インド点描(5) バンガロールを徒歩でうろうろ 後篇 ― 2014年03月21日 00時48分29秒
つづきです。
電気街を抜けると今度は繊維街というのでしょうか、
「シルク」とか「サリー」とか看板に掲げた店ばかりになってきました。
ここは人があふれていて、女性や家族連れが目立ちます。
といっても街は雑然としていて、生ごみのすえた匂いが
あちこちにただようのはやはりインド。
そんな中でも裸足の人が結構多いのには驚きます。
鍛えられているんだろうなー
地図では「CHICKPETE」のあたりです。
ここにも寝る犬。
通行人のことなどお構いなしで、通行人も気にする人はいません。
自然な共存。
移動式のヒンドゥー寺院。撮影した場所が悪くてよく見えませんが
車輪がついています。山車のようなものですね。
こちらは普通のヒンドゥー寺院。
割と大きな方で、色合いもシックな方です。
前に見える、おじさんが並んだ旗のようなものは、
街のあちこちで似たものを頻繁に眼にします。
おそらく、政党のポスターみたいなものではないかと思いますが
確かめていないのでわかりません。
政治家の顔が濃いのは日本も同じですが、
彫りの深い顔に黒々とした口髭を蓄えた顔が並ぶと圧倒されます。
イスラム教徒は人口の10%強くらいだそうですが、
モスクは結構目にします。
ホテルにいても早朝から、中近東風の音楽がどこからか聞こえてきます。
そうこうするうちに駅に着きました。
バンガロールシティ駅
目標その2、駅で切符を買う。
バンガロールから急行で2~3時間のところにマイソールという古都があって
電車も頻繁に出ています。
翌週の切符をゲットするために予約用の窓口を探しますが、
どうも表示がはっきりしないため、しばらく駅構内をうろうろしました。
できれば外国人旅行者専用の窓口がないかと思ったのですが
見当たらず、ツーリスト用総合窓口と表記されていたブースもクローズ。
仕方なくインド人がひしめく普通の予約窓口に並びました。
ところが、並んでいてもどんどん横から割り込んできます。
道路と一緒だ・・・
弱虫外国人はなすすべもなく横入りされていると、
後ろに並んでいるおっさんが何か怒鳴りながら身体を押し付けてきます。
何を言っているのかは全然わかりませんが、
「密着して横入りされるな!!」と言いたいのはわかる。
少し前の人との距離を詰めて誠意を見せたものの、
おっさんはそれでも納得できないらしく、横入りした人と口論を始めています。
最終的にはおっさんは自ら横入り組に転身し、
さっさと切符をゲットして去っていきました。
ようやく窓口にたどり着いてカードを出したら、
冷たくも「カードはだめ」。現金の持ち合わせも少し足りません。
駅構内にATMは見当たらず、どこかで探してまた駅に戻り、
再度おっさんと密着して並ぶ気合はもうありませんでした。
なんて軟弱な日本人・・・
気を取り直して、駅を出ました。
駅前のバスターミナル。
巨大でした。出口では何十台と言うバスが渋滞しています。
バンガロールの街中のバス停は、系統表示も時刻表もありません。
ここもそうだとしたら、よそ者にはとても乗れそうにありません。
帰り道は行きより北側の一角を通って帰りましたが
こちらの方は官庁や公園が多い一角で、静かで平和ですが
面白味にはちょっと欠けました。
MGロード(MGはマハトマ・ガンジーのこと)はバンガロールの繁華街。
街の雰囲気はおしゃれで、行きに通った下町とは全く違います。
ここなら日本人にも安心して買い物ができます。
MGロードと交差するブリゲートロード
下町の女性は多くがサリーでしたが、このあたりでは
スカートやジーンズの女性が多く、集まる客層も違っているようです。