2009/1/4 北国脇往還(西上田⇒屋代)2009年01月04日 23時01分06秒

上田市下塩尻の鍾馗さん
皆様 あけましておめでとうございます。

今年最初の探訪は長野県。
百街道一歩さんのHP
で情報を見つけ、機会を見ていましたが
年末年始の休みと青春18きっぷを利用して、日帰りで行ってきました。

長野県内では北部に鍾馗さんが点在しているようですが、
分布に法則性がなく、お寺の前にあるという鉄則が通用しない、
さらにはそもそも数が少ないので、大変探しにくいところです。

それでも、日頃の鍾馗探訪とは少し趣きを変え、
町並みと山々の遠望を楽しみに
街道歩きに出かけたと思っていれば間違いありません。

1月4日は極め付きの快晴。
中央線の車窓、塩尻あたりでは奥穂高。松本からは乗鞍が眼に入ります。
白く輝く常念の横をよく見ると、槍ヶ岳の先っぽも見えています。
これだけでもう元は取った気分。

しなの鉄道の西上田駅を降りれば、
正面の道の突き当りにはお目当ての鍾馗さん。
更に数軒先には早くも未知の鍾馗さんを発見。
歩き始めて5分での成果に、つい欲が出て先の期待をしてしまいましたが、
屋代まで歩いて、結局本日の発見はこの2体だけ。

ただ今日のコースを通して、後立山連峰らしき
山々を正面に眺めながら歩く形となり、
今日のような好天では恵みとなります。

電車の時間の都合上、17km程を
昼食時間も含めて3時間ちょっとで踏破。
最後はほとんど小走りで、
ゆったり街道歩きとは程遠い雰囲気でしたが、
総合的には満足の一日でした。

それにしても往復約10時間の各駅停車の旅、
たくさん本が読めるのはよいですが
さすがにちと長すぎる・・

2009/1/10 伊丹、尼崎、西宮2009年01月12日 22時21分19秒

尼崎市富松の鍾馗さんと正体不明の老人像
青春18きっぷ最後の一枚を使って、兵庫県東端、
JR伊丹駅を起点に旧西国街道沿いを中心に、JR西ノ宮駅まで
伊丹市、尼崎市、西宮市の古い集落を拾い歩きました。

武庫川まではそれなりに古民家も点在し、
少ないながらも鍾馗さんが残されていましたが、
武甲橋を渡って西宮市に入るとまったくといっていいほど
古い町並みは見られなくなり、私の鍾馗アンテナもしゅるしゅると
しぼんでいきます。
悲しいことですが大震災の影響なのだろうと想像します。

写真は尼崎市富松の西運寺前。
左は鍾馗さんですが、右は正体不明。
明らかに鍾馗さんではなさそう。
服部さんに尋ねると、「役行者」ではとの見解。
なるほどです。

確認済の鍾馗さん2009年01月12日 23時05分01秒

新旧の鍾馗撮影用機材
この一年で以下のように仲間が増えました。
 奈良県(1,473)⇒(1,617)
 愛知県(1,239)⇒(1,618)
 京都府(1,022)⇒(1,041)
 滋賀県( 559)⇒( 845)
 大阪府( 440)⇒( 650)
 三重県( 362)⇒( 546)
 兵庫県( 24)⇒(59)
 岐阜県( 23)⇒(57)
 埼玉県( 14)
 長野県( 9)⇒( 19)
 和歌山県( 9)
 静岡県( 1)
 神奈川県( 1)
 東京都( 1)⇒( 3)
 徳島県( 1)

 合計(5,178)⇒(6,481)

順調なようですが、
最近は鍾馗分布の周縁部に出かけることが多く、
なかなか増えません。

2008/1/17 松阪市2009年01月21日 00時50分47秒

松阪市井口中町の鍾馗さん
穏やかな晴天に恵まれた土曜日、
櫛田駅を起点に松ヶ崎駅まで、松阪市の海沿いの集落を訪ねてきました。
それほど沢山鍾馗さんが見つかる地域ではないのですが、
約30kmの行程で15体発見、まあ期待通りの結果でした。

いくつかは珍しい鍾馗さんも見つかり、写真はそのうちのひとつ。
伊勢から松阪にかけて、妙に白い瓦を葺いた家を見かけることがありますが、これは同じ土で焼かれたらしく、ずいぶん白く見えます。
朝日をあびて真っ白に輝いていました。
台座の部分の細工も珍しく、笹の葉に見えます。
朝の静かな集落でわんわんと吠えられ、ゆっくりと撮影できなかったのが心残りでした。

鍾馗さんの探し方 その12009年01月21日 01時14分10秒

鍾馗さんをいかに見つけ出すか。

探索のメインは「ひたすら歩く」というアナログアプローチですが、
計画段階や整理にはそれなりにITを活用しています。

何回かに分けてそのテクニックを公開していきます。

まずは基本となる、地図でのあたりのつけ方です。

サンプルの地図をご覧ください。


橿原市山之坊町

細い川をはさんで左と右で集落の様子がかなり異なっているのにお気づきでしょうか。

左側は直交する街路によく似た形の住宅が規則正しく並んでいます。
一方右側では、道は不規則に交差し、道幅も概して狭く、まちまちのようです。家の形も大小さまざま。
もうおわかりだと思いますが、左は新興の住宅地、右は古くからの集落です。
しかも右の集落にはお寺があります。
訪れるべきは右の集落、左は行っても99%無駄足です。

ただし右のような集落、くれぐれも車では入らないでください。
2回に1回は立ち往生して前にも後ろにも進めなくなります(^^;)

地図とにらめっこして、こういった「匂う」集落をピックアップしていくことが探訪計画の第一歩になります。

今、テレビではオバマ大統領の就任式が始まりました。

鍾馗さんの探し方 その22009年01月21日 23時52分53秒

ルートマップの例
その1に説明したようなやり方で発見した集落を、地図上にどんどん記載していくと、訪問候補地がたまってきます。
それらを無駄のないように線で結んでいくと、『ルートマップ』が出来上がります。
例では赤線が一日の行程。点在する赤い不整形が訪問集落です。

◎要注意点
このとき、欲張ってつまみ食いするより、狭いエリアで取りこぼしのないように集中して回ることを薦めます。
『行き残し』た集落が飛び飛びに残ると、後で気になって仕方がないのですが、非効率で出かけられないためにいつまでも残されてしまい、地図を見るたびにむずむずします。

次回は、ルートマップ作りのサポートツールと利用法を紹介します。

鍾馗さんの探し方 その32009年01月23日 21時47分39秒

松阪市町平尾町の猫を持った鍾馗さん
今回は鍾馗さん探訪のルート作りをサポートしてくれるツールの紹介です。

国土地理院のサイトでは『国土変遷アーカイブ』というメニューがあり、全国各地の空中写真が大量に公開されています。
中でも第二次大戦直後に米軍が撮影したものが圧巻で、約60年前の空から見た日本の姿を見ることができます。
現在の地図であたりをつけ、60年前の空中写真を見ると、今は新興の住宅地に埋没している古くからの集落が、農地の中に浮かび上がっており、
現在の地図ではなかなかピックアップできないような小集落を再発見したり、現在では内陸となっている集落が元々は海岸集落であることを発見したりと、
鍾馗さん探索のことをいっとき忘れ、タイムトリップすることもしばしばです。

以前は大都市近郊しか公開されていませんでしたが、最近全国がカバーされて完成しました。
まさに頼もしい味方です。

明日は先週に引き続き松阪方面へ行く予定ですが、寒波襲来の模様。
・・どうなることか・・

2009/1/24 松阪市、津市2009年01月27日 00時26分51秒

三重県津市雲出本郷町の鍾馗さん
二週連続で三重県は松阪市方面へ。
現在の行政区では松阪市、津市ということになりますが、
合併前の旧町名でいうと、
嬉野町、三雲町、香良洲町ということになり、
かえってこのほうが分かりやすいかもしれません。

西風の冷たい一日で、
こういう日に鍾馗さんが見つからないと、
さすがに「自分は何をしているのか」
鼻水をたらしながら自省するのですが、
この日は豊作。
次々と希少な鍾馗さんを発見し、興奮の一日でした。
ぜひ本宅の新着をご覧ください。