インド点描(6) 殺生2014年03月22日 00時02分08秒

バンガロールでは動物と人間が自然に共存しているのは
前に書いた通りです。
木々も大事にされていて、日本なら保存樹指定されそうな大木が
街のいたるところで見られます。
中には道に覆いかぶさったり、車線をふさいだり、
渋滞に拍車をかけている樹も多いのですが、だから切ろうということには
ならないみたいです。

虫すらも殺すのはあまり好かないらしく、
タクシーの中にはよく蚊が紛れ込んでいるのですが
運転手はさりげなく窓を開けて退散願っており、
パチンとやる姿を見たことがありません。
私も郷に入れば郷に従えで、窓に近づいたところでそっと窓を開けていました。


昨日、仕事を終えてホテルに戻ると部屋でぶんぶん羽音が聞こえます。
これまでも蜂が入り込んでいることはあったのですが、
この日は妙にうるさいので、浴室を覗いてみると

蜂の巣状態の照明器具

いっぱいいました。

写真では三匹写っていますが、実際には六匹。
そんなに凶暴な蜂ではないのですが、狭い浴室。
さらに無防備な状態になるので、さすがにこれでは入れません。

優しい国でも人は凶暴になれます。
鬼と化して奮闘すること5分、殲滅してしまいました(合掌)


ここで懺悔しておくと、この後にもどこからともなく出てきた1匹の蜂の他、
今回の滞在中 ゴキブリ 2匹、蜂 2匹 蛾を1匹 殺生しています。
全部ホテルの部屋。
どんなホテルだとは思います。

(3月23日追記)
あとで気がついたのですがこのホテル、自分の部屋だけでなく
階段や廊下にもあちこち蜂の死骸が落ちてます。
一階にあるレストランの壁が一部開いているので、
(壊れているのではなくて、デザインの一部として)
蜂さん他、羽根のある虫たちは出入り自由のようです。
これからハチホテルと呼ぶことにしよ。

ハチホテルの吹き抜け

ハチホテル3階廊下から見たレストランの吹き抜け
この大きな窓の左側(写真には写っていません)が
構造的に開け放し。おしゃれなのはいいのですが、
防犯上も、大雨の時もまずいんじゃね?と思います。