八幡系 (19) 普及版といっぴん物の違い2010年10月07日 23時02分49秒

東近江市蒲生堂の鍾馗さん
(東近江市蒲生堂)

八幡系の5つの特徴をすべて備えています。
ところが、全体から受ける印象は、なんとなくぼんやりして頼りない印象です。

比較対象として、優品のこちらと比べてみることにします。

東近江市綺田の鍾馗さん
(東近江市綺田)

左足部のアップで比べてみましょう。
左が綺田、右が蒲生堂
細部の比較

デザインは酷似していますが、違いは一目瞭然ですね。
エッジがシャープな綺田に対し、蒲生堂のほうはもやもやしています。

おそらく綺田のほうは職人の手作りで、へらで丹念に造形されたものですが、
蒲生堂のほうは型抜きで作られたものでしょう。
細工が細かければ細かいほど、どうしても角をくっきり出すのは
限度があるようです。

同じ鍾馗さんを東近江市内でもう1体見つけていて、
このことも型で作られていることを示唆する傍証です。
東近江市下麻生町の鍾馗さん
(東近江市下麻生町)

これだけで見れば十分上等な鍾馗さんなのですが、
仲間のレベルが高いので、大変です。

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