2013/10/26 安城市、10/28 田原市 ― 2013年11月04日 22時07分25秒
10月は地元を地道に回っていました。
26日は安城市南部の根崎町、和泉町、赤松町と巡っています。
「日本のデンマーク」(死語?)と言われるように市域は農地が広がり、
集落間の距離も離れているので歩いて巡るのは骨が折れます。
クルマでちゃちゃっと移動して、その代わりに集落内をじっくりと歩き倒してきました。
13km歩いて17体を目にしました。
まずまずの分布頻度ですが、目新しい鍾馗さんはなし。
(安城市赤松町)
お寺の前にいるけれど、お寺の方は見ていない鍾馗さん。
東海地方では普通です。
****
28日は渥美半島の先っぽ、田原市(旧福江町)の小中山町、中山町へ。
同じ県内ですが家からは90kmほど離れていて、片道二時間くらいかかります。
以前に田原市中心街で空振りして以来、渥美半島には鍾馗はいないのではと
思っていましたが、久々のチャレンジです。
結果は7km歩いて15体発見と、予想外の豊作でしたが新しい量産品ばかりでした。
海をちょっと渡れば知多半島や伊勢は目と鼻の先ですが、
古くから鍾馗さんをあげる風習が伝わっていたのかどうか、
証拠を見つけることはできませんでした。
10月は6回探索に出かけて合計120kmほど歩き、120体ほどの鍾馗さんを
目にしましたが、新種発見はゼロ。
鍾馗探索を始めて8年になりますが月間ゼロは初めてかも。
去年の10月はほとんど入院していたのですが、それでも8体の新種を見つけています
(それはそれで我ながらよくやると思いますが・・)
そんなわけで、量産品ばかりの紹介で恐縮ですが、
両日とも風が強く空気が澄んだこともあってか、
ありふれた鍾馗さんたちもいつもより美男子に写りました。
#0098 安城市赤松町
よくある鍾馗さんですが、どうも細かい違いがありそう。
#0095安城市和泉町
この鍾馗さんはちょっと珍しいタイプ
#0082 田原市小中山町
どこでも見られる鍾馗さんですが顔には2タイプあって、
こちらは苦み走った方。
2013/11/2 八幡系ツアー第三回 ― 2013年11月07日 21時45分17秒
前回から一年半も経ってしまいましたが、ようやく第三回、完結編です。
今回はおとんさん掲示板の常連の三河屋さん、雪だるまさんにも参加いただいて
総勢五名。薄曇りの撮影日和に恵まれました。
この日、目にした鍾馗さんは67体。
すべてを紹介できないので、新発見を中心にご紹介します。
1.野洲市市三宅
第一回で訪問済ですが、
その後ayaさんから未見の鍾馗さん情報をいただいたので再訪しました。
#1521で掲載
2.東近江市綺田
名品鍾馗さん #931 と同じお宅で見つかったこの鬼瓦、
牛に乗った童子が笛をふいています。
服部さんの見解では禅の悟りにいたる道筋を示した、
十牛図のひとつではないかとのこと。
3.甲賀市甲南町葛木
大きなお宅の軒下にあり、前回訪問時は敷地の外から撮影したため
ぼんやりした写真でしたが、今回は間近まで近寄って写すことができました。
甲賀地方には八幡系鍾馗さんはなさそうで、この鍾馗さんも八幡系ではありませんが
鬼師の腕の冴えを感じる優れた鍾馗さんです。
4.野洲市北桜
家人のお話では、定かではありませんが120年くらい前のものでは?ということ。
全国でも一、二を争う、ちいさなちいさな鍾馗さん。
私の持っている鍾馗さんストラップでも4cm位ありますが、その倍くらいでしょうか。
私のストラップは部屋の中で安穏としていますが、この鍾馗さんは小さな体で
大きな家を守る重責を負っていました。
残念ながら空き家になっているようで、今後が懸念されます。
この二体の既知の鍾馗さんを確認して、車に乗り込んだところで
服部さんが大棟に初見の鍾馗さんを発見!
その撮影場所を求めてうろうろしているうちに、
すぐ近くでさらに二体の新種鍾馗さんが見つかりました。
大勢での探索の威力です。
#1522で掲載
下の二体は対になっています。 #1523で掲載
鬼瓦と一体成形の鍾馗さんで、こんなま横を向いた鍾馗さんは初めて見ました。
お寺を向いているのかと思いきや、お寺は向かって左側で
お寺にはそっぽを向いているのです。
5.野洲市三上
八幡系随一のマッチョ鍾馗さんを見学したのちに裏手へ回ってみると・・
兄弟がいました!
さらに同じ三上では、
#982 八幡系とはちょっと違いますが個性的なこの鍾馗さん、
はじめなかなか見つからず、塀越しに見つけたのですが、
「あれっ、もう一人いる!」
おとんさんの交渉で庭に入れていただき、心ゆくまで撮影会です。
明らかに兄弟ですね。
隣のお寺からは後ろの鍾馗さんしか見えません。
前の道からも塀が邪魔してほとんど見えません。
40年ほど前、守山市焔魔堂町の瓦屋さんに誂えてもらったとのことですが、
もっとずっと古い鍾馗さんのように思えます。
6.守山市守山
名刹・東門院のすぐ前の家にある八幡系の鍾馗さん、
初めて見つけたときは逆光だったので、順光になる夕方を狙って訪れましたが
既に夕暮れが近づいていて今度は暗すぎました。
以上で当初予定していた八幡系探訪を三回がかりで終えることができました。
八幡系に関する情報はこちらでどうぞ。
新聞紹介記事のまとめ ― 2013年11月11日 20時45分35秒
「鍾馗さんを探せ!」出版以来、いろいろな新聞社に取材いただき
記事にしていただきました。
スキャンした記事をまとめて貼っておきます。
まぁ、自分の記念です。。
2012年3月10日 リビング京都
2012年4月22日 毎日新聞 書評欄(評者 井波律子さん)
2012年8月1日 朝日新聞 関西版 夕刊 「ますます勝手に関西遺産」
この鍾馗さんの情報求む! ― 2013年11月15日 22時51分06秒
2013/11/16 滋賀県 ― 2013年11月18日 22時05分35秒
先日の第三回八幡系ツアーでは5人10コの眼で探した結果、
再訪地にも関わらず結構な数の新発見がありました。
自分の眼が節穴だということが証明されたようなもんですが、
一方では訪問したところでも探せばまだまだあるのだと勇気づけられました。
かなり行き尽くしたつもりでいた自分にとっては新たな刺激となり、
さっそく滋賀県内の既訪問地で、お寺が複数あって、
あまり鍾馗さんが見つからなかった、といった条件で集落をピックアップし、
再探索に出かけてきました。
これまでの探索は集落を順番に歩いてたどっていくスタイルなので、
どうしても一筆書きコースでお寺を結んで、駆け足で抜けてしまいがちでした。
そこを反省して、一つの集落をなるべく時間をかけて、ゆったり回ることに。
上の地図は一例ですが、丁寧に歩くことで新たな発見が確かにあります。
訪問したのは以下の8か所。
1.草津市下笠町
2.守山市勝部
3.野洲市中北
4.野洲市北
5.近江八幡市江頭町
6.近江八幡市南津田町7.近江八幡市牧町
8.近江八幡市加茂町小西
それぞれで大なり小なり収穫があり、すっかり嬉しくなりました。
予定ではもっと行こうと思っていましたが、日没サスペンデッド。
これが精一杯でした。
1.草津市下笠町
#652に分類予定ですが、洗練された印象の掲載鍾馗さんに比べて
いかにも素朴な雰囲気です。別種登録が適切かも。
3.野洲市中北で見つけた鍾馗さんですが、同じく#652に分類予定。
2.守山市勝部
手持ちの地図(SuperMapple degital V14)には守山駅に近いあたりに
安楽寺というお寺が記載されていました。
現地で見渡してもそれらしいお寺がありません。
マンションとその駐車場に化けていました。
それでも伝統様式の民家がぽつりぽつりと残っていたので
お寺跡の駐車場から見渡してみると、
いました! それも八幡系の流れをひく手びねり鍾馗さんです。
新種。#1524で博物館に掲載。
現地の様子はこんな感じです。
4.野洲市北
この鍾馗さんは再録(#548) 和風八幡系。
滋賀県はお寺鍾馗が多いので、お寺では境内に入ってみるのが鉄則です。
境内からしか見えない鍾馗さんは数多い。
ついついパスしてしまうことが多いのですが、この日はまめに侵入(^^;
大阪や奈良に比べると開放的なお寺が多いのが助かります。
そんなわけで入り込んだ北集落の西遊寺境内から見つけたのがこちら。
新種。#1525で博物館に掲載
5.近江八幡市江頭町
ここ江頭町ではお寺で寺本仁兵衛の鬼瓦を見ました。次回記事にします。
新種。#1526で博物館に掲載
この鍾馗さんは道路から称讃寺越しに目に入りました。
もっと近づきたくて、しばしうろうろしましたが、結局不可能。
おうちに入れていただくしかなさそうですが、豪邸なので気後れしました。
さらに入りこんだ路地の突き当りの家で、純八幡系発見!
一見したところ野洲市木部の優品(#793)と共通点を感じました。
普段はあまり個人宅に入り込まないのですが、
外からの撮影では角度が限定されるため、
このときはかなり興奮して庭に入り呼び鈴を押しました。
ご不在だったので写真だけは撮らせていただこうと、
改めてカメラを取り出すと動かない。
(;一_一)(;一_一)(;一_一)
バッテリー切れ・・
こういう時に限ってスペアも持っていない。
この日は車で移動していたので幸いでした。
ただちに近江八幡駅前のケーズデンキに向かい、バッテリーを無事調達。やれやれ。
でも日の短いこの時期、1時間のロスは痛かった。
かなりの優品だと思うのですが表現がおとなしく、#793のような最優品には
及ばないようです。
新種。#1527で博物館に掲載
6.近江八幡市南津田町
隣の船木町とは境目なくつながっています。
かなり古い家の多い大きな集落なのですが更新も進んでいて
今回二体が失われたのを確認しました。
この鍾馗さんは再録(#547)
鍾馗さんも、にらみつけている正覚寺も船木町です。
この鍾馗さんも再録(#529)。真念寺をにらんでいます。
7.近江八幡市牧町
この日のハイライトがこちらで、
もともと7体の鍾馗さんを記録していたのですが、この日はさらに8体を発見。
どこを見ていたんだろうと思いますが、鍾馗さんだらけでうれしい悲鳴。
マップに鍾馗さんの位置を示す★があふれました。
棟続きの母屋の大棟に鍾馗さんがあがっているのは知っていたのですが
隣の軒にもひっそりとこの素朴な鍾馗さんがあげられていました。
新種。#1528で博物館に掲載
この鍾馗さんを撮影した時に畑の畝を飛び越えようとしたら、
ポケットに入れていたスマホが飛び出してアスファルトに落下しました。
やっても~た~とあわてて拾い上げると傷はついたものの動作は正常。
やれやれです。
バッテリー切れに続き、粗相の多い一日。
この鍾馗さん、きわめて見つけにくいところにありました。
お寺の正面の家なので、まじまじと見ていて目に入りましたが
そうでなければまず見つけられなかったと思います。
こんな位置。増設された手前の部分の屋根の傾斜が母屋と違っているのがネックで
はなはだ見えにくくなっています。
鍾馗さんも庇の下からのぞき込むようなポーズを取っているのがご愛嬌。
いつも携帯しているボールペンが見当たらず、車に置き忘れたかと
思っていたら、探索終了して車に戻っても見当たりません。
さてはスマホを落としたときにペンも落としたのかと思い当り、
スマホを落としたところまで戻ると、道の真ん中にペンが落ちていました。
拾い上げて辺りを見渡すと、ありゃまた鍾馗さんを発見。
さらに少し歩をすすめるとまたあるじゃありませんか。
それも見たことのない鍾馗さん。
新種。#1530で博物館に掲載
最後におまけみたいな形で出会った鍾馗さんがこれですから、嬉しくなります。
長くなりました。お付き合いありがとうございます。
新たな活力が湧くような、楽しい探索でした。
寺本仁兵衛の鬼瓦 ― 2013年11月19日 23時00分28秒
11月16日の探訪中、近江八幡市江頭町の長光寺の前を通りがかると、
通りに面した装飾瓦が目に入りました。
菊水だと思うのですが、うねうねとして
あまり見かけない造形です。
横に回ると銘が入っていて
「瓦仁 宗三作」
奥に見える山門の瓦もとても装飾的です。
天女?
山門の鬼瓦にも同じ銘がありました。
山門は質素な作りなのですが、瓦は凝りに凝っています。
山門に誘われるように境内に入ると、大きな鬼瓦が目に入りました。
当然のごとく横をチェック。
くっきりと「寺本仁兵衛」の銘が入っています。
寺本仁兵衛は八幡瓦の元祖と言われる人物。
といっても歌舞伎役者のように代々の名乗りです。
こちらの記事もご覧ください。
反対側には
「天明二 壬寅ノ二月」 1782年です。
かわらミュージアムの巨大鍾馗さんが
文政11年(1828) 五代目仁兵衛の作品ですが、そこから五十年近く遡るので
四代目か三代目の作品といったところでしょうか。
若奥様、奥様に話を伺うことができました。
本堂は平成に入って葺き替えたが、古い瓦が立派だったので残すことにした。
鬼瓦の片割れは近江八幡のかわらミュージアムに収蔵されているそうです。
山門は少し時代が下がって、天保十二年(1841)頃の建立とのこと。
だいぶ柱も傷んできて、そろそろ修理が必要だと思っているそうなので
「瓦は大事にしてくださいね」とお願いしたところ、前にも訪ねてきた方が同じことを言っていた、と笑っておられました。
これは下り棟の旧鬼瓦らしく、これも寺本仁兵衛の銘入り。
境内の随所に置かれています。
これは庫裏にあがっていたそうで、正体は不明です。
2013/11/23 奈良ツアー (1) ― 2013年11月26日 22時41分32秒
穏やかな天気となった11月23日、雪だるまさんとおとんさんに、
奈良を案内いただきました。
奈良には数えきれないほど行っているのですが、
数えきれない見落としがあるものでお二人の発見情報に驚くやら
(自分に)がっかりするやら、指をくわえて眺めていた鍾馗さんを
この日はまとめてご案内、車の後部座席に座っているだけの贅沢ツアーです。
午前中は雪だるまさんが発見した鍾馗さんを訪ねて生駒方面を巡りました。
こちらの方は県内でも新興住宅地としての開発が進み、古くからの集落はかなり離れてぽつりぽつりと点在するだけになっていて、歩いて探訪するのは骨が折れるところです。
雪だるまさんが地道に探し当てた成果を、半日でお気楽にご対面させていただきました。改めて感謝です。
生駒市上町 #663の亜種として掲載
長弓寺境内。お寺の門柱の基盤に直置きされていて、
鍾馗さんの置き場所としては異例中の異例です。
生駒市上町 #257の亜種として掲載
新興住宅に取り囲まれた、造り酒屋の立派な大和棟の主屋両端にあがっていました。
#257系は分類に悩む鍾馗さんです。この鍾馗さんも迷いました。
生駒市北田原町 新種 #1531
長屋門の軒下にあり、薄暗いためストロボ使用しました。
手足が細いですね。
生駒市高山町傍示 新種 #1532
この鍾馗さんも対であがっており、一瞬これも#257かと思いましたが
細部の造形が#257に比べてはるかに丁寧・繊細な造りです。
こうした上質な手作り鍾馗さんは概して古いものが多く、こちらの鍾馗さんも保存状態は極めて良好なのですが、意外に古いものかもしれません。
生駒市高山町傍示 #084の亜種として登録
古い家の虫籠窓に二体同じ方向を向いてあがっていますが、
元々は大棟の両端にあがっていたものでしょう。
上の鍾馗さんは#084の類型に、ほぼどんぴしゃりですが、下の鍾馗さんは
全体の雰囲気は似ているものの、細部にはほとんど共通点がありません。
#084は各地でたくさん見つかる量産鍾馗ですが、この二体はおそらく手作り。
丁寧な造りで量産品とはまったく異次元の仕上がりです。
今、見つかっている限りでは奈良県最北端の鍾馗さん。
ちなみにこちらは今のところ京都府最南の鍾馗さんになります。
つぶらな瞳に垂れた頬の、ゆるキャラのような上の鍾馗さんに案内してもらったところ
上の鍾馗さんのいる母屋の横にある蔵にも、下の鍾馗さんが見つかりました。
見落としていた雪だるまさんはちょっとがっかりされていましたが、
鍾馗歴の長い私やおとんさんでも同じで、よくあることですので。
上の鍾馗さんは隣町の木津にある#564に似ているのでは、
という指摘がありましたが、私は別物と見立てます。どうでしょうね。
下の鍾馗さんもどこかで見た気がします。
とりあえず#972あたりが似ている気もしますが、自分でもあまりしっくりしません。
どなたか助けていただけるとすっきりするのですが・・
力感あふれるマッチョ鍾馗さんを見たあと、雪だるまさんが向かいの家のベランダに鍾馗さんを発見。下半身が見えないのが残念ですが、右肩に鬼を背負っています。
こんなポーズは見たことがなく、瓦ではなくおそらく陶製の鍾馗さん。
木津川市相楽 これまた#257の亜種として掲載
以上で午前の部が終了。午後はおとんさんの案内で奈良市、大和郡山市を
巡りましたが、長くなりましたので続きは次回に。
2013/11/23 奈良ツアー (2) ― 2013年11月27日 22時07分45秒
その1 へ
午後の部はおとんさんのご案内です。
服部さんも加わって、雪だるまさんと総勢四名での探訪になりました。
近鉄奈良駅から北へ向かい、奈良女子大近くでこちらの鍾馗さんを拝見。
奈良市坊屋敷町 新種 #1537
この鍾馗さんがいる通りは何度か通ったことがあったのですが・・
見事に見落としていました。
踊っているみたいで楽しそうです。
奈良市元林院町 #839
通り道だったのでこの鍾馗さんも見ていこうと思ったら
屋根瓦の葺き替えに伴い、なくなってしまったようです。
この写真は2013年3月撮影。
奈良市今御門町 再録(#0086)
ならまちを歩いていると茶房の入口に鍾馗さんがずらり。
左の二体は珍しいもの。
どちらもどこかで見たような気もするのですが思い出せません。
奈良市中新屋町 新種 #1538
奈良市中新屋町 新種 #1539
こちらの店主ご夫妻は服部さんの旧知。
直置きの鍾馗さんは傷つくことが多く、困っているそうで張り紙もしてあるのですが
この位置では不可抗力の飛び石とかもありそうで、心配ですね。
この後は音声館で開催中(~11/30)の雪だるまさんの奥様の個展を訪ねました。
以前の記事で紹介した型染めで、鍾馗さんの作品も多数展示されていました。
奈良市薬師堂町 (#037)亜種として掲載
#037は同じならまちの高御門町にかつてあった、
この鍾馗さんが唯一のものでしたが葺き替えでなくなってしまい、
「絶滅」していました。
これまで、なくなったと思っていた鍾馗さんの再発見の例はありましたが、
絶滅からの復活は初めてではないでしょうか。
奈良市大安寺 新種 #1540
ご覧のとおり顔だけの「鍾馗面」
奈良市西ノ京町 新種 #1541
お寺が近くにあるわけでもない、わずかに古民家が残る一角で 「よくここに入り込んで見つけましたねー」とおとんさんの執念に感心する参加者でした。
奈良市宝来 新種 #1542
奈良市平松 新種 #1543
このたたずむようなポーズの鍾馗さんはときどきいますが、
うつろな表情がポーズにぴったり。何を想うのでしょう。
鬼が入ってきても気づかないぞ。
奈良市平松 #257 再録
大和郡山市新木町 #140 再録
大和郡山市新木町 新種 #1544
「大ちゃん」系のような気もしますが、ちょっと遠いこともあってよくわかりません。
大和郡山市田中町 #333 再録
上記#333のすぐ隣の家にも二体、兄弟がいるのをおとんさんが発見しました。
亜種として掲載
#332とは並んでいて、楽しい凸凹コンビだったのですが、
この鍾馗さんのいたところは更地になっていました。
大和郡山市満願寺町 新種 #1546
大和郡山市柏木町 新種 #1547
以上、お腹一杯鍾馗さんを堪能した一日でした。
雪だるまさん、おとんさん あらためてありがとうございました。
2013/11/30 大垣市-神戸町-池田町-揖斐川町 ― 2013年11月30日 21時05分38秒
ここのところ、歩かない探訪続きだったので、
久しぶりにストイックな探訪を試みました。
岐阜県の大垣駅から北上して、神戸町神戸、池田町池野といった
古くからの街場を経由して揖斐川町揖斐川まで約30kmを歩いてきました。
気温は低いものの風がほとんどなく、汗もかかず鼻水も出ず(^^;と
探訪にはこれくらいの天候が一番いいのかもしれません。
このあたりはsatopyさんの探索情報はあるものの、
自分は一度も行ったことがない処女地。
そんなに多くは期待できないものの、二割くらいの期待を持ってのお出かけです。
残念ながら結果ははずれ。
5体見つけましたがいずれもライオン丸やジャミラといった量産品ばかり。
まあゼロでなかっただけ、良しとしましょう。
神戸(ごうど)を探索中に見かけた檜皮葺の塔は日吉神社の三重塔。
室町時代の遺構で思いのほか優美な塔です。