2016/10/22 常滑2016年11月02日 23時22分17秒

常滑市は伊勢湾と三河湾の間の知多半島の中央あたりに位置して
現在では中部国際空港(セントレア)で有名になっています。

ここは鍾馗さんが質量ともに充実していて
愛知県内ではイチ押しの鍾馗さんスポットです。

(以前の紹介記事)

最近、常滑駅周辺がやたらにぎわっています。
なんとポケモンGO!の聖地になっているみたいで、
皆、スマホ見ながら駅周辺をうろうろしています。

私の方は鍾馗さんGO!でいつものごとく単独行。

この日のルートは小鈴谷から北上して中心街の「やきもの散歩道」までの約15km。

【新発見の鍾馗さん】

常滑市小鈴谷の鍾馗さん
(01)常滑市小鈴谷
#003 の仲間。知多半島中部でぽつぽつと見つかる手びねり鍾馗さんです。


常滑市山方町の鍾馗さん
(02)常滑市山方町
#005 の仲間。
こちらも常滑周辺に特徴的な鍾馗さんで、下の方にいる(06)(08)の兄弟です。


常滑市栄町の鍾馗さん
(03)常滑市栄町
最近とみに観光地らしくなってきた、やきもの散歩道の一角にある
工場を改造した店舗に飾られています。
娘からの情報で訪ねました。
もちろん古いものではないと思います。

やきものの散歩道 窯や
こんな感じで置かれてます。


【以下は再確認の鍾馗さん】

常滑市大谷の鍾馗さん
(04)常滑市大谷


常滑市大谷の鍾馗さん
(05)常滑市大谷
同じく #869


常滑市古場町の鍾馗さん
(06)常滑市古場町

常滑市山方町の鍾馗さん
(07)常滑市山方町


常滑市奥条の鍾馗さん
(08)常滑市奥条
これも(02)(06)と同じ #005


常滑市市場町の鍾馗さん
(09)常滑市市場町
10年以上前から知っていて気になる鍾馗さんなのですが・・・
背中側はよく見えるのに反対側は入り組んだ路地で、
何度さまよっても顔が見えるポイントがありません。


観光地化とともに中心部の過疎化、古い民家の更新も進んでいます。
早く行かないと・・

2014/2/9 西尾市寺津2014年02月12日 23時20分25秒

西尾市寺津町は西尾市の西郊で三河湾にも近く、
古くから農業・漁業の他、製塩も営まれていたようです。
町並みは農村の趣きで、あまり漁村の雰囲気は感じられません。

このあたりの鍾馗探訪は3回目、周辺の巨海町、刈宿町なども歩きました。

寺津神社 西尾市寺津町

国道247号線で町内を北上すると、道路が緩くカーブする突き当りに
寺津神社の鳥居が鎮座しています。
ランドマークとしてとっても印象的です。


新種の発見はなく、再録が中心となりました。
#0110
寺津町内でこの二体を記録しているだけの珍しい鍾馗さんです。


#0076
こちらもこのあたりに分布が限定される珍しい鍾馗さんです。
左二つが寺津町、仲が刈宿町で発見。右は少し離れた蒲郡市の鍾馗さんですが
他には西尾市内に二体見つかっているだけです。


#0089
#0089は各地でたくさん見つかる量産型ですが、今回寺津町で見つけた鍾馗さん(左)は、標準型の右のタイプに比べて野暮ったい印象です。
常滑市大谷の一体に続く二体目の発見です。

これらの鍾馗さんは型で取った後、
職人さんがひとつひとつヘラで修正/仕上げをしたのだと思われ、
シルエットは同じでも表情などは一体々々、結構違っています。


ちなみにこのあたり、鍾馗さん以外にもみちくさ系のお楽しみがいろいろあって

常福寺大仏

常福寺大仏
常福寺の大仏(刈宿町)
像高 7m 台座込みだと14m
昭和三年の建立


この近所に「ぶっ飛んだ」鬼を従えた閻魔堂があることを知っていたので
探してみたものの見つからず。帰ってから地図で調べたら、すぐ裏の道を歩いていたのに気づきませんでした。自分にがっかりです。
という訳で、ご覧になりたい方はこちらをどうぞ。


鍾馗にもこんな奴、よくいます。

(2月15日追記)
その後、この閻魔堂のことをネットでいろいろ見ていたら
決定版とも言うべき情報に行き当たりました。
 見事な取材で謎を明らかにしています。必読。


三河線廃線跡

2004年に廃止された名古屋鉄道三河線はこの寺津集落を通っていました。
廃線跡はレールは撤去されたものの、まだ明らかに廃線跡とわかる痕跡が
たくさん残っています。
三河線廃線跡 2014.2.9 寺津駅付近

この日歩いたコースでは都合4回、廃線跡を横切りました。

三河線廃線跡 2014.2.9 北寺津駅
ここはホームの痕跡があって、ちょっと調べてみると
「北寺津駅」があったところのようです。
路線の廃止は2004年ですが、
この駅は早くも1944年に営業を休止してしまったそうで
使われていたのは70年も前のことです。
経過した時間の割りには姿をよくとどめています。



中日ドラゴンズのレジェンド

岩瀬仁紀投手がここ寺津町の出身です。
町を歩いていても「岩瀬xx」という看板や表札をやたら目にしますので、
彼が根っからのじもピーであることがわかります。

地元中学にはこんな記事もありました。





2013/10/26 安城市、10/28 田原市2013年11月04日 22時07分25秒

10月は地元を地道に回っていました。

26日は安城市南部の根崎町、和泉町、赤松町と巡っています。
「日本のデンマーク」(死語?)と言われるように市域は農地が広がり、
集落間の距離も離れているので歩いて巡るのは骨が折れます。
クルマでちゃちゃっと移動して、その代わりに集落内をじっくりと歩き倒してきました。

13km歩いて17体を目にしました。
まずまずの分布頻度ですが、目新しい鍾馗さんはなし。

お寺にそっぽを向いた鍾馗さん
(安城市赤松町)

お寺の前にいるけれど、お寺の方は見ていない鍾馗さん。
東海地方では普通です。

****

28日は渥美半島の先っぽ、田原市(旧福江町)の小中山町、中山町へ。
同じ県内ですが家からは90kmほど離れていて、片道二時間くらいかかります。

以前に田原市中心街で空振りして以来、渥美半島には鍾馗はいないのではと
思っていましたが、久々のチャレンジです。

結果は7km歩いて15体発見と、予想外の豊作でしたが新しい量産品ばかりでした。
海をちょっと渡れば知多半島や伊勢は目と鼻の先ですが、
古くから鍾馗さんをあげる風習が伝わっていたのかどうか、
証拠を見つけることはできませんでした。


10月は6回探索に出かけて合計120kmほど歩き、120体ほどの鍾馗さんを
目にしましたが、新種発見はゼロ。
鍾馗探索を始めて8年になりますが月間ゼロは初めてかも。
去年の10月はほとんど入院していたのですが、それでも8体の新種を見つけています
(それはそれで我ながらよくやると思いますが・・)

そんなわけで、量産品ばかりの紹介で恐縮ですが、
両日とも風が強く空気が澄んだこともあってか、
ありふれた鍾馗さんたちもいつもより美男子に写りました。

0098BX4
#0098 安城市赤松町
よくある鍾馗さんですが、どうも細かい違いがありそう。

0095
#0095安城市和泉町
この鍾馗さんはちょっと珍しいタイプ

0082ライオン鍾馗
#0082 田原市小中山町
どこでも見られる鍾馗さんですが顔には2タイプあって、
こちらは苦み走った方。

2013/8/24,30 碧南2013年09月01日 21時30分04秒

少し暑さがひと息ついた8月24日、愛知県碧南市を歩いてきました。
自宅からは30分程度のご近所です。

この日は主に棚尾町を歩いています。

棚尾の地図

名鉄三河線は現在、碧南駅が終点ですが、10年ほど前まではその先、
棚尾の町をぐるりとひと巡りしてから矢作川を渡って
一色、吉良吉田へ向かっていました。地図には廃線跡がまだ記載されています。
実際に歩いても、線路は撤去されたものの路線の跡地はまだはっきりと残っています。
棚尾の町は周囲より少し高くなっていて、かつては三河湾に突き出した半島のような所だったようです。

碧南市棚尾の街並み

かつては醸造業と製塩で栄えた町は花街もあったほどで、
今は静かな街並みになっていますが、
そこここに繁栄の跡を偲ぶ建物が残されていました。
迷路のような路地がたくさんあり、三度目の訪問ですが
訪れるたびに新たな鍾馗さんとの出会いがあります。

今回であった鍾馗さん。
碧南市志貴町の鍾馗さん
志貴町 #1517で登録予定

メインストリート沿いですが、車からは見えない位置のため、
これまで気づきませんでした。


碧南市源氏町の鍾馗さん
源氏町

#0080の仲間ですが、類例なく亜種登録予定。


碧南市源氏町の鍾馗さん
源氏町 #1132の再訪


碧南市源氏町の鍾馗さん
右は前回訪問時の写真。今回、空き家になっていて庭が更地になっていたため
近寄って撮影できました。嬉しい話ではありませんが、#198だとわかりました。


碧南市鴻島町の鍾馗さん
鴻島町 #1131 再訪


翌週30日も碧南市へ。この日は大浜地区と新川地区を歩きました。
天気予報から曇り空を期待して行ったのですが、予報に反してかんかん照り。
またしてもまっ黒になって帰ってきました。

碧南市錦町の鍾馗さん
錦町

よくある#0015だと思っていたのですが、家に帰って眺めているとなんか違和感が。

#0015標準タイプとの比較

右の標準タイプと比べてみると、ちょっと寸詰まりですね。
足元の台座部分がなく、頭の進士巾の角もありません。
亜種のようです。


地域にもよりますが、碧南市周辺は比較的産業が好調で、
建物の更新も活発に行なわれています。
この2日でも、4体の鍾馗さんがなくなっているのを確認しました。
まだまだ気づいていない鍾馗さんを早く見つけてあげねば。

2013/8/3, 8/11 愛知県内ミニ探訪2013年08月18日 22時17分15秒

お暑うございます。
鍾馗命!!の管理人といえどもさすがに本格探訪には出かけられず、
近場をちょろちょろしてお茶を濁しています。

8月3日は地元で目にとまっていながら、これまで撮影機会のなかった鍾馗さんを
あちこち回って写真に収めてきました。
珍しい鍾馗さんはなかったのですが、帰宅して写真を眺めていて気になったのが
この鍾馗さんです。

岡崎市東蔵前町の鍾馗さん
岡崎市東蔵前町

#0071として愛知。三重を中心に60体以上を記録している、
ありふれた鍾馗さんですが、何かちょっと違和感があって標準タイプと見比べてみると

0071細部の比較

やっぱり細部が色々違います。
特に手の位置は同じ型であれば、こんなにずれることはないと思います。

0071の比較その2

ちなみに他も見比べていくと、皆、ちょっとずつ違っているように見えてきて
パニックを起こしそうです。
岡崎市東蔵前町と岡崎市石崎町は近縁の兄弟で、
一宮市萩原町と明和町上野は同じ型だとは思うのですが・・

分類は難しい。


8月11日には高浜市の中心部を歩いてみました。
現在、日本で最大の瓦産地が高浜市を中心とする三河地方で、
鬼瓦専門の職人である鬼師さんが今でもたくさんおられるのも高浜市。
瓦鍾馗さんも高浜産がとても多いのです。

さぞ鍾馗さんも町にあふれていると思われるかもしれませんが、
意外に街には鍾馗さんが少なく、産地イコール消費地ではないということでしょうか。

灯台下暗しで、市街地を歩くのはほぼ八年ぶり。
かんかん照りの下、1時間少々で退散しましたが、変わったものをみつけました。

高浜市春日町の鍾馗さん(鍾馗面)
高浜市春日町

つし二階の低い軒下にあって、我ながらよく見つけたと思います。
お庭にお邪魔して正面からも写したかったのですが、
鍾馗さんの下では番犬がわんわんと吠えていて、
通りからこそこそと撮影して退散しました。

「鍾馗面」とでもいうべきこういったタイプ、
昨年知多市岡田で見つけて以来の二例目です。

2013/7/7 知多市2013年07月30日 22時28分30秒

7月7日は夏本番。愛知県でも例年より早く梅雨が明け、この日の最高気温は大府市で35.5℃

あまり無理しないよう、知多市内の数か所を車で回ってきました。
知多市八幡大平地・・・・6体
知多市佐布里・・・・・・・・2体
知多市岡田(再々訪)・・9体
知多半島の付け根にあたるこの辺は日本でも有数の鍾馗さん密集地帯なので
短時間の手抜き探訪でも結構な数の鍾馗さんが見つかります。

それにしても暑かった。
痛いくらいの日差しに敗れ、早々に退散しました。

知多市佐布里の鍾馗さん
知多市佐布里

収蔵室では#165
ほぼ愛知県限定の型物ですが、細工が細かく数も少ないので
見つけるとうれしい鍾馗さんです。鬼をぶら下げたこのタイプの鍾馗さんは
下のに続いて二例目の発見。

名古屋市南区本星崎の鍾馗さん
名古屋市南区本星崎 2010年3月発見



知多市岡田の鍾馗さん
知多市岡田

こちらは#486
愛知県内で2か所3体見つかっているだけの珍しいものです。
なかでもこの鍾馗さんは細部に凝った力作。
鼻が欠けているのがちょっと残念です。

半田市亀崎の鍾馗さん

半田市亀崎の鍾馗さん
半田市亀崎 2006年5月発見

西尾市西幡豆の鍾馗さん
西尾市西幡豆 2008年3月発見





2013/6/23 蒲郡~相見(幸田町)2013年07月09日 22時34分52秒

この時期は出かけるにしても暑さが気になります。
鍾馗探しは基本的にお陽さまの下の仕事なので、
ちょっと油断していると顔も腕も真っ黒け。
水分も切らさないように注意しないと、マジで危険があります。
以前、自販機すらないようなど田舎でペットボトルが空になり、
死ぬかと思いました。

午前中は曇りの予報だったため、午前中に歩き終わるように
控えめな距離設定で、蒲郡駅から三河塩津、三ヶ根、幸田とJR東海道線に沿って
昨年できたばかりのピカピカの相見駅まで約20kmを歩きました。

最初のうちは曇り空で快適だったのですが、2時間もするとすっかり晴れてしまい
結局まっ赤になって帰ってきました。

蒲郡市竹谷町蟹洗の鍾馗さん
(蒲郡市竹谷町蟹洗)

今回14体を目にしましたが、この鍾馗さん以外は量産品でした。


どうでもいい話ですが、上の写真を撮影するまでのプロセスをご紹介。

蒲郡市竹谷町蟹洗の鍾馗さん 1

旧道を西に歩いていると南側のお宅の棟に鍾馗さんを発見。
これで距離は約50m。遠いです。
肉眼ではこちら向きか向こう向きかも定かではありません。
写してみると後ろ姿ですが、後ろ姿でも平凡な鍾馗さんではないことは明らかなので
この時点でアドレナリン出まくりです。

地図を見ても正面にあたる南側には道がないので、とりあえず西側の田んぼの
あぜ道を南下して、お顔が見えないかチャレンジします。

蒲郡市竹谷町蟹洗の鍾馗さん 2

これがターゲットに一番近く、25mくらいの距離だと思います。
右腕に空いた穴にわくわくしますが、まだ顔が見えません。

蒲郡市竹谷町蟹洗の鍾馗さん 3

ようやく顔が見えました。あぜ道はここでコンクリート塀に突当って行き止まり。
もっと正面から写したいです。
来た道を戻って反対側の東側に回ってみることにします。

蒲郡市竹谷町蟹洗の鍾馗さん 4

手前の納屋?の屋根が邪魔になりますが、東側の道路は高くなっていて、
全身が見えました。背景の山もいい感じですが、鍾馗さんはセンターからすいぶん右にずれてしまいました。1000mmの超望遠で手持ちだと、
真ん中に合わせたつもりが思い切りずれてしまうことが頻繁にあります。

蒲郡市竹谷町蟹洗の鍾馗さん 5

さらに南側へ進むとかなり顔が見えますが、足元が見えません。

蒲郡市竹谷町蟹洗の鍾馗さん 6

ま南の位置に量販店の駐車場があり、開店前だったのでちょっとお邪魔しました。
ようやく正面にたどりつきましたが、距離は40mくらいあって、
シャープな写真にはなりませんでした。
これをトリミングしたのが冒頭の写真です。

こうやって並べるとまあまあピントが合っているように感じられるかもしれませんが
この間、十数枚のブレブレ写真を量産しています。

そんな面倒なことしなくても、その家に入れてもらえばいいじゃないかと
思われるかもしれませんが、時刻はまだ朝の7時半。
起きていらっしゃるとは思いますが、できないですよね。


2013/5/3,5/4 豊田市2013年06月27日 22時13分56秒

ゴールデンウィーク終盤はほぼ家にいましたが、
一日中くすぶっていても仕方がないので、散歩がてら近所を探索してきました。

3日は名鉄三河八橋駅から若林駅までのわずか一駅間。
4日は豊田市堤本町付近をぐるっとひと巡り。
歩いた距離は両方合わせて15kmくらいのプチ探訪でした。

愛知県では東海道の北には鍾馗さんは少なく、多くは期待できないのですが
両日で見つけた鍾馗さんの数は6体でした。まぁ、こんなものでしょう。

すべて型物でしたが、その中で比較的珍しいのは写真の鍾馗さん。

豊田市堤町の鍾馗さん
豊田市堤町

鍾馗博物館の収蔵室では#509に収録しています。
 このブログでの紹介記事1 紹介記事2


愛知県には少ないものの、三重県を中心に全部で七十数体見つけているので、
発見時はそれほど気にも留めていなかったのですが、帰って写真を見比べていたら
標準タイプとは違った、豊橋、豊川で各1体見つけただけの
愛知県固有種だとわかりました。標準との違いは頭の進士巾の端が
横に垂れています(標準タイプにはありません)

#509の鍾馗さん勢ぞろい
#509の鍾馗さん一覧

分布マップ(記号は上の写真に対応しています)
#509の鍾馗さん分布マップ

こうしてみると標準タイプ(写真上段左、緑の○)が彦根、伊賀地方から三重県北部にかけて広く分布し、それ以外のタイプはそれぞれ比較的狭い地域に固まって分布していることがお判りいただけると思います。

原型を参考に各地の鬼師さんがそれぞれ少しづつ違った型を製作したのではないかと思いますが、想像の域をでません。



2013/4/13、4/20 一宮~彦根2013年04月30日 21時15分13秒

少しづつですが鍾馗に関心を持っていただける方が各地に増えてきて、
地道で貴重な探訪の成果を、ご案内いただけることがあります。
先月はそんな探訪が何件かあって、
車に座ったままで貴重な鍾馗さんを見てきました。
ありがたいことですが、ほとんど歩くこともないので
これが続くと運動不足でみるみる腹が・・・・

これではイカンとどーんと歩いてみることにしました。

予定コースは愛知県一宮市玉ノ井(旧木曽川町)から、墨俣、大垣、関ケ原、醒ヶ井などを経由して滋賀県彦根市の鳥居本まで。
垂井までは名古屋から中山道につながる脇往還の美濃路、
垂井から先は中山道になります。
地図上で計測すると、約58kmでした。
これは全盛期でも歩いたことのない距離で、脚力が未回復の現状では
多分に無理のあるプランでしたが、だめなら途中でやめて電車に乗ればいいので
軽い乗りで出発進行!です。

歩いて府県境を越えることは少ないのですが、完歩できれば一日で二つの県境を越える快挙となります。

鍾馗もそれなりに見つかるとは思いましたが、それほど期待せず。

名鉄玉ノ井駅を6時30分に歩き始め、すぐに一体目を目にして幸先よし。
ひんやりとした朝の空気が気持ちいい。
長年愛知県に住んでいますが、木曽川の橋を歩いて渡るのは生まれて初めてかも。
今日は豪勢にも木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)を全部渡ります!

こいのぼり 垂井
垂井町の相川には盛大にこいのぼり。背景は伊吹山。

30kmあたりの垂井くらいまでは快調でしたが、その先のちょっとした上り坂にかかると、とたんに脚が上がらなくなってきました。
ということでこの日は関ケ原駅(35km)でリタイア。

この日の鍾馗さんは新規11体、再確認3体。
すべて量産品ですが街道沿いにちらほらと途切れず見られました。


翌週は水曜日くらいまで、お尻が筋肉痛・・
登りには弱いなぁ。


次の週、4月20日は関ケ原駅を起点にリベンジです。
といっても残りは30km弱なので
もう少し足を延ばして高宮宿の手前まで行き、
「高宮道」を彦根城下まで折り返してみることにしました。

関ケ原駅を7時発。この日もひんやりと爽やかな朝です。

里山の木々も芽吹き始めて目に眩しい。
早春の里山 今須付近
今須~柏原間

鍾馗さんが見当たらない分、自然に目がいきます。

イカル 柏原付近
柏原付近で見たイカル ずんぐりした姿ですが声はきれい。

この日は予定通りの行程を無事歩きました。
二日間の合計で70kmちょっと。
鍾馗さんは新規はわずかに3体、すべて今出来の型物です。

鍾馗ニュータウン 第二弾2013年03月19日 00時29分19秒

「通勤中の車窓からたくさんの鍾馗さんがまとまっているのを発見しました!」

会社同僚のNさんから耳よりな情報を得て、さっそく行ってきました。
場所は刈谷市某所。
私も電車に乗って目を凝らしていると、新興住宅街の屋根の上、確かに鍾馗さんがたくさんいるのが確認できました。

行ってみると、住宅街の中で9体の鍾馗さんが確認でき、すべて同じ鍾馗さんです。
#0134の釉薬がけ。

こういった「鍾馗ニュータウン」はかなり前に豊橋で見つけて以来、2例目です。

共通鍾馗(#0134)


共通鍾馗(#0134)

すべての家にあるわけではなく、それなりに歴史を経た住宅街で、
建て替えられた家にはあがっていないようです。

鍾馗分布

こんな感じで分布していました。左下に少し外れてひとつあるのは
住宅街の外の古い家で別の鍾馗さんです。

国土地理院の「国土変遷アーカイブ」でタイムスリップしてみると

国土地理院航空写真

この住宅団地は、1981(昭和56)年ころに開発されたようです。

1981に東側から建築が始まり、1982にはかなり家が増えていますが、
鍾馗さんの載っている家は、1981に既に建っている家の範囲ときっちり一致します。

最初の造成で建った家々にはおそらくデベロッパーの勧めで
鍾馗さんが揚げられたのでしょう。サービスだったかもしれないですね。

30年以上経過し、世代も代わって建て替えもかなり進んでいます。
「オールドタウン」化するニュータウンが多い中、
世代交替で家が更新されていくのはある意味、街が健康な証拠かもしれません。
変哲のない住宅団地にもささやかな歴史が見られます。