バンガロール暮らし 17 ネギを尋ねて三千米 ― 2015年02月01日 01時51分24秒
日本食材を探すのは結構骨ですが、その試行錯誤も楽しいです。
鍋に入れたり麺に浮かべたり、ネギは地味な割には用途が広くて
ないと、どうも物足りない。
日本から乾燥ねぎなるものを持ってきて使っているのですが、
色合いはともかく、香りがほとんどないので味気ない。
(乾燥ねぎを散らした蕎麦。カップ麺によく入っているあれです)
ちょっと前にはスーパーでネギに似た野菜を見つけ、
地元の呼び名しか書いてないので訳も分からず、
鍋をやりたくて、どうしても欲しかったので、
だいぶ違うな~と思いながらも買ったら、
なんと生のレモングラス。
小口切りにしても見た目もいまいちだし、そもそも香りがネギとは似ても似つかない。
ハーブティーになっていただくしかありませんでした。
レモングラス単品のハーブティはちなみにあまり美味しくないです・・
数日後の近所のスーパーで、今度こそネギらしき野菜を発見。
これも名前は訳が分からなかったけど、今度はかなり期待できそう!
小口切りにしても、ちょっと違うがかなり近い。
かじってみると相当、固くて辛いです。香りは間違いなくネギ。
なんか玉ネギがそのまま伸びてしまったような食感。
ちょっと生で散らすのはきついかな。
さらに細かく、みじん切りにしてチャーハンと中華スープに入れてみました。
小口切りもちょっとだけスープに浮かべました。
結果はOK!
火を通せば十分ネギだし、生もなんとかいけます。
これでレパートリーも広がるでしょう。
さんろくさんの訃報 ― 2015年02月08日 20時51分35秒
長野県安曇野市の鍾馗仲間、さんろくさんの訃報が留守宅に入りました。
1月8日に急死され、葬儀は近親で済ませられたとのこと。
まだ67才の若さで、信じられませんでした。
赴任前の9月に三重県伊賀市・平松宿「いたや」の件で電話でお話ししたのが
最後になってしまいました。
さんろくさんは北海道出身、関東の新聞社でデスクまで勤められたのち、
50才を前に退職して安曇野に移り住み、ハーブのお店「安曇野ハーブスクエア」を営むかたわら、地元の民話の収集に始まり、名もない職人さんの遺した仕事を精力的に取材し、さすがプロと思わせる取材力と文章力で情報発信しておられました。
(現在もブログの更新は続いています。残された原稿をご家族が更新しておられるのか、その辺の事情はわかりません)
2011年にブログで安曇野の鍾馗さんを掲載しておられるのを見つけ、
私の方からお願いして都合三回、おとんさんやnaoさんと共に、
安曇野周辺の鍾馗さんを案内していただきました。
散在する鍾馗さんを丹念に探され、これまでほとんど残っていないと思われていた
長野県内だけで百体近くの鍾馗さんを発見されました。
また、歴史的背景の探求にも熱心で、三河地方の瓦職人が信州に流れて鍾馗の文化を伝えたのではないかという仮説に立ち、ほとんど文献もない中で取材を続けておられました。
こうした成果は上記のブログで見ることができます。
ご冥福をお祈りします。
バンガロール暮らし 18 輪廻転生 ― 2015年02月16日 02時41分33秒
大げさなサブタイトルですが(^^;
勤務先の工場には大きな木があって、ちょうど日立のCMに出てくる「このー木なんの木」を思い浮かべていただくといいのですが、あんな感じでさしわたし20m以上に見事に枝を広げています。
今は冬装束で葉を落としていて、ふた月ほど前には盛大に葉を散らしていました。
その木のあるのが製品を出荷するトラックヤードのまん前で、結構トラックの出入りの邪魔になるみたいで、どうしても邪魔になる枝は落とすことがあるみたいですが
決してどかそうとは思わないみたいで、やっぱりシンボルツリーという意識はあるみたいです。
(本当は写真を入れたいところですが、社内は原則撮影禁止。ご容赦ください)
インドは法律で公共の場での喫煙が禁止されていて、勤務先も原則禁煙。
喫煙所は隅っこの屋外にあります。
喫煙所の上にはこんな木が。
生っているのはジャックフルーツ。食べられます。
人の頭より大きくなるので、喫煙中に頭を直撃したら大怪我します。
煙草を吸っていると、いろんな動物があらわれます。
いちばん多いのはリスで2日に1回くらいは登場。
ジャックフルーツの木でも鳥がさえずり、地面にはトカゲ。時々猫。
塀の外の道路ではクルマをさえぎって、牛がのんびり散歩しています。
日本では考えられないほど、自然に囲まれた喫煙タイムです。
以前の記事でも書きましたが、インド人は動物、植物を問わず
生き物を大切にしている気がします。
・蚊をたたかない。(デング熱やマラリアのリスクを受け入れている?)
・街中にある生ごみの山はどうも野良牛や野良犬のえさ場として、
あえて放置してあるような気がする。(臭くてたまらないんですけど)
・どんだけ車の邪魔になり、渋滞の元凶になっていても街路樹の枝を切らない。
(その割には運転マナーは知る限り世界最悪)
等々。
(まあ、見方を変えればただいい加減なだけだとも言えますが)
大上段に振りかぶって保護するとか、ペットとしてかわいがるとかではなくて
同じ生き物として自然に共存している感じでしょうか。
ヒンドゥー教は輪廻転生を教えとしているそうなので、
敬虔な教徒の多いインドでは、
皆、自然にそういう行動を取っているのかもしれません。
こんな話をインド人としたことはないので勝手な想像です。