図で経路が一目瞭然!
これも素晴らしい機能。

これは楽しい! ①2014年12月01日 00時50分48秒

久しぶりにインド以外のネタ。

ネットを渉猟していて、楽しいページを見つけました。


鍾馗さん探しは地図を眺めることから始まりますが、
都市化が進んだ現在の地図で、鍾馗さんのいそうな古い集落を見つけるのは
結構骨が折れます。

そうしたときに助けになるのが古い地図や古い航空写真で
特に昭和前半くらいまでものには、都市化の波に飲み込まれる前の、
いかにも鍾馗さんが隠れていそうな古い集落がくっきりと浮かんでいます。

これを現代の地図と突き合わせて特定するのですが、
上で紹介したサイトはGoogleマップや国土地理院の地形図と
古い地形図、写真とがとてもスムーズに切り替わるのです。

おなじみGoogleMapで見る斑鳩町法隆寺付近
法隆寺_Googlemap

国土地理院の電子地図
法隆寺_国土地理院最新

国土地理院の航空写真
法隆寺_国土地理院最新写真

1975年の航空写真 今よりかなり民家が少ないのがわかります。
法隆寺_国土地理院写真1975

1920年の地図
法隆寺_地図1920


本家国土地理院のサイトにもちょっと似た機能があるのですが、
そちらは皆の役に立つ情報を満載しているため、わかりにくく
動作も遅くて世の中の役に立たない事をしている私には使いにくい。

私の拙い説明ではわかりにくいでしょう。
百聞は一見に如かず、いちどお試しください。

作者は沼津高専の教授のようです。
感謝感謝です。

久居の町の鍾馗さん2014年10月30日 22時28分22秒


久居の町の鍾馗さん(1)

三重県津市の久居農林高校 放送部の生徒さんから依頼があり、
旧久居市の鍾馗さんの情報を提供しました。

コンクールに出すドキュメンタリーを制作するということでしたので
完成したら見せてくださいとお願いしていたら、
先日DVDを送っていただきました。

ちょっとだけ紹介します。

久居の町の鍾馗さん(2)

久居の町の鍾馗さん(3)

久居の町の鍾馗さん(4)

久居の町の鍾馗さん(5)

久居の町の鍾馗さん(6)

主だった久居市街の鍾馗さんは網羅しておられ、
お家の人のインタビューでは親から大切にするよう言われたので、
建て直しのたびに移し替えているという話も収録されていました。

若い人に関心を寄せてもらえて嬉しいです。


久々更新 博物館2014年10月13日 00時07分59秒

3か月以上さぼっていましたが、
鍾馗博物館を久しぶりに更新しました。


7月12日におとんさんにご案内いただいた、堺市、和泉市あたりから
橋本市にかけての鍾馗さんを掲載しました。
その次の週に案内いただいた鍾馗さんをはじめ
まだまだ更新を待っている鍾馗さんがたくさんいます。
今月中には日の目を見せてあげないと・・

おまけは最新分布マップ
自分が見つけたものだけでなく、皆さんからの情報も
含めた地図です。

鍾馗さん分布地図 2014.10現在

≪再掲・緊急≫平松宿で見つけた瓦製群像2014年09月25日 23時40分14秒

この記事は2011年2月に掲載したものですが、
ここで取り上げた伊賀市平松宿の古い旅館が取り壊されるようです。

長野県在住、「さんろく」さんのブログ記事
 職人の遺した仕事

ググって見つけた参考記事

なんとかできないものか、待ったなしの状況であせります。
良い知恵のある方、お知らせを!



(以下再掲です)

2月19日は伊賀市を探訪。
全国でも名だたる鍾馗さんの聖地です。
これまでに十回は下らないくらい何度も行っていますが、
行けば行っただけ何か収穫があります。

鍾馗さんは現在整理中なので、
まずはちょっとみちくさでおもしろい群像をご紹介します。

見つけたのは伊賀街道・平松宿。
伊賀上野から津へ向かう街道が峠にかかる前にある、
こじんまりとした宿場町の中。
屋号は「いたや」といい、昭和40年ころまでは営業していたという
宿場でもひときわ目立つ旅館です。

平松宿 旅籠「いたや」 2004
(2004年撮影)

左手の2階高欄の下に飾り瓦がずらっと並んでいて、
その中のひとつがこちら。
鍾馗か?

鍾馗さんにも見えますが、甲冑着用だし、隣は小槌を持った大黒さん。
隣のパネルには布袋さんほか七福神。
まあ毘沙門天だと考えるのが順当でしょう。


毘沙門天はいつも「ドキッ」とさせられる、小憎らしいやつですが(^^;
ここの群像はすごい。

せっかくですので全部まとめて掲載します。
左側から順番です。

平松宿いたや 飾り瓦群像 No1
No1.宿屋の建物に看板、なぜか犬。

平松宿いたや 飾り瓦群像 No2
No2.客を迎える宿の女性?と七福神ご一行(毘沙門天、大黒、恵比寿)

平松宿いたや 飾り瓦群像 No3
No3.ご一行の続き(布袋、寿老人?、福禄寿) あれっ、弁天がいない。

平松宿いたや 飾り瓦群像 No4
No4.大橋という札と橋(宿場の南にある川か?)

平松宿いたや 飾り瓦群像 No5
No5.波と泳ぐ魚(鯉?) 残りの四間は同じような意匠が続きます。息切れ?
平松宿いたや 飾り瓦群像 No6
No6.
平松宿いたや 飾り瓦群像 No7
No7.
平松宿いたや 飾り瓦群像 No8
No8.

他のサイトの情報では、明治の大火以降の建築とのことですが、遊び心満載。
現在、空き家らしいですが、これはぜひ残していただきたい。

ここまで書いて、ひょっとして弁才天は空からご投宿?の
可能性に思い当たりました。
そこらじゅうに飾り瓦があって気がつきませんでしたが、
建物のどこかにひそんでいたのかもしれません。
行く機会があればぜひ見てきてください。


連鍾馗!2014年06月29日 00時11分37秒

ごく稀に、二人三人と鍾馗さんが連なっていることがあります。
単独の鍾馗さんが二体三体並んでいることはよくありますが、
初めから連なって焼かれたものはとっても少なく、
一万体以上見てきた中で、忘れていなければ四例だけです。

先日の南河内探訪でまとめて二体も確認したので
(といってもどちらもおとんさんのお導きですが・・)
まとめておきます。

まずは二連から。
富田林市佐備の二連鍾馗さん
富田林市佐備 2014年6月

微妙に表情の違う鍾馗さんが二人、仲良く鬼退治してはいチーズ!
といった感じ。
鍾馗さんに兄弟がいたという伝説がある、わけないか。

この家の奥さんの話では昔からあって、お爺さんから
「これは立派なものだから、絶対に大事にせねばいかん!」と
教えられていたそうです。
お爺さん GoodJob!!


続いて三連鍾馗さん
京都市南区の三連鍾馗さん
京都市南区竹田街道 2013年8月(再訪)

この角度からは二人しか見えないので反対側からの写真も
京都市南区の三連鍾馗さん

押しくらまんじゅうするように三方をにらんでいます。

現在は普通の軒にあがっていますが、台座の瓦は120度角で
三方に棟瓦が伸びたような形状です。
いったいどういう屋根にあがっていたのか、想像がつかないのですが
もっと高いところで全方位均等に睨みを利かせていたことは確かでしょう。


さらに三連。

富田林市佐備の三連鍾馗さん
富田林市佐備 2014年6月

二連鍾馗さんからほど近いところ。
ぎゅうぎゅう詰めで並んでいます。
冬に電線で押しくらまんじゅうしている雀を思い浮かべました。

こちらも奥さんの話では、屋根瓦を葺き替えたときに
奥さん自ら変わった瓦だなぁと思い、職人さんに頼んで残してもらったそうです。

もちろん、「とても珍しいものだからこれからも大切にしてくださいね!!」と
しつこく念を押して失礼しました。
変な奴だと思われたことでしょう。


最後は四連。

碧南市篠山町の四連鍾馗さん
愛知県篠山町 2009年10月(再撮影)

唯一無二の貴重な鍾馗さんですが、哀れな状態に・・
台座の底が平らなので丸い棟瓦には不安定だったのでしょう。
こんなことになってしまいました。
もともとは鍾馗さんを置くための台があったのかもしれません。
瓦と色が揃っているので、初めからあがっていたとは思うのですが。
貴重なものなのに可哀想。

四人が背中合わせで四方を睨む格好です。
碧南市篠山町の四連鍾馗さん

ごちゃつくので腕は適当に省略しているようです。

量産の#0083をベースにしていますが他所では見たことがなく、
特注品なんでしょう。



鍾馗神社2014年04月16日 00時58分29秒

京都・東山五条の鍾馗神社に行ってきました。
京都造形芸術大学の先生と学生さんによって作られました。

東山五条の交差点から少し西に行った若宮八幡宮の境内です。

鍾馗神社 若宮八幡宮

境内の片隅にあります。
清水寺方面には観光客があふれていますが、反対側のこちらは静かで人影がありません。

鍾馗神社 若宮八幡宮

本尊?は1m強。大きいです。
脇侍の二体は普通サイズ。

鍾馗神社由緒 若宮八幡宮

由緒が掲げられていました。
応援したいですね。

今後、例祭を八月に開催していくそうですので、
機会があればぜひ顔を出してみてください。

《イベントのお知らせ》祇園で鍾馗さんを探してみよう!!2014年03月30日 21時12分20秒

5月25日(日) 京都・祇園で鍾馗さん探索のイベントを開催します。

昨年秋に一度企画されたのですが、都合により延期され
半年遅れでようやく開催の運びとなりました。

京都・八坂の塔
このあたりに行くわけではないです。
あくまで京都のイメージ、ということで・・


下記は主催者からのお知らせの転載です。

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ふくろうフォーラム99  アウトドアシリーズ26

「初夏の京都散策!鍾馗さんを探しながら・・・」

鍾馗(しょうき)さん、ってご存知でしょうか?鍾馗さんは普通の京町屋に祀られています。いったいなぜ?厄除け?

今回は京都の街に今でも数多く見られる鍾馗さんを訪ね歩きます。案内役は、「鍾馗さんを探せ‼」の著者、小沢正樹さんにお願いしました。

本当に鍾馗さんっていったい何なのでしょうか?なぜ京都の街に数多く見られるのでしょうか?その役割は?由来は?

小沢さんは、愛知県に在住されています。そして鍾馗さんを探しに頻繁に京都に来られ、写真に収め続けられています。いったい何が小沢さんをそこまで駆り立てるのでしょうか?鍾馗さんの魅力とは?

 今回のフォーラムでは、まず始めに小沢さんにその魅力を話していただきます。ひととおりの注意事項等の説明の後、実際に鍾馗さんを探しに京の街を散策します。

 初夏の京都を鍾馗さんと共に楽しみましょう!‼


日 時: 平成26(2014)年5月25日(日) 午前11時~午後5時 雨天決行

集 合: 四条大橋東詰鴨川堤防付近

行 程: 11:00 小沢さんの講演及び注意事項
      12:00 付近で昼食
      13:00 散策開始
      16:00 「鑑定会」場所(集合場所と同じ)に集合
      17:00 終了→懇親会場へ

ゲスト: 小沢 正樹さん
(参考):鍾馗さんを尋ねて三千里(小沢さんのブログです)
    http://kite5656.asablo.jp/blog/

用意するもの:デジタルカメラ・スマホ・携帯電話等の撮影用具(望遠レンズ付きのものをお勧めします)

参加費: 500円

***** 転載終わり *****


探訪予定地域は祇園花見小路から宮川筋にかけての一帯です。

ふくろうの会は関西周辺の歴史好きの方が集まってできているサークルです。
会員以外の方の参加も大歓迎だそうですので、ぜひご参加ください

参加ご希望の方は5月17日までに、こちらのブログにコメントを入れていただくか、
下記にメールでご連絡をお願いします。
ozawa@bird.email.ne.jp (@は小文字に変えてください)