瓦鍾馗の魅力①2007年10月16日 23時08分50秒

東近江市五個荘山本町の鍾馗さん
屋根に置かれる飾り瓦には鍾馗さん以外にも色々あります。恵比寿様、大黒様はその代表的なもので各地にたくさん見られます。鍾馗さんの写真を撮り始めた当初はそれらも区別なく撮影していましたが、いつの間にか鍾馗専門になっていました。要は鍾馗さんが一番面白かったということですが、改めて理由をこじつけてみると、鍾馗さんの多様性が魅力なのだと気づかされます。本宅でリストしていますが、本当に色々な鍾馗さんがいます。七福神が比較的ポピュラーで瓦職人にとっても形態がイメージしやすい(=パターン化)のに対し、おそらく江戸時代、明治時代には「鍾馗さん」の姿に確たる情報が少なく、職人さんは身近の鍾馗をお手本として、見よう見まねで造形していったのではないでしょうか。その結果、伝言ゲームの結果のように各地でさまざまな鍾馗さんが産まれる。瓦鍾馗の多様性はこのように生じてきたと見ています。

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