2010/12/4 関東遠征2010年12月08日 00時02分42秒

関東地方の鍾馗さんの情報がだいぶたまってきたので、
衝動を抑えられず出かけてまいりました。

夜行バスで5時半過ぎに東京駅に到着。
6時には新青森開業した東北新幹線の一番列車のセレモニーが行われると
聞いていましたが、脇目もふらず真っ暗な中、北に向かいます。

最初に目指したのは栃木県佐野市。
最近、おとんさんが鍾馗の情報を発見したので、
探してみようと思い立ったのですが、詳しい情報がなかったのであえなく撃沈。
気を取り直して埼玉県の探訪へ。

2番目の訪問地、岩槻の鍾馗さんはごく平凡。
3番目の大宮で確認したのがこちら。

大宮区高鼻町の鍾馗さん
六三郎さんのブログで発見>

さらにすぐ近くではこんなのも

大宮区高鼻町の鍾馗さん
yasumaroさんのブログで発見>

上のに比べるとひとまわり大きい立派な鍾馗さんでしたが、
靴の形とか、眉の形など細部がそっくりで、兄弟だとわかります。

左手は欠損。右手もいったん取れてしまったのを、
何かで接いだのですが、また取れちゃったようでぶら下がっています。
さらに右手の剣も異様に短いので、折れたのを先端だけ接いで復元したのでしょう。
両手以外の保存状態は良好なだけに惜しいですね。

以前に桶川で見たこの鍾馗さんも仲間です。
桶川市東の鍾馗さん


4番目の訪問地は上尾。
駅のすぐ近くでこの鍾馗さんを採集。
上尾市仲町の鍾馗さん
<なるせるなさん情報提供>

以上で埼玉県を離れ東京都内へ。
はじめは谷中でこの鍾馗さん
台東区谷中の鍾馗さん
みちくさ学会・井戸人柏崎さん提供>

最後は六本木。
そんなところにあるのか?というところですが、
東京ミッドタウンと国立新美術館の間にあったんですね。
ただし新しそうなお店に飾られた平凡なものでした。

一日駆け回ってかなり疲れたので、ここまででノーサイド。
帰りは新幹線で爆睡。
名古屋到着を知らせる放送が入るまで、ほとんど意識なしでした。

2010/12/12 京都みちくさ2010年12月14日 22時27分39秒

紅葉の盛りを過ぎた京都に行ってきました。

散りもみじ

今回は鍾馗探しはサブ。
第一の目的は紅葉シーズンが終わって静かになったであろう、
京都の名刹巡りというなかなかに風雅な試み。
もうひとつはせっかく行くならついでに
ネットで評判の京都の名パン屋巡りという
色気も食い気も満たしてやろうという、欲の深いプランです。

いつものように移動中の車内で軽い朝食を済ませた後、
京滋バイパス宇治東ICから5分ほど、黄檗駅近くの「たま木亭」へ。
到着時はまだ7時半前ですが、このお店7時から営業してます。
口コミを見ると早朝から混雑しているように書かれているので心配していましたが、
この日は駐車場も空いていて、店内も他にお客さんは1組だけ。

さっそく購入したカレーパンをほおばりながら、次の目的地に向かいます。
あっ、ちなみに私はパンについてはど素人なので、
難しい論評はいたしませんし、すぐに食べてしまうので写真もありません。
甘口ゆるめのルーに、とろとろのお肉がたくさん入っていて
大変おいしゅうございました。

家に帰ってから食べたベーコン入りのパン(名前は忘れました)も、
小ぶりなパンの中に2cm角正方形の巨大ベーコンがごろごろごろごろと計8個。
すげぇー。
感動。


次の目的地は東福寺と泉涌寺。
名だたる紅葉の名所ですが、さすがに参詣客の姿はちらほら。

東福寺・通天橋付近

有名な通天橋付近もほぼ散り果ての状態ですが、
落ち葉が地面を赤く染めていて、これはこれですばらしい。

以降は京都駅付近に車をほかっておいて公共交通での移動。

相国寺を訪ねたあと、次なるパン屋さんは大宮今出川の「ル・プチメック
こちらも大変な有名店らしいですが、さほどの混雑もなく店内でタルトを食しました。
古いフランス映画のポスターがたくさん貼られていたり、おしゃれな店構えで
パンもこだわりのハード系が沢山ありましたが、がてん系おやじとしては
「たま木亭」に軍配でした。

イートインのホットコーヒーは手頃な値段ながら深煎りで、
甘いパンにはよく合います。


かなりお腹もくちくなり、なるべく歩いて移動して、道すがらの鍾馗さんも採集しつつ
大宮通を北上して大徳寺、さらにバス移動で妙心寺と回った後、
最後に東本願寺と西本願寺。

今回の寺社巡りのテーマは「大伽藍」だったんですね。
大きな本堂をいくつも眺めてみようという、
わかったようなわからないようなお話ですが
今回見た中で強烈にでかかったのは、東本願寺の御影堂でした。

東本願寺・御影堂

正面の御影堂門から28ミリレンズで撮影しても、端が切れてしまう。

Wikipediaによれば、「建築面積において世界最大の木造建築物」だそうです。

本日は7寺院と2パン屋。

最後に鍾馗さんの探訪成果。
15体ほど見つけましたが、
いずれも京都普通種で博物館収蔵対象はありませんでした。


みちくさ学会で鍾馗をテーマに寄稿していますが、
以前から当ブログのカテゴリにも「みちくさ」というカテゴリを設定しています。
このカテゴリには今回のように、鍾馗とはあまり関係ない記事を含めていますが、
みちくさ学会では鍾馗さんが「みちくさ」の対象。
主客転倒しているんだなぁと最近気がつきました。
ただそれだけのことですが・・


2010/12/18 津市西郊2010年12月19日 23時59分46秒

年の瀬も押し迫ってきて、何かと気忙しくなってきていますが、
これだけは別。
気分転換も必要とか屁理屈をつけながらそそくさと出かけます。

今回の目的地は津市。
11月20日に松阪市から津市にかけて訪問した日に日没で回りきれなかった、
旧白山町、久居市あたりを引き続き訪ねます。

かなりの田舎で集落間の距離が開いているため、今回も車を使っての移動。
日が昇るにつれ、風が強くなってきましたが、
この時期にしては穏やかな探訪日和でした。

津市森町の鍾馗さん
(津市森町)

先回に比べ、希少鍾馗さんの発見は少なく2体のみ。
写真の鍾馗さん、コワモテの割には衣装の模様など細部に結構凝っています。
右手が欠損しているのでなんとも言えませんが、左手で変なものを
押えつけているのはひょっとしてサウスポー?

ストリートビューで安楽椅子探偵2010年12月31日 18時40分16秒

Google mapのストリートビューをご存知かと思いますが、
最近、大都市域の画像解像度が向上しました。

これまでは街中の看板の文字なんかがぼんやりとしか見えなかったのが、
東京、京都、大阪市周辺では、くっきりと読み取れるくらいになっています。

これまでも鍾馗探索では、事前に訪問地の雰囲気を確かめるために
よく眺めていたのですが、どこに鍾馗さんがあるのかまではさすがに判別不能。

今回のレベルアップで、鍾馗さんの姿がはっきりと見えるようになり、
居ながらに鍾馗探索が可能になりました。

たとえばこんな感じ

しばらくは夢中になってあちこち見ていましたが、見つけた地点を地図上に
プロットしていると、やっぱり実地で見てみたくなってきますね。

やっぱり鍾馗さん探索はフィールドワークが基本、
来年もまめに出歩いて記録を続けることになりそうです。