2014/1/18 和泉、阪南、泉南 ― 2014年01月23日 23時34分03秒
1月18日は大阪へ遠征。
最近、平日になかなかコースを練る時間がなかったので
昔、予定して行きそびれていた、ちょっと半端なコースを引っぱりだしてきました。
午前中は泉北高速・和泉中央駅から阪和線・和泉府中駅までの約10km。
池田下町、阪本町、芦部町、観音寺町 、桑原町、黒鳥町、府中町と
古い民家が多く残る町を鍾馗さんを尋ねて歩きました。
まったく鍾馗さんを目にすることができないまま、しばらく虚しく歩きましたが
観音寺町で今日最初の鍾馗さんに遭遇。
和泉市観音寺町
新種
この後は黒鳥町で量産品5体を発見して、午前の部は終了しました。
阪和線で南下して山中渓駅で下車。
午後の部はここからジグザグに、南海本線・岡田浦までの約15kmを歩きます。
和泉鳥取駅付近で見つけたのは、この人の後ろ姿。
こういう棟端鬼瓦に何か見つけた時は反対側もチェックするのが鉄則です。
反対側を見てみると、
丁寧に作られた感のあるよい鍾馗さんですが、正面に回ることはできません。
それにしても、鍾馗さんと大黒さんのペアというのは珍しく、
初めて見たように思います。
同じお宅の玄関にはさらにもう一体。
こちらは対照的に素朴な造り。
軒下で暗く、はっきり写せなかったのが心残りです。
泉南市樽井ではペアの鍾馗さん。
一件の家の表と裏、破風にいました。
上の鍾馗さんは泉佐野市日根野で以前に見つけた
こちらの鍾馗さんに酷似しています。
次は泉南市鳴滝
当初予定コースではなかったのですが、道を間違えて遠回りしたところで
出会いました。怪我の功名というか、鍾馗さんとのご縁を感じるのはこんなとき。
よく待っていてくれました。
最後は泉南市中小路
この鍾馗さんのように、硬直したように直立する鍾馗さん、
和泉地方には多く見られるように感じます。
この日は26体を発見しました。数は多くないですが、
手びねりの味わい深い鍾馗さんがよく見られるのがこの地域の特徴。
結果的に見つかるかどうかはさておき、
期待に胸をふくらませて歩き始めるまでのワクワク感はこの地域ならでは。
期待が裏切られることもほとんどありません。
2013/7/28 大阪(野田・福島)、木津 ― 2013年08月16日 20時00分13秒
オフ会翌日は大阪中心部を少し歩いてみました。
大部分が戦災に遭った大阪市街ですが、
被害を免れた町並みがわずかに残されています。
今回行ってみた野田。福島もそういった地域で、梅田からひと駅、ふた駅という
都心部ですが、地図やストリートビューで見てもそれなりに古い民家が残っていて
多くは望めないにしてもどこかに鍾馗さんが隠れているかもしれません。
実際歩いてみての成果は残念ながらゼロ。
町並みとしてはなかなか見ごたえがあり、恵比寿さんは何体か目にしました。
夏の盛りということで、歩いたのは二時間余り。
まだまだ探るべき通りはたくさんありそうですので、今後の楽しみにします。
鍾馗さんはいなかったので、賑やかしに町並みの写真を貼っておきます。
野田2丁目
鷺洲1丁目
午前中で探訪を終えてしまって時間がたっぷりあったので
有料道路を使わずに家に帰ることにして、ナビ任せで帰途についたところ
木津を通りました。
ふと、以前に通ったときに車窓から鍾馗さんを見かけたことを思い出し
ちょっと立ち寄ることにしました。
記憶にあった鍾馗さんは見つかりませんでしたが、こちらを発見しました。
木津川市木津町
#1514で新種登録予定
2013/7/27 大阪府北部 ― 2013年08月15日 17時26分16秒
納涼オフ会参加のため大阪に出向いたため、
おとんさん、雪だるまさんを誘って探索に出かけました。
豊能郡豊能町、能勢町ってご存知でしょうか?
大阪府の北端で京都府亀岡市、兵庫県川西市あたりに隣接しています。
地図を眺めていると、山あいにお寺があちこちに点在していますが、
なにしろ集落間の距離も離れているため、歩いて回るのはさすがに厳しそう。
これまで気になってはいても訪問機会がなかったので、
暑くて歩く気になれないこの時期に行ってみることにしました。
JR茨木駅に集合して北へ向かいます。
二つ目の訪問集落で雪だるまさんがさっそく発見。
茨木市東福井
#1513で登録予定
素朴に怒っている、管理人好みの鍾馗さん。
一人で歩いていたら多分見逃していました。
同じ集落でおとんさんも発見。
茨木市東福井
こちらは#627の仲間、三例目の発見ですが
これまでの仲間とは微妙に姿が違っています。
さらに茨木市内で発見が続きます。
茨木市粟生岩阪
こちらは#594に分類していますが、京都でよく見る標準型とは違い、
伊丹市に続く二例目の発見となる珍しい鍾馗さん。
こうしてみると別種としたほうが良さそうです。
さらに同じ家のお庭にはこの鍾馗さんが置かれていました。
茨木市粟生岩阪
こちらは#623。量産タイプは大阪府内にちょこちょこ見られますが、
微妙に歪んだ手作りタイプがあって、こちらは手作りタイプ。三例目です。
屋根に乗っていた鍾馗さんを、改築か葺き替えの時に下ろして
庭に置いたのでしょうか。
こうして見ると瓦と鍾馗さんのつながりがちょっと不自然ですが
足元を見てくるのを忘れました。
ここまではとても好調で、三人で盛り上がっていたのですが
この後山地に入るとさっぱり鍾馗さんを目にしなくなりました。
お寺はあっても周囲に家がなくては鍾馗さんは住処がありません。
豊能町、能勢町とひととおり車で駆け回りましたが、
量産の鍾馗さんを一体目にしたにとどまりました。
2013/1/27 四条畷→枚方、私部 ― 2013年02月05日 00時10分46秒
大阪泊りになったので、そのまま帰るのももったいなく、翌日は軽く歩いて探索しました。
四条畷駅から北に、忍ヶ丘、香里園、光善寺と経由して枚方公園駅まで約20km。
冷え込みましたがほとんどは住宅密集地で冷たい風に悩まされることもないのは町場の探索のいいところ。冬場はあまり田舎には行かない方がいいのは、これまでの経験で得た鍾馗探訪の鉄則です。
寝屋川市高倉 #1448
とっても素朴でいい感じの鍾馗さん発見!ですが完璧な逆光。
しかも見上げるアングル。鍾馗さんのにらむお寺の境内にも行ってみましたが
こちらは遠すぎる。博物館にはお寺からの遠目の写真も掲載します。
寝屋川市小路北町 #1221に収録
なんか上からつぶしてしまったような、がっしり量感のある鍾馗さん。
枚方市出口 #1449
この顔、どこかで見かけたことがあるような気がしますが、思い出せません。
お気づきの方はお知らせください。
枚方公園までの探索で約30体を発見。まずまずの成果に満足しましたが、
まだ時間があったので近くの交野市私部(かたのしきさべ)を再訪することに。
ここは2006年夏以来の訪問です。
とても重厚な古民家が数多く残る、知る人ぞ知る町並みで、前回はお寺の周りだけ見て回ったのですが、他にも鍾馗さんが隠れているような予感がしていました。
以降はすべて#615のバリエーションです。交野市がほとんどで、隣の枚方市で少し見つかっていて、ご覧のとおり精緻なものから素朴なものまでいろいろです。
基本ポーズは同じなのですが、はたして同一番号に分類していいのか迷います。
これは精緻な方
これは今回新たに見つけた鍾馗さんで精緻なほうです。
この鍾馗さんあたりが平均的なところ。
今回発見。見つけた瞬間に同じ系列だと感じるのですが、
家に帰って写真をじっくり眺めるとあまりにも素朴。
これも今回発見。おそらく上の鍾馗さんとまったく同じもの。
私部はかなり大きな集落で歩き甲斐があります。
先回訪問時は10体、今回はさらに11体を発見しました。
入り込んでいない路地も残っているので、まだまだ見つかりそうな気配です。
2013/1/12 美加の台~深井 ― 2013年01月18日 22時30分53秒
今年初めての県外遠征は迷った末に大阪に決定。
南海高野線・美加の台駅から高野線沿いに北野田付近まで北上、
そこから西に向かって泉北高速・深井駅まで約25kmです。
朝は冷え込みましたが風がほとんどなく、歩いていると少し汗ばむほどの
穏やかな探訪日和に恵まれました。
三日市町駅から河内長野駅の北方、高野街道が西高野街道と中高野街道に
特に三日市付近では珍しい鍾馗さんが次々と見つかり、
二人で大喜びしたところです。
今回の再訪で全員健在が確認できました。
今回、北野田まで、ほぼ南海高野線に沿って歩きましたが、この道筋は
ほぼ、中高野街道をたどっています。
以下、今回見つけた鍾馗さん。
(河内長野市石仏) #1435
(河内長野市石仏) #1436
おとんさんに教えていただいた鍾馗さんです。
(大阪狭山市半田) #1437
(堺市中区陶器北) #467 に分類
瓦の鍾馗さんとしては珍しく頭が小さい。
(堺市中区陶器北) #145
#145のグループは、とても立体的な造形の鍾馗さんなのですが
この鍾馗さんはつぶされたみたいに平たい。
(堺市中区陶器北) 同じく #145
(堺市中区東山) #1438
今回、収録した鍾馗さんの全貌は鍾馗博物館をご覧ください。
2012/5/12 信貴山西麓再訪 ― 2012年05月21日 22時49分08秒
大阪府の東端、奈良県との境に連なる生駒山地のふもとを南から北へ歩いてきました。
近鉄大阪線の安堂駅から奈良線瓢箪山駅まで、直線距離では10km足らずのところ、あっちへふらふら、こっちへふらふらと約20km。
この区間、東高野街道という由緒ある古道が走っていますが、現在は国道170号線として、狭くて歩道も未整備なところを結構クルマが通ります。少し歩いてみたものの、とても古街道歩きを楽しめるような代物ではないので早々に退散して、主に街道の東の山側に点在する古い集落を縫い歩きます。
ちょうど6年前にもほぼ同じコースを歩いているので、今回は当時見つけた希少鍾馗さんたちの健在確認が主目的で、あわよくば新発見がないかなぁと期待。
この時期にしては朝は結構冷え込みましたが、すっきり晴れて新緑も鮮やかな
歩くには最高の日になりました。
これといった観光名所はありませんが、風格のある古民家の建ち並ぶ集落と
その間にはなだらかな斜面に畑が広がってのびやかな風景。
奈良の山之辺の道を思わせるぶらぶら歩きにはもってこいのところだと思います。
主だった鍾馗さんは皆健在で、ほっとしました。
柏原市太平寺
八尾市服部川
八尾市楽音寺
東大阪市六万寺町
2012/2/11 岸和田市、和泉市 補遺 ― 2012年02月20日 21時02分14秒
2012/2/11 岸和田市、和泉市 ― 2012年02月15日 00時49分21秒
予告どおり、二週続きで大阪に行ってきました。
先週行き残した岸和田市から和泉市にかけての山あいが目的地です。
痛恨のチェック忘れをした岸和田市内畑町をまっさきに訪れた後、
先週の続きで和泉市若樫町から探訪再開し、ここから東に向います。
このあたりもおとんさんのホームグラウンド。めぼしい鍾馗さんは
一昨年におとんさんの車でご案内いただいたことがあり、大野町、坪井町などの
落ち着いた集落ははっきりと記憶にあります。
岡町までいったところで北西に進路を変え、粉河街道(父鬼街道)に沿って
和泉市中央部を目指します。
予定ではそのまま北上してJR和泉府中駅まで行くつもりでしたが、
かなり遅れ気味となったため、和泉中央駅で終了。
また余韻を残す終わり方をしてしまいました。
おとんさんのブログで紹介されていないお宝鍾馗さんは以下の三体。
さすがにくまなくもれなく探索されているのを再認識しました。
(和泉市内田町)
先週、バスの車窓から目に入ったので、今回見てきました。
そんなに古くはなさそうですが、手作りっぽい初めて見る鍾馗さんでした。
(和泉市若樫町)
同じタイプの鍾馗さんはおとんさんのブログにも何体か紹介されています。
(和泉市納花町)
新しいお宅です。2010年3月撮影のストリートビューでは
まだ鍾馗さんがあげられていないことが確認できました。
これから二歳を迎えることになりますね。
2012/2/4 岸和田市、和泉市 ― 2012年02月09日 21時46分58秒
2月最初の探訪はちょっと大遠征、大阪府岸和田市~和泉市でした。
岸和田といえば今や、だんじりと並んで、前の記事のカーネーションですが、
探訪は岸和田市中心部は素通りして、町のずっと南にある山間部をめざしました。
和泉山脈と呼ばれる大阪・和歌山県境に連なる山々の懐に抱かれた村々を訪ね歩いたのですが、さすがは大阪で、このあたりには山村部の民家のイメージとは程遠い、重厚で豪壮な古民家が立ち並んでいて、初めて訪れたときは目を疑ったものです。
中には高度成長期以降の土地成金もいるのかもしれませんが、そういった今出来の豪邸とはあきらかに違って、歴史と伝統を感じさせる落ち着いた佇まいのお宅が圧倒的に多い。おそらくはかなり昔から野菜や綿など換金作物を大阪方面に出荷することで現金収入があり、裕福だったのではないでしょうか。
話は変わりますが、このあたりは盟友おとんさんのホームグラウンドです。
今、忙しそうなのでお誘いしなかったのですが、今回の探訪もおとんさんの見つけた鍾馗の追っかけが多いのです。なんとなく縄張り荒らしのような後ろめたさを感じながら、あわよくばおとんさんの見落とした鍾馗さんがひとつでも見つからないかという「すけべ心」もある探訪です。
冷え込みはありませんでしたが、晴れたり曇ったり落ち着かない天候で
曇っていたときに写した鍾馗さんはぼんやりした出来になってしまいました。
スタート地点は岸和田市河合町。
ここは三度目の訪問ですが、ユニークな鍾馗さんを3体ほど確認済みの集落。
こうしたところはまだ見ぬ鍾馗さんが潜んでいそうな気がするもので、気合いを入れて探してみましたが、この日は新たな新種発見はなし。
ここから東に向かい、隣の神於町で本日お初のレア鍾馗さんを発見しました。
非常に高いところにあって、たまたまいらっしゃった家の人にご挨拶したところ、
苦労している私を見かねて脚立を出してきてくれました。遠慮なく拝借して撮影したのがこちらの鍾馗さんです。
写真を撮り終えて家の人と話していたら、
「ちょっと前に同じように鍾馗さんを写しに来た人がいて、脚立をだしてあげたよ」。
ありゃさては?と思い、あとで確認したらやはりおとんさんでした。
ブログにも載せておられ、メールでも教えていただいていたのをすっかり忘れていました。
さらに東進した内畑町ではこの鍾馗さん。
大阪南部でよく見かけるのですが、「手びねり」らしく皆それぞれちょっとずつ違っているので分類泣かせの鍾馗さんです。
これもおとんさん記録済でした。
内畑町からは北上。
包近町は以前おとんさんといっしょに来たことがあります。その後おとんさんが単独行で発見した鍾馗さんをカメラに収めます。
暗いところにあって撮影は難しい。
同じく包近町のこの鍾馗さんは再撮影。
残念ながら足元がどうしても見えません。
再び南下して和泉市に入り、春木町を経由して松尾寺町へ。
ここで今日ようやく本当の初物に出会いました。
とっても見つけにくいところにあり、目に付いたのはラッキー。
これはおとんさんも見落としていたそうで、「ヤッタ」ようやく面目を保ちました。
同じ松尾寺町で見つけた鍾馗さん。
こちらは珍しいものですが、#143 富田林の鍾馗さんと同じものでした。
この日はもっともっと先まで歩く目論見でしたが、
予定の半分ちょっと行ったところで時間切れになりました。
この日の歩行距離は23kmほど。
さらに、帰宅して整理していたら、経由した内畑町で
おとんさんから教えていただいていた希少鍾馗さんをなんと三体も
チェックし忘れていたことが発覚しました。
涙(;;)
気を取り直して今週末、続きを探訪に行ってくるつもりです。
もちろん取りこぼしもフォローしてきます。祈好天。
NHK連続テレビ小説「カーネーション」に登場する鍾馗さん ― 2012年02月06日 23時25分24秒
実は今やっている「カーネーション」、
すごく気に入っていて欠かさず見ています。
大阪・岸和田が舞台で、大正時代に始まって現在は昭和三十年代。
筋書きなど詳しくは上記リンクに譲るとして、
このドラマ、ドラマとしての魅力はもちろん、
時代考証や小道具にも手抜きがなくて感心します。
主人公が暮らす家の小屋根に鍾馗さんがあげられています。
ご存知の通り(誰が(^^))、岸和田も鍾馗の多いところで
こんなところにも納得します。
第1回で映っていた鍾馗さん
画面左下ですね。
今日(2月6日)、第104回ではこんな感じです。
店の名前は「小原呉服店」から「オハラ洋装店」に替わっていますが
看板の左の鍾馗さんはそのまま・・ と思いきや。
何気なく見ていて、あれっ?て思いました。
なんか鍾馗さんが替わった気がする。
大正期の鍾馗さんは右に示した#063で間違いないと思います。
これまで、ドラマで何度も映されています。
ちなみに右は岸和田市内に現存する鍾馗さん。
昭和期のキャプチャは不鮮明で判然とはしないのですが、
なんか違うように見えませんか??
どっちかというと下の鍾馗さんじゃないかと。(#082)
大阪には少ない鍾馗さんですが、岸和田でも見つけています。
それにしても、わざわざセットの鍾馗さんを取り替える理由もないし。
落として割ってしまったとか。
思い過ごしかなあ?