2013/9/28 飯田~飯島 山と谷とその他いろいろ2013年10月07日 23時01分58秒

間が空いてしまいましたが、前の記事(1)(2)の続きです。

歩いた辺りの三州街道は西に中央アルプス、東には天竜川の谷にはさまれた、
台地を南北に通っています。時々川を渡るのですが、その谷がとても深い。

中央道でこのあたりを通った方の中には、このあたりで与田切川、大田切川、小沢川といった名前の深い谷を越えていくのをご存知の方もいらっしゃるのでは。

中央アルプスから伊那谷に流れる川はどれも直線的な急流で、一気に流れ下っていきます。川幅自体はそれほど広くはなく。水量も知れているのですが、谷は深く、川原には大きな石がごろごろしていて、大雨の時はどんな激流になるのか、恐ろしくなります。

与田切川 飯島町
与田切川(地図のⒷ地点) 大きな石の角が取れてしまっているのが怖い。


中央道や最近の国道はこうした深い谷を高い橋で一直線に越えていきますが
一般道や鉄道はそうもいかず、谷に差し掛かるといったん上流方向にぐるっと迂回して急勾配を避けながら、谷底に降りてからよいしょと短い橋で川を渡ります。

地図・飯島町付近の与田切川 迂回する飯田線と国道
飯島町付近の与田切川
左端の中央道は直線で渡っていきますが、飯田線と国道(青い線)は迂回しています。

このあたりはこうした地形が多く「田切」地形と呼ばれているそうです。
実際に歩いてみると、迂回して下って上がってと、とっても煩わしい。
住んでいる方や旅人は難儀したことでしょうね。

つづらおりで谷底へ降りる道
Ⓐ地点の道 つづらおりで谷底へ降りていきます。


こうした苦労はあるものの、左右に望む山々のパノラマは
苦労を補って余りある絶景です。

高森町付近からの南アルプス
高森町付近

天竜川の谷をはさみ、高台から眺めるため南アルプスが特に印象に残ります。
山の名前はよく知りませんが、一番奥に見えているのは三千m峰。
塩見岳、荒川岳、赤石岳あたりが見えているんじゃないでしょうか。

歩いていくと、前山に隠れていた高峰が顔を出してきます。

鋸岳(南アルプス 飯島町から)
鋸岳(飯島町から)

仙丈岳(南アルプス 飯島町から)
仙丈岳(飯島町から)

ちょっと重いですがパノラマを貼っておきますのでよろしければ
クリックして拡大画像をご覧下さい。

南アルプスパノラマ(三州街道 高森町付近)
松川町から


以下は歩いていての雑感。


北に行くにつれ、瓦は黒みがかった釉薬瓦が多くなってきました。

釉薬瓦

凍結対策でしょうか、北陸、山陰などに多いタイプで黒光りしています。
鍾馗さんとは相性が悪くて、この瓦屋根に鍾馗さんはまずいない(;;)


馬頭観音?

信州の街道沿いでは石仏・石碑をよく見ます。
道祖神もいくつか目にしましたが、どれも古いものではなさそうでした。
写真の石仏は古そうですが正体不明。馬頭観音?


「原宅前」

コミュニティバスのバス停の名前に目が留まり、
ひょっとしてと後ろのお宅の表札を覗いたら
やっぱり。。
この左隣さんも「原さん」でした。

この家を買って引っ越したらバス停は「kite宅前」に変えてもらえるかな?



2013/10/12 海津市~羽島市2013年10月20日 18時04分54秒

気持ちよく晴れた土曜日に岐阜県海津市から羽島市にかけてを歩いてきました。

海津市は長良川と揖斐川にはさまれた細長い市域で、全体が平らな田園地帯。
昔から水害に悩まされてきたところで、「輪中」という名が示すように堤防など様々な水に対する備えが見られます。

旧海津町の中心地、高須(松平容保の出身藩)からスタートし、今尾、おちょぼ稲荷を経由して南濃大橋で長良川を渡った後は北上して岐阜羽島駅まで、約32kmの行程でした。

この日、目にした鍾馗さんは30体。数の点ではなかなかの成果ですが、残念ながらすべて量産品で、こちらで皆さんに紹介するほどの鍾馗さんには出会えませんでした。

こんなところにも鍾馗さん

こんなところにも鍾馗さんがいました。
ところは平田町今尾近くの揖斐川左岸ですが、
なぜかこの一角だけ、対岸の養老町大巻の飛び地になっています。
おそらくは揖斐川の改修工事かなにかで河道が変わって取り残されたのだと思いますが、確認はできませんでした。
養老町大巻といえばsatopyさんが見出した鍾馗の里

両側の家にも鍾馗さんが乗っていて、ここもミニ鍾馗の里でした。

ズームイン 岐阜標準#0026
乗っていたのは岐阜標準の鍾馗さん(#0026


こんなのを見つけました。

乙姫さま

浦島太郎

対峙する乙姫と浦島太郎

satopyさんも触れていますが、詳しい紹介はこちらで。

読売新聞関西版で鍾馗さんが紹介されました2013年10月28日 20時55分54秒

10月24日(木) 読売新聞夕刊(大阪本社版)で鍾馗さんが紹介されました。

紙面が届きましたので、スキャン画像を貼っておきます。

2013年10月24日 読売新聞大阪本社版夕刊 謎解き京都~鍾馗

「謎解き京都」という連載で、私も端っこの方に登場しています。


2013/10/19 安八町2013年10月31日 22時47分00秒

10月も終わりです。ここのところ地元で地道に探索していました。
19日は前週に引き続き岐阜県の輪中地帯、安八町を歩いています。

朝起きると雨だったので、少しゆっくり出かけて雨が止むのを待ち、
空模様を気にしながらの探索でしたが、昼頃からは晴れてきて
結局いつものように日焼けする羽目に。

歩いたコースは図の赤い線。
安八町をほぼ一周(26km)して、地図に記載のある町内の寺院を網羅しました。

10月19日歩いたルート

例により、見つかるのは量産型ばかりでした。
近隣と同様、置かれる場所は大棟の上で
見つかった15体のうちお寺鍾馗は2体だけと少数派です、

安八町西結の鍾馗さん
安八町東結 

#0026の逆手タイプ


安八町牧の鍾馗さん
安八町牧 

#0027 型物ですが、東海地方だけで少数見られる鍾馗さん。


注連縄に抱きつく恵比寿大黒

恵比寿・大黒ですが何に抱きついているのでしょう?
しめ縄??