これは楽しい! ①2014年12月01日 00時50分48秒

久しぶりにインド以外のネタ。

ネットを渉猟していて、楽しいページを見つけました。


鍾馗さん探しは地図を眺めることから始まりますが、
都市化が進んだ現在の地図で、鍾馗さんのいそうな古い集落を見つけるのは
結構骨が折れます。

そうしたときに助けになるのが古い地図や古い航空写真で
特に昭和前半くらいまでものには、都市化の波に飲み込まれる前の、
いかにも鍾馗さんが隠れていそうな古い集落がくっきりと浮かんでいます。

これを現代の地図と突き合わせて特定するのですが、
上で紹介したサイトはGoogleマップや国土地理院の地形図と
古い地形図、写真とがとてもスムーズに切り替わるのです。

おなじみGoogleMapで見る斑鳩町法隆寺付近
法隆寺_Googlemap

国土地理院の電子地図
法隆寺_国土地理院最新

国土地理院の航空写真
法隆寺_国土地理院最新写真

1975年の航空写真 今よりかなり民家が少ないのがわかります。
法隆寺_国土地理院写真1975

1920年の地図
法隆寺_地図1920


本家国土地理院のサイトにもちょっと似た機能があるのですが、
そちらは皆の役に立つ情報を満載しているため、わかりにくく
動作も遅くて世の中の役に立たない事をしている私には使いにくい。

私の拙い説明ではわかりにくいでしょう。
百聞は一見に如かず、いちどお試しください。

作者は沼津高専の教授のようです。
感謝感謝です。

これは楽しい! ②2014年12月02日 02時39分17秒

機能に引き続き地図オタに楽しいサイトのご紹介です。


こちらは埼玉大学の先生の制作。

GoogleMapの現況と過去の地図が一画面の左右に対比されて表示されます。

大阪・八尾市の久宝寺地内町で見てみましょう。
戦国時代、蓮如上人の建立した顕証寺の寺内町として繁栄し
規模としては富田林などにも匹敵するのですが、あまり知名度は高くありません。

まずは現在の地形図との対比です。
地理院地図表示

画面中央部が寺内町ですが、あまりに整然とした碁盤の目の町割りのため、
現代の街並みに溶け込んでしまい、目立ちません。
過去にさかのぼっていきます。

1993年から1997年にかけての地形図
久宝寺寺内町 1993-1997

周囲の都市化が進んでいて、まだはっきりしないですね。

1967年から1970年にかけて
久宝寺寺内町 1967-1970

何となく寺内町が浮き出してきました。

1927年から1935年にかけて
久宝寺寺内町 1927-1935

ここまで遡ると周りの水田からくっきりと寺内町が姿を現します。

1892年から1910年にかけて
久宝寺寺内町 1892-1910

きっとこの頃は、顕証寺の大屋根を囲むように浮かぶ寺内町は
ずいぶん遠くからでもさぞや目立っていたことでしょう。
目に浮かぶようです。

ちなみにもう一つだけ付け加えると、左右の画面でマウス操作が連動していて、
古い地図をマウスでなぞっていくと、新しい地図のほうでもカーソルが
それにつれて動いていきます。
古い地図の旧道をマウスでなぞっていくと、最新地図で経路が一目瞭然!
これも素晴らしい機能。

バンガロール暮らし 7 インド人の不思議 シリーズ12014年12月06日 03時14分45秒


鍵、かぎ、カギ

たくさんのカギをお目にかけますが、なんだかわかりますか?

全部、私の持っているカギです。それもほとんどは住んでいるアパートの。
数えてみたら38コ(笑)

3LDKで3つベッドルームがあって、それぞれにバストイレとクローゼットがついていて、
確かにドアはたくさんあるのですがそれにしても・・

一人で住む分にはカギをかける必要なんかまったくないので
鍵穴にぶら下げっぱなしになってます。
そもそも外したら、どれがどこの鍵やらさっぱりわからなくなりそうです。

おそらくは3人でシェアしても十分な広さなので、
そういう場合を想定しているのでしょうが、それにしても一人あたり10本以上です。

カギをたくさん持つのがステータスシンボルなんだろうか?


左上のキーホルダーがついている5本だけを携帯しています。
部屋のカギ、貴重品の引き出し、メールボックスと勤務先の机用が2本。

会社の机も変で、左右の引き出しでカギが違います。
そもそもどうしてそんな風に作ったのかも意味不明ですが、
最初、引き出しに会うカギがどうしても見つからず、カギ管理担当のインド人が
2日がかりでとっかえひっかえ、ようやくカギを探し当てました。

つい、日本人なら、と考えてしまうのですが、
普通そうなるのは分かりきっているのだから
鍵穴に差しておくとか、番号をつけておくとか、何か工夫しますよね。

生活のリズムがゆったりしたインド人は、
そうしたドタバタを楽しんでいるのかもしれません。


(お知らせ)鍾馗博物館更新2014年12月09日 03時05分46秒

本宅・鍾馗博物館 ひさびさに更新しました。

7月19日、おとんさんに大阪南部をご案内いただいたときの鍾馗さんたちを
ようやく博物館に収蔵することができました。


あと何回分か宿題が残っていますので、ぼちぼち更新していきます。

バンガロール暮らし 8 インド人の不思議 シリーズ22014年12月10日 00時11分37秒

今回は人と人の距離について。

日本では、満員電車とかは別にして、
私の感覚では他人が50cm以内に入ってくると落ち着きません。

インド人の感覚ではその距離感は明らかに違っていて
たとえば会社のコピー機でコピーとかしていると
順番待ちの人が息遣いが聞こえるほど、ほんとにすぐ後ろで待っていて
思わず「何じゃこいつ!!」と思って一瞬ドキッとするのですが
当人は何も感じていないようです。

スーパーのレジ待ちでも、後ろの人が身体を寄せてきて
実際に押されることは日常茶飯事です。
スキあらば割り込もうと思ってるみたいで、
(実際割り込まれたこともあるので油断できないのですが)
落ち着かないことおびただしい。

若い女性に密着されればうれしいでしょうが、さすがにそういう経験はなし。
(おばあちゃんはあり・・)

にも書きましたが、駅での切符購入では
一応並んでいるのに割り込み放題、自分は前の人に密着することができないので
後ろのおっさんから怒られてしまいました。

日本では他人と肌が触れ合うことはほとんどありませんが、
こちらでは普通のことで、男同士が肩を組んで歩いているのは普通だし
手をつないでいるのもよく見かけます。

ここで説明されている距離感が、日本ではなるほどですが
インドでは絶対違います。

こういう皮膚感覚が、いちばん順応できないですね。

バンガロール暮らし 9 インドのコイン事情2014年12月14日 00時55分25秒

外国旅行に行って、その国のコインを眺めるのは楽しいですよね。
ヨーロッパはユーロになって、形は一緒だけど図案は国ごとに違っていて、
小国の珍しいコインが手に入るとラッキーと思います。

インドは貨幣の流通が慢性的に不足しているようで、
店で買い物して端数が出ると
よく「細かいのないの?」と文句を言われます。
スーパーのレジにはキャンディや小さなチョコが置いてあって、
お釣りの小銭がないと、それをお釣りの代わりに渡されることもあるらしいです。

私も一回レジでもめましたが、何言っているのかよくわからないので
ぐずぐずしていたら、あきらめて端数をまけてくれました。
言葉が不自由だと、たまにはこんな幸運もあります。
大きなスーパーでしたが、結構いい加減です。

インドのコイン

この一か月で手にしたコイン、
左から5ルピー、2ルピー、1ルピー(旧)、1ルピー(新)
他に10ルピーもあるみたいですが、まだ見たことがありません。

5ルピーは小さいけれど、金色で偉そうだからわかりやすい。
めったに見ないので、使わずに取っておこう。
持ち歩くとレジのお兄ちゃんに覗き込まれて取られてしまうといけないので
しまっておきます。

問題は中央のふたつで、2ルピーと1ルピーがほとんど大きさも同じで
数字をよく見ないと区別がつかない。
同時に流通するのは分かっているのだから、もう少し工夫してくれればいいのに。

いつもまごついては、レジの兄ちゃん(姉ちゃん)に
「ちっ!」という顔をされる、悲しい外国人をしています。


2014/9/27 御所~高田 下街道2014年12月15日 02時36分59秒

ようやく残暑も収まるころを見計らって、奈良へ行ってきました。
(寒波の日本では変な書き出しですが、3か月も前の話です。すみません)

近鉄で御所まで行き、だいたい下街道沿いに北上しました。
ほとんどの所は再訪、再々訪なので、新発見はあまり期待できないのですが、
暑さも和らぎ、赴任を控えてそうそう出かけられないので、
あまりがつがつせず、のんびり歩ければいいやと出かけています。

真っ青な青空が広がる気持ちの良い日でしたが、
ハングリー精神に欠けた心持ちには幸運の神様は微笑んでくれず、
あっと驚く出会いはありませんでした。

以下の鍾馗さんはいずれも再録、
もしくは服部さん/おとんさんに教えていただいていたものです。


大和高田中三倉堂の鍾馗さん
大和高田市中三倉堂 百鶴銘 #293


大和高田市藤森の鍾馗さん
大和高田市藤森 #609 収録予定


大和高田市藤森の鍾馗さん
大和高田市藤森 #598 収録予定


大和高田市土庫の鍾馗さん
大和高田市土庫町 #356


大和高田市土庫の鍾馗さん
大和高田市土庫町 #357


大和高田市日乃出町の鍾馗さん
大和高田市日之出町 #140


バンガロール暮らし 10 辛抱・辛抱 してていいのか?2014年12月16日 01時42分18秒

今日、会社の制服が出来上がったので仕立て屋に受取りに行きました。

これが普通なのかよくわかりませんが、勤務先では制服の生地が支給されて
あとは自分で勝手に仕立て屋さんに誂えてもらうことになっています。

自分は日本でもユニクロばっかりでそんなに珍しい体型でもないので、
ぶら下がりで十分なのですが、
会社お勧めの仕立て屋さんに行ったのが赴任早々の11月4日。

最初、仕上がりは11月29日と聞いていましたが、直前に電話があって
遅れているので12月12日になるとのこと。
さらにその前日にはまた電話があって、
『まだできない、いつ欲しいですか?』だって。

『いつ欲しいじゃないよ、もう二回も遅れているんだからさっさと作れ!ボケッ!』と
言いたいところですが、英語で啖呵を切る力はないので、
『なるべく早くしてもらえますか?』とジェントルにお願いして電話を切りました。

ようやく今日できるという連絡をもらったので早速受け取りに行きました。

仕立て屋さんは町のど真ん中にあって、小汚いビルの中。
でもお店の中はピカピカで高級店の雰囲気です。
中をこんなにきれいにするんだったら、ビルの入り口とかエレベータとかを
もう少し奇麗にすればいいのに、とかぶつぶつ思いながら、
古くて異様に来るのが遅い、怪しげなエレベーターに乗った時に第一の事件発生。

店のある二階に着いた時、なんか変な音がしてエレベーターが止まると
ドアがほんの1センチほど開いたところで、うんともすんとも言わなくなりました。

『閉じ込められた・・・』

同乗者もいないし、取りあえず並んでいるボタンの電話マーク、ベルのマーク、
最後は赤いエマージェンシーのボタンと順番に押し続けたのに何も反応なし。

見上げると、緊急時の連絡先の電話番号がいくつか並んでいるので
最初の番号にコール。

『あの・・ エレベーターが壊れたみたいで閉じ込められちゃったみたいなんですが・・』
『はっ??』
『だから、エレベータのトラブルで!』
『はっ?????』
『だからぁ!』
『あんた間違い電話だよ』 ガチャッ!

・・・

仕立て屋の連絡先の女の子に電話してみました。
『あの・・ あなたの店に着いたんだけど、エレベータに閉じ込められちゃっているので、とりあえずエレベータのところまで来てくれません?』
『えっ??』
『だからぁ』
(中略)
『あなたの言ってることがよくわかんないから、SMS送ってください』
『(エレベータのとこに来いって言ってるだけじゃねーか!)はい、わかりました』

閉じ込められたエレベータの中でしこしこメールを打っている自分が哀れです。


メールを送り終わったところで、ドアの外に人影。乗りたい人がやってきたみたいで
外からはあっさりとドアが開きました。

『このエレベータ危ないよ、気をつけなよ』と入れ替わりの時に言ってあげたら
『これ時々なるけど大丈夫!』だって。

絶対大丈夫じゃないと思うけど。
あと、知ってたらとっとと直せよ!!!


お店到着は夜の七時。
担当をつかまえて受取りに来たことを伝えると、
『すみません。今アイロンをかけているから、あと30分かかるけど』

これは1時間は待たされるな、と感じましたが、後日出直したところで
絶対またアイロンをかけているのを1時間待たされることになるのは
見え見えなので、あきらめて待つことにしました。
『待つよ』と言った時の担当の微妙な表情、私は見逃さなかったぞ。

1時間ぼんやり待ったころに担当がやってきて
『すみません。あと2分!』
「ツーミニッツ!」はインド人お得意の台詞で
だいたい20分と思っておけば間違いありません。


制服を受け取ったのは8時半。
ちょっと予想より時間がかかったけどまぁこんなもんでしょう。
これこそインド。
だいぶ慣れてきたました。


次は支払い済のテーブルを一か月半たっても準備しないばかりか、
何の連絡もよこさない家具屋に乗り込む番だな。

バンガロール暮らし 11 足もと2014年12月21日 16時59分53秒


バンガロール Shivaji Rd, Swamy Shivanandapuram, Shivaji Nagar

バンガロールの典型的な下町商店街。
牛とごみとリキシャのいる道の両側に、間口1間くらいの小さな個人商店が
軒を連ね、(おそらくは)近所の人でにぎわっています。

こうしたところを歩く人は、女性はサリー姿が大部分で、
老若男女を問わず、足元はサンダルが大部分です。
クロックスのような形ではなく、親指と人差し指で鼻緒を挟むタイプ。

バンガロール Old Taluk Cutchery Rd, Santhusapet, Chickpete
(まだ、足元をアップで撮らせてもらう度胸がないので、半端な写真ですみません)

そして、牛がいるような街では、結構はだしの人を見かけます。
20人にひとりくらいかな。

道はでこぼこであらゆるものが落ちているし、とてもはだしで歩けるような
ところとは思えませんが、平気で歩いています。

バンガロール Brigade Rd, Shanthala Nagar, Sampangi Rama Nagar

ここはブリゲートロードと言って、バンガロールのほぼ中心部。
大きな商業ビルもたくさんあります。

こういったところに来ると人々の服装もかなり変わって
女性はサリー姿が少なくなり、普通の西洋風の服装が多くなってきます。
そして足元も靴の人が多くなります。
バンガロールはIT企業が多く、若くても高収入の人が比較的多いらしく
こうした所に遊びに来るのはそういった余裕のある人かもしれませんね。

ショッピングモールのような所に行くと更に比率が変わり、
モールの中ではサンダル履きの人は少数派になります。

バンガロール暮らし 12 食材調達2014年12月27日 23時39分32秒

アパートの近くには大小さまざまなスーパーがいろいろあって便利です。

ただ、肉はベジの多いインドでは、普通の店ではほとんど売ってなくて
売っていてもいかにも鮮度が悪くて、ちょっと買う気になれません。

野菜は豊富なのですが、日本のこぎれいな野菜を見慣れた目には
どれもこれもちっちゃくてみすぼらしい。
ぜいたく言っていてはいかんとは思いつつ、こちらの高級スーパーに
つい、行ってしまいます。

生鮮品@Nature's Basket


普通のスーパーとは明らかに雰囲気が違っていて、店員もにこやか。
日本で言えば紀伊国屋。

この日の買い物は
牛乳1リットルパック 75ルピー
シリアル400グラム入り 199ルピー
卵6個入り 75ルピー
ニンジン約400グラム 38ルピー
じゃがいも 1キロ 47ルピー
ミル付 黒コショウ 159ルピー
(だいたい、x2で日本円です)

輸入物の野菜や果物はびっくりするほど高いけど、
上記はだいたい日本で買うのと一緒ぐらいでしょうか。
日本でほとんど買い物したことがないのでよくわかりません。

卵のパッケージにはいろいろ説明が。
卵の能書き

要は、衛生的な環境で、良い飼料を使って育てているから安心しなさい
といったことだと思います。たしかに割ると黄身が結構プルプルしてました。
(生で食うのは絶対ダメだと思いますが・・)


続いてお肉。
野菜以上に調達が難しくて、専門店に行きます。


肉・肉・肉 Bamburies

渋滞を堪え忍んで中心街まで行かないといけないので、
行くとまとめ買い。

右上から時計回りに、
肩ロースのハム 500グラム 1300ルピー (高っ!)
牛ヒレ 約1キロ 700ルピー
ソーセージ 約500グラム 500ルピー
鶏もも骨なし 4枚 200ルピー
豚バラスライス 約400グラム 450ルピー

秤を持ってないので重量は店の言い値です。
値段の高い安いは皆さまのご判断にゆだねます。


牛ヒレ

牛ヒレでかいです。
一人暮らしではちょっと持て余す。

できあがり 出来合いスパゲティ、やや固オムレツ、牛ヒレサイコロステーキ、下敷きにレタス

端っこをちょっと切って、サイコロステーキに。
スパゲティからオムレツからステーキ、下にはレタスと
すべてワンプレート。
見た目は悪いが洗い物を少しでも減らしたい単身者の常識です。

残りは明日の日曜日、またローストビーフかたたきかな。