2013/11/2 八幡系ツアー第三回 ― 2013年11月07日 21時45分17秒
前回から一年半も経ってしまいましたが、ようやく第三回、完結編です。
今回はおとんさん掲示板の常連の三河屋さん、雪だるまさんにも参加いただいて
総勢五名。薄曇りの撮影日和に恵まれました。
この日、目にした鍾馗さんは67体。
すべてを紹介できないので、新発見を中心にご紹介します。
1.野洲市市三宅
第一回で訪問済ですが、
その後ayaさんから未見の鍾馗さん情報をいただいたので再訪しました。
#1521で掲載
2.東近江市綺田
名品鍾馗さん #931 と同じお宅で見つかったこの鬼瓦、
牛に乗った童子が笛をふいています。
服部さんの見解では禅の悟りにいたる道筋を示した、
十牛図のひとつではないかとのこと。
3.甲賀市甲南町葛木
大きなお宅の軒下にあり、前回訪問時は敷地の外から撮影したため
ぼんやりした写真でしたが、今回は間近まで近寄って写すことができました。
甲賀地方には八幡系鍾馗さんはなさそうで、この鍾馗さんも八幡系ではありませんが
鬼師の腕の冴えを感じる優れた鍾馗さんです。
4.野洲市北桜
家人のお話では、定かではありませんが120年くらい前のものでは?ということ。
全国でも一、二を争う、ちいさなちいさな鍾馗さん。
私の持っている鍾馗さんストラップでも4cm位ありますが、その倍くらいでしょうか。
私のストラップは部屋の中で安穏としていますが、この鍾馗さんは小さな体で
大きな家を守る重責を負っていました。
残念ながら空き家になっているようで、今後が懸念されます。
この二体の既知の鍾馗さんを確認して、車に乗り込んだところで
服部さんが大棟に初見の鍾馗さんを発見!
その撮影場所を求めてうろうろしているうちに、
すぐ近くでさらに二体の新種鍾馗さんが見つかりました。
大勢での探索の威力です。
#1522で掲載
下の二体は対になっています。 #1523で掲載
鬼瓦と一体成形の鍾馗さんで、こんなま横を向いた鍾馗さんは初めて見ました。
お寺を向いているのかと思いきや、お寺は向かって左側で
お寺にはそっぽを向いているのです。
5.野洲市三上
八幡系随一のマッチョ鍾馗さんを見学したのちに裏手へ回ってみると・・
兄弟がいました!
さらに同じ三上では、
#982 八幡系とはちょっと違いますが個性的なこの鍾馗さん、
はじめなかなか見つからず、塀越しに見つけたのですが、
「あれっ、もう一人いる!」
おとんさんの交渉で庭に入れていただき、心ゆくまで撮影会です。
明らかに兄弟ですね。
隣のお寺からは後ろの鍾馗さんしか見えません。
前の道からも塀が邪魔してほとんど見えません。
40年ほど前、守山市焔魔堂町の瓦屋さんに誂えてもらったとのことですが、
もっとずっと古い鍾馗さんのように思えます。
6.守山市守山
名刹・東門院のすぐ前の家にある八幡系の鍾馗さん、
初めて見つけたときは逆光だったので、順光になる夕方を狙って訪れましたが
既に夕暮れが近づいていて今度は暗すぎました。
以上で当初予定していた八幡系探訪を三回がかりで終えることができました。
八幡系に関する情報はこちらでどうぞ。
コメント
_ 雪だるま ― 2013年11月08日 22時01分45秒
_ ktie ― 2013年11月09日 08時33分08秒
雪だるまさんもお疲れ様でした。
ずいぶん駆け足の探索となり、あわただしい思いをさせてしまったのではないかと思います。これをきっかけに探索範囲を広げてください。
また別のツアーを企画しますので、ぜひご参加を!
ずいぶん駆け足の探索となり、あわただしい思いをさせてしまったのではないかと思います。これをきっかけに探索範囲を広げてください。
また別のツアーを企画しますので、ぜひご参加を!
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芸術的とも言える、沢山のこだわり鍾馗さんに出会うことができ、他の鍾馗さんとカテゴリー分けされる事に納得した1日でした。
ご案内ありがとうございました。