2007/10/27 奈良県天理市~大和郡山市2007年11月04日 14時11分17秒

櫟本のペア鍾馗
先週に引き続き、教えていただいた鍾馗さんを拾い集めるため、奈良盆地を横断しました。天理市櫟本を基点に帯解、美濃庄、稗田、大和郡山、小泉と回りました。雨が降り続くなか、収穫がたくさんあった一方で、悲しいことも。櫟本の上街道と県道192号線の交差点には一対の鍾馗さんが良く目立っています。当日朝、家にブルーシートがかぶせられ、一階に工事の手が入っていたのでいやな予感はあったのですが、夕方戻ってきてみると既に二階の壁と共に鍾馗さんはなくなっていました。完全に壊して更地にする工事には見えず、家の解体修理のようにも見えたのですが・・・  復活することを祈ります。

2007/10/28 神奈川県三崎2007年11月04日 14時41分04秒

神奈川県三崎の鍾馗さん
関東にはほとんど鍾馗さんはないと思われ、私もあまり足が向きません。三浦半島先端の漁業の町、三崎に鍾馗があるという情報があったので、所用で横浜へ行ったついでに立ち寄りました。港では「全国うまいもの祭り」なるイベント開催中で、観光客でにぎわっていました。銀座通りという商店街の一角、商店の壁面のど真ん中、非常に目立つところに鍾馗さんを掲げられています。周囲に他にはなさそうで、ご主人にいわれをお聞きしたいところですが、地方都市中心商店街のご他聞に漏れず、周囲に人影がありませんでした。

これはちょっと2007年11月04日 14時52分35秒

獄門の三武者 奈良市北之庄町
鍾馗探索しているといろいろなものに出くわしますが、これはかなりインパクトの強いもの。私も心臓に剛毛の生えたおやじですが、夜、この横はちょっと通りたくないかも・・ 怖すぎ

瓦鍾馗探索の七つ道具 その22007年11月05日 19時02分25秒

和歌山県橋本市 高野口の鍾馗さん
2.地図 

既知の情報がほとんどない中、自分で計画したルート案を記した地図は最重要アイテムとなります。私は2種類の地図を持参します。ひとつは25000分の1程度の縮尺で大雑把な予定ルートを記入してあります。道を外さないよう歩きながら時々チェックします。もうひとつは3000分の1程度の詳細地図、これは一軒一軒の家の輪郭までそれなりにわかります。また計画作りのところで詳しく説明しますが、道の形、家々の形を眺めていると鍾馗さんの期待できるか、できないかが大体わかります。いずれもパソコンでプリントアウトしたもので小さく折りたたんでポケットに入れています。  

3.靴

とにかくよく歩くので靴にはこだわりますが、しばらく履いてみないと本当にフィットしているのかわからないのはつらいところです。試しに履いている間は快適でも、フィールドにでて20キロ、30キロと歩いてまめができると、七つ道具に絆創膏が加わります。完璧になじんで足と一体化してしばらくすると片減りしてそろそろ寿命となります(;;)

4.ペン 

赤の水性ボールペンを愛用しています。かすれず、ボタにならなければOKです。

5.万歩計

歩き続けるのはそれなりに疲れます。歩数を確認することが多少なりとも励みになります。

6.帽子、タオル、日焼け止め

夏の間の最重要アイテムです。これに加えペットボトルは常に持っていないと不安で、一日に500mmを6~7本空にします。

7.ポケットティッシュ

こちらは冬の必需品。寒風吹きすさぶ中では鼻水が・・

鍾馗さんはどれくらい残されているか?2007年11月07日 21時32分59秒

前から見たところ
今、日本に瓦鍾馗はどれくらい残されているのでしょうか?
私はすべての鍾馗さんを網羅するデータベース完成を最終目標?にしていますが、現在五千弱の鍾馗さんを記録しています。
まだ探訪していないところが過半で、訪問してもおそらく半分近くは見落としていますので、そこから計算すると二万体くらいはあるのではないかと思われます。
調べた方によると上京区だけで千体あったとか。私はまだ上京区内で280しか記録していません。この比率で見ても上記推定はいい線かもしれません。
京都あたりでは、新たに鍾馗さんを掲げる家もあることはありますが、全体では今後増えることはなく減る一方でしょう。

2007/11/3 四日市市西日野~富田2007年11月07日 21時46分23秒

四日市市西日野の鍾馗さん
四日市市西日野は特異な鍾馗さん密集地で、周辺の集落はそれほどでもないのですが、こちらの集落に入るといたるところで鍾馗さんを目にし、いくつかの珍しい鍾馗さんも交じっています。本宅では#639~#645で紹介しています。
その後、四日市市の中心部を抜けて、北端の富田に行きました。細かい碁盤目の地割りに住宅が密集した大規模な元漁村集落ですが、海は国道と埋め立ての工業地帯によって50年も前に隔てられ、そのせいかなんとも説明のしにくい不思議な雰囲気があります。
集落内では軒にも棟にも予想のつきにくいところに鍾馗さんが現れるので、京都と同じく気が抜けません。この日は南半分を探訪したところで日没ノーゲームとなりました。珍しい鍾馗さんはみつかりませんでしたが、続きを再訪したいと思っています。

2007/11/10 富田、川越、朝日2007年11月12日 23時24分43秒

四日市市東富田町の鍾馗さん
先週の続きで四日市市の富田地区北半を歩き、隣接する川越町、朝日町を探訪しました。四日市、桑名と鍾馗さん分布地帯にはさまれた地域ですので、予想通りそれなりの数の鍾馗さんを確認しました。
写真の鍾馗さんは珍しいもので古い家にあげられていましたが、あまり古色もなく、ひげのつくりも粘土細工のようなことなどから、家の方が「陶芸教室」で自作したものではないかとにらんでいます。

たぬき2007年11月13日 00時09分14秒

たぬきの後ろ姿
鍾馗さんを探してあちこち、うろうろしていると色々なものに遭遇します。生き物でいえば一番多いのが飼い犬ですが、鍾馗探しの不審者にとっては天敵。
猫はそれに比べれば吠えないので仲良くなれますが、大概の野良からは敬遠されます。
写真はたぬき。
天理市郊外の住宅街を悠然と横切っていきました。まだ子供でしょうか。
あわてて写真を撮ったので手ブレご容赦。

2007/11/18 美浜町、常滑市南部2007年11月19日 23時24分28秒

常滑市唐崎町の鍾馗さん
11/18(日)は愛知県は知多半島の西岸、美浜町野間から常滑駅までを北上しました。伊勢湾から直接吹きつける西風がひどくて参りましたが収穫がありました。
常滑市は全国有数の瓦鍾馗の密集地、いたるところに鍾馗さんを見つけることができます。土管で有名な陶器の町ですが平地は少なく、谷間から斜面、丘の上にも家並みが続いています。道は細く、斜面に沿って曲がりくねっているため何度行っても方向感を失って道に迷いそうになります。鍾馗さんも棟の上、軒先、お寺の前、突き当たり、??とどこにでも現れますので油断がなりませんが、不思議に陶器を扱う工場や商店にはほとんど見られないようです。
知多半島一帯は地区によって多い少ないはあるものの、ほぼ全域にわたって海沿いには連続して鍾馗さんが分布しているようです。古くから海路で関西方面との交流があったであろうことも、関係しているかもしれません。

2007/11/24 桜井、田原本、三宅、川西2007年11月30日 23時26分26秒

田原本町本誓寺前・銘「落ち武者」
11月24日(土)は桜井市三輪を起点に、東田、大木、阪手、矢部、金剛寺、但馬、屏風、吐田などの集落を経由して結崎駅まで、右へ左へふらふらしながら36kmほどを歩きました。
ほとんどの集落は再訪のため、新発見の鍾馗さんの数は多くありませんでした。
大和盆地では、田んぼ道の先に目指す古い集落が遠望できるようなのどかな場所もいたるところに残っています。田んぼに鍾馗さんはいませんが、好天に恵まれ気持ちの良い一日でした。