2007/10/20 伊賀市、宇陀市、桜井市・・香芝市、王寺町 ― 2007年10月22日 22時37分37秒

諸先輩に教えていただいた鍾馗さんを拾い集めるため、車と電車、自分の足を駆使して三輪から下田まで、奈良盆地を横断してきました。このあたりは以前に相当歩き回り、ほとんど調べつくしたつもりになっていましたが、ずいぶん見落としがあるものです。それにしても奈良盆地に数多く点在する小集落は、他の土地とはひと味異なる独特の風情があるような気がします。昔、外敵の侵入への備えとした名残りで、お屋敷が密集した集落は自動車の進入を想定していない、細くて屈曲した道が不規則に走り、家々はむくり屋根を基本とし、重厚で落ち着きのある伝統様式、わずかに残る大和棟のお宅がアクセントとなります。集落にはたいてい中心にお寺があり、そしてその周りには「鍾馗さん」がひそやかに置かれています。集落を一歩出ると、遠くに三輪山、二上山など盆地を取り巻くおなじみの山々が目に入ります。