【0069】現代の二枚目鍾馗さん その32010年07月28日 23時49分22秒

昨日の続きで【0069】のうち、剣を下におろしているタイプの後半4種です。

識別2

間違い探しクイズみたいになってきました。
よろしければ拡大画像で、まじまじとご覧ください。

答えはこちら
識別のポイントです。
左二つは進士巾の左右が一文字に傾いていますが、
右二つは「ハ」の字状。

左二つでは左手でつまんだ裾の形が違っています。

また右二つはそっくりなのですが、
下げた剣の先端が右端の鍾馗さんでは左右の脚の
中間付近に位置するのに対し、赤い鍾馗さんの剣の先端は左脚に
近いところに位置します。


京都市中京区丸太町通の鍾馗さん
(京都市中京区丸太町通)

南知多町日間賀島の鍾馗さん
(南知多町日間賀島)

常滑市大和町
(常滑市大和町)

東浦町石浜の鍾馗さん
(東浦町石浜)

【0069】現代の二枚目鍾馗さん その22010年07月27日 23時42分58秒

昨日の続きで【0069】のうち、剣を下におろしているタイプ。
といってもそれだけで8種が認められるので、
2回に分けます(^^;

たてがみタイプ比較

今日は髪を派手に逆立てている4種の識別ポイントです。

左から二つはほとんど違いがありませんが、
2番目のほうがより派手に逆立てています。
ちなみに赤色をしていますが、色の違いは土や釉薬でいかようにもなるので、
識別の対象とはしていません。

左から3番目は袴の形が他と異なっており、手でつまんでいません。
この形は昨日の一つ目と同じデザインで滋賀県特産です。

一番右はしょぼい写真で申し訳ないですが珍しいタイプ。
他とは作風がなんとなく違うのですが、見た目の識別点は
クロスする帯紐と、裾の形状。

京都市上京区猪熊通の鍾馗さん
(京都市上京区猪熊通)

高浜市田戸町の鍾馗さん
(高浜市田戸町)

竜王町須恵の鍾馗さん
(竜王町須恵)

野洲市市三宅の鍾馗さん
(野洲市市三宅)

【0069】現代の二枚目鍾馗さん その12010年07月26日 23時51分22秒

ご覧のとおり広く分布していますが、
愛知県と滋賀県が中心で微妙にデザインが異なります。
高浜の鬼良さんで今でも作られているようです。

【分布と記録数】 愛知県(107)、滋賀県(51)、京都府(20)、岐阜県(18)、
            三重県(7)、奈良県(6)、大阪府(4)、埼玉県(1) 合計 (214)
【リンク】 収蔵室

この鍾馗さんも13種類の亜種を数えており、
今日はそのうち、剣を胸に捧げ持つタイプ4種と剣を振り上げる1種を紹介します。

近江八幡市玉木町の鍾馗さん
(近江八幡市玉木町)
ロングスカートをはくこのタイプは滋賀県特産。
苦味ばしったお顔、均整のとれたスタイルは現代的ですが、
少し面白みに欠けるのは否めません。

京都市上京区日暮通の鍾馗さん
(京都市上京区日暮通)
いっぽう、片手で裾をつまむこの鍾馗さんが
数は一番多いようで、70体以上を記録。

養老町鷲巣の鍾馗さん
(養老町鷲巣)
これは上の鍾馗さんの突然変異で一品もの。
そっくりなんですが、何か違う。
頭が小さく、腰を少しひねっています。

海津市今尾の鍾馗さん
(海津市今尾)
これも突然変異で、剣が異様に大きい。

京都市上京区椹木町通の鍾馗さん
(京都市上京区椹木町通)

剣を振り上げるタイプはこの一種のみ。
各地で満遍なく見られます。

【0094】頼もしい大柄鍾馗さん2010年07月24日 23時22分37秒

分布数をご覧のとおり、関西一円に満遍なく分布しており、
淡路島のタツミさんで現在でも作られているようです。
 ネット販売のサイト

【分布と記録数】 奈良県(25)、京都府(21)、三重県(20)、大阪府(17)、
            愛知県(7)、滋賀県(6)、兵庫県(3) 合計 (99)
【リンク】 収蔵室

田原本町多の鍾馗さん
(田原本町多)
見られるのは、ほとんどはこのタイプ。
どーんと突き出した腹と、がっしり大きい顔が頼もしい。

京都市中京区蛸薬師通の鍾馗さん
(京都市中京区蛸薬師通)
上の鍾馗さんに鬼を付けただけですね。
これはほとんど見かけません。特注品かな?

御所市柳町の鍾馗さん
(御所市柳町)

一見、一番上とどこが違うの?という感じですが、
顔の表情が微妙に違うんですね。
こちらのほうが寄り目で、かなり気が弱そうです。
この鍾馗さんも少ない。

【0095】守りの備えは大丈夫?2010年07月21日 22時36分25秒

愛知、滋賀、京都に多い一般的な鍾馗さんです。
椅子に腰掛けたようなポーズは安定感がありますが、
鬼に対抗して、いざというとき機敏に動くにはちょっと?

【分布と記録数】 愛知県(116)、滋賀県(53)、京都府(47)、三重県(14)、奈良県(12)、
            岐阜県(8)、大阪府(5)、兵庫県(1) 合計 (256)
【リンク】 収蔵室

名古屋市南区元桜田町の鍾馗さん
(名古屋市南区元桜田町)
これが標準タイプ。愛知県に多く見られます。
そして現在でも三河で作られている模様


京都市上京区西洞院通の鍾馗さん
(京都市上京区西洞院通)

上にそっくりですが、識別のポイントは
1)腰紐の結び目 これは左右長さが違うが、上のはほぼ同じ長さ
2)袴の襞の数  こちらの方がやや多い。

まあ、微妙な違いです(^^;
気にする必要はないでしょう。

こちらの方が、何となくですが表情は恐ろしげ。

竜王町岩井の鍾馗さん
(竜王町岩井)

数としてはこれが一番多い。各地で見られます。
造形が簡略化されて出っ張りも少なく、いかにも大量生産向き。


甲賀市甲南町葛木の鍾馗さん
(甲賀市甲南町葛木)

かなり造形的な特徴も違っている上、他よりかなり大きい。30cmあります。
今でも作られていますが、不思議にあまり見たことはない。


京都市東山区下河原通の鍾馗さん
(京都市東山区下河原通)

こちらはうって変わってちんまりしています。16cm
これも今でも作られていますが、町ではほとんど見たことがありません。


半田市有脇町の鍾馗さん
(半田市有脇町)

これは突然変異。最初の鍾馗さんと同じかもしれませんが
表情があまりにも違うので、別亜種としました。

【0134】巨顔・大阪系ルーツ? その32010年07月15日 00時12分59秒

続きですが、ちょっと異質な2タイプを紹介します。

京都市中京区油小路通の鍾馗さん
(京都市中京区油小路通)

他では目立たない進士巾が目立っていて、印象が他とは異なりますが、
顔の造りや、ポーズ、細部の意匠とほぼ共通です。

京田辺市薪里ノ内の鍾馗さん
(京田辺市薪里ノ内)

さらにこちら、さすがにこれを同類に入れるのには
管理人としてもためらいがありましたが・・・

表情、特に目元と左手のポーズを決め手に
独断でここに入れました。

【0134】巨顔・大阪系ルーツ? その22010年07月14日 23時48分54秒

昨日の続きですが、鬼を踏んでいないタイプ。
このタイプはぐっと少なくなって、今日紹介の3タイプを合わせても
まだ10体も確認できていません。

貝塚市半田の鍾馗さん
(貝塚市半田)


井手町井手の鍾馗さん
(井手町井手)

二つの違いは微妙で、上のほうが剣がちょっと短いかな?

明石市林の鍾馗さん
(明石市林)

これは足が左右反対、左足を上げているので
簡単に区別できます。

これらは数が少ないものの、それほど古くない型物だと思います。

【0134】巨顔・大阪系ルーツ?2010年07月13日 23時25分24秒

今日紹介するのも関西一円どこでも見られる、一般的な鍾馗さんです。
ただしこれもバリエーションが14もあり、
今日はなかでも一番ありふれたタイプからご紹介。

【分布と記録数】 大阪府(84)、愛知県(64)、京都府(37)、滋賀県(21)、奈良県(16)、
            三重県(16)、兵庫県(3)、岐阜県(1)、埼玉県(1) 合計 (243)
【リンク】 収蔵室

京都市上京区大宮通の鍾馗さん
(京都市上京区大宮通)
こちらが最も多い標準タイプ。分布地全域で見られます。
下の2つとはポーズ、パーツともほとんど差はなく、
識別のポイントとは顔の大きさ、身体とのバランス。

京都市東山区宮川筋の鍾馗さん
(京都市東山区宮川筋)
上に比べ、かなり小振りの鍾馗さんで、顔が大きく見えます。
これはこの一体のみ。

豊田市駒場町の鍾馗さん
(豊田市駒場町)
こちらは明らかに背が小さく、顔も小顔。
愛知県が分布の中心ですが、関西各地でもあちこちで見つかります。


堺市中区八田北町の鍾馗さん
(堺市中区八田北町)
識別ポイントは左手。
他と違って自然に下ろしています。
そしてやや前かがみで造形されていました。

これら4種はいずれも型で造形する量産タイプでしょう。

【0084】安定感抜群 安産型 その③2010年07月11日 23時15分22秒

今日も続きですが、共通の特徴は剣を下におろしているところ。
いずれも発見数は数体以内で、珍しいものです。

京都市上京区二番町の鍾馗さん
(京都市上京区二番町)

京都市東山区轆轤町の鍾馗さん
(京都市東山区轆轤町)
赤い塗料はおそらく後付け。

八幡市橋本の鍾馗さん
(八幡市橋本)

八幡市橋本の鍾馗さん
(八幡市橋本)

四条畷市中野本町の鍾馗さん
(四条畷市中野本町)

寝屋川市高柳の鍾馗さん
(寝屋川市高柳)

枚方市渚元町の鍾馗さん
(枚方市渚元町)

【0084】安定感抜群 安産型 その②2010年07月10日 23時44分00秒

昨日に引き続き、【0084】
今日は腰の辺りに剣を捧げ持つタイプ

京都市中京区新町通の鍾馗さん
(京都市中京区新町通)
これはあちこちで見ることができます。
ただしほとんどは京都市内。
昨日の鍾馗さんに比べると細工が緻密で、
あちらが量産タイプとすれば、これはその原型となった手作り品の趣きです。

京都市北区平野通の鍾馗さん
(京都市北区平野通)
見た目の印象は異質ですが、各部パーツは他と同じ。
10体ほど見つけています。

これ以下はいずれも1体しか見つけていない、
突然変異のような鍾馗さんたちです。


京都市北区鞍馬口通の鍾馗さん
(京都市北区鞍馬口通)
右手の位置が低いのでここに記載しましたが、
印象としては昨日のグループに属します。
ずいぶん雑な、しろうとくさい作りです。

大東市中垣内の鍾馗さん
(大東市中垣内)
これは別番号が適切かもしれません。
分類は難しい・・

大東市中垣内の鍾馗さん
(大東市中垣内)
コメントは上に同じ・・
さらに加えて写真が悪すぎ・・

京都市東山区古門前通の鍾馗さん
(京都市東山区古門前通)
2番目の鍾馗さんと同系列。
というか、頭髪部分が欠け落ちただけかもしれません。