2013/11/23 奈良ツアー (1)2013年11月26日 22時41分32秒

穏やかな天気となった11月23日、雪だるまさんとおとんさんに、
奈良を案内いただきました。

奈良には数えきれないほど行っているのですが、
数えきれない見落としがあるものでお二人の発見情報に驚くやら
(自分に)がっかりするやら、指をくわえて眺めていた鍾馗さんを
この日はまとめてご案内、車の後部座席に座っているだけの贅沢ツアーです。

午前中は雪だるまさんが発見した鍾馗さんを訪ねて生駒方面を巡りました。
こちらの方は県内でも新興住宅地としての開発が進み、古くからの集落はかなり離れてぽつりぽつりと点在するだけになっていて、歩いて探訪するのは骨が折れるところです。
雪だるまさんが地道に探し当てた成果を、半日でお気楽にご対面させていただきました。改めて感謝です。

生駒市上町の鍾馗さん
生駒市上町 #663の亜種として掲載
長弓寺境内。お寺の門柱の基盤に直置きされていて、
鍾馗さんの置き場所としては異例中の異例です。



生駒市上町の鍾馗さん

生駒市上町の鍾馗さん
生駒市上町 #257の亜種として掲載

新興住宅に取り囲まれた、造り酒屋の立派な大和棟の主屋両端にあがっていました。

#257系は分類に悩む鍾馗さんです。この鍾馗さんも迷いました。


生駒市北田原町の鍾馗さん
生駒市北田原町 新種 #1531

長屋門の軒下にあり、薄暗いためストロボ使用しました。
手足が細いですね。


生駒市高山町傍示の鍾馗さん

生駒市高山町傍示の鍾馗さん
生駒市高山町傍示 新種 #1532

この鍾馗さんも対であがっており、一瞬これも#257かと思いましたが
細部の造形が#257に比べてはるかに丁寧・繊細な造りです。
こうした上質な手作り鍾馗さんは概して古いものが多く、こちらの鍾馗さんも保存状態は極めて良好なのですが、意外に古いものかもしれません。


生駒市高山町傍示の鍾馗さん

生駒市高山町傍示の鍾馗さん
生駒市高山町傍示 #084の亜種として登録

古い家の虫籠窓に二体同じ方向を向いてあがっていますが、
元々は大棟の両端にあがっていたものでしょう。
上の鍾馗さんは#084の類型に、ほぼどんぴしゃりですが、下の鍾馗さんは
全体の雰囲気は似ているものの、細部にはほとんど共通点がありません。

#084は各地でたくさん見つかる量産鍾馗ですが、この二体はおそらく手作り。
丁寧な造りで量産品とはまったく異次元の仕上がりです。

今、見つかっている限りでは奈良県最北端の鍾馗さん。


精華町柘榴の鍾馗さん

精華町柘榴の鍾馗さん
精華町柘榴垣内 いずれも新種。#1533#1534

ちなみにこちらは今のところ京都府最南の鍾馗さんになります。

つぶらな瞳に垂れた頬の、ゆるキャラのような上の鍾馗さんに案内してもらったところ
上の鍾馗さんのいる母屋の横にある蔵にも、下の鍾馗さんが見つかりました。
見落としていた雪だるまさんはちょっとがっかりされていましたが、
鍾馗歴の長い私やおとんさんでも同じで、よくあることですので。

上の鍾馗さんは隣町の木津にある#564に似ているのでは、
という指摘がありましたが、私は別物と見立てます。どうでしょうね。
下の鍾馗さんもどこかで見た気がします。
とりあえず#972あたりが似ている気もしますが、自分でもあまりしっくりしません。
どなたか助けていただけるとすっきりするのですが・・


精華町山田度々の鍾馗さん

精華町山田度々の鍾馗さん
精華町山田度々 いずれも新種。#1535#1536

力感あふれるマッチョ鍾馗さんを見たあと、雪だるまさんが向かいの家のベランダに鍾馗さんを発見。下半身が見えないのが残念ですが、右肩に鬼を背負っています。
こんなポーズは見たことがなく、瓦ではなくおそらく陶製の鍾馗さん。


木津川市相楽の鍾馗さん
木津川市相楽 これまた#257の亜種として掲載


以上で午前の部が終了。午後はおとんさんの案内で奈良市、大和郡山市を
巡りましたが、長くなりましたので続きは次回に。


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