2009/8/9 洲本2009年08月12日 21時37分58秒

目覚めても、雨が弱まる気配はなく、
とても探索や撮影ができる天候ではありません。

ふと思いついたのが淡路島。

現在でも瓦製造業者が多く、鍾馗さんを作っている人もいると聞きます。
一方で、町には鍾馗はないとの話も聞いており、
気にはなるものの、わざわざ行くのはちょっと・・・
という微妙なポジションの島。

姫路からであれば、帰りにちょっと寄っていくのもありですね。
今なら1000円だし。

そうと決まればダッシュです。

・・と思ったものの、道路は各所で渋滞。
洲本にたどり着いたのは正午でした。

幸いにも到着する頃には雨もほとんど止み、
なんとか歩いてまわることが出来そう。

本町かいわいをしばらく探索しました。
結果は予想どおり、鍾馗さんを見つけることはできず。

この地の古民家は関西よりも、四国(香川・徳島)との
共通点が多いようです。

具体的には、
・本瓦葺きが非常に多い。
・むくりではなく反り屋根。
 ただし入母屋の四隅の反りだけを強調している。
・二階の屋根が低く、本当に二階があるのか?
 というくらい一階の屋根に近接。台風に備えて
 身を伏せているかのようです。

ただ、香川、徳島あたりでは屋根の飾りに凝っていて
驚異的に精緻な飾り瓦を見かけることがあるのですが、
洲本で見かけることはありませんでした。

いずれにせよ、
関西の瓦鍾馗文化は洲本には
伝わっていないようです。

古い家のニオイ2009年08月12日 22時11分06秒

洲本本町商店街
写真は洲本の本町商店街。
500mくらいにわたるかなり大規模な
アーケードですが、写真の8丁目あたりは
日曜日の午後にもかかわらず、
営業している店は1割未満。

地方都市の商店街は最近どこへ行っても
似たり寄ったりですが、ここは特に強烈。
物音一つせず、動くものもなく静まり返った街路には、
もの寂しさを超えて、恐ろしさを感じてしまいました。

7丁目から5・6丁目と進むにつれて、
徐々に開いている店も増え、通行人も
多少は見かけるようになり、少しは安心しました。


寂れたアーケード街を歩いていると
古い家のニオイが濃密に漂っています。

子供の頃、母の実家、祖母の実家で感じたあのニオイ。
たぶん家の隅に放置された什器や本なんかにしみ付いた
黴くさいような臭いの集合体。

決していい匂いとはいえないですが、
最近、そのニオイに妙に親しみを感じる自分がいます。

年取ったか。