【0053,0055,0056】京のスリム鍾馗さんをまとめて2010年07月06日 22時56分33秒

昨日の続きで、京都でよく目にする【0054】系のスリム鍾馗さんをまとめて3種。

京都市東山区六波羅裏門通の鍾馗さん
(京都市東山区六波羅裏門通)
【0055】
【分布と記録数】 京都府(3)
【リンク】 収蔵室

スリムですが両足をしっかりと踏ん張って、安定感があります。
あご髯が片方向になびいているのが特徴ですが、これはレアもの。


京都市東山区宮川筋の鍾馗さん
(京都市東山区宮川筋)
【0053】
【分布と記録数】 京都府(24)、滋賀県(2) 合計 (26
【リンク】 収蔵室

他に比べると足がたくましく長く体育会系。
腰紐の結び目は八の字に開いています。
古い型で抜いたのか、顔の表情がなんとなく
ぼんやりしている個体が多く、満足な写真がなかなか撮れない。


京都市中京区夷川通の鍾馗さん
(京都市中京区夷川通)
【0056】
【分布と記録数】 京都府(23)
【リンク】 収蔵室

裾が長く、胴長短足に見えます。
左手がかわいいんですが、欠損したり磨耗している
鍾馗さんがほとんどで、なかなか見られません。
紐の結び目は細く頼りない。


ここまで紹介してきた【0050】系・太め と 【0054】系・スリム で
洛中の鍾馗さんの半分弱に達するのではないかと思います。
京都の町なかで、その気になって鍾馗さんを探せば、
いやというほど目にすることができますよ。

でぶとやせが仲良く並んでいます。
凸凹鍾馗さん

それぞれ何番かわかりますか?

左:【0054】 右:【0050】の小振りタイプ


これらの鍾馗さんは型抜きしやすさを計算して、
剣も短め、手足や毛髪も体から大きく離れないデザインになっています。
大量生産されたであろう鍾馗さん達が続々と見つかると
正直食傷ぎみになりますが、
ブログやTVなど、一般の京都紹介で写っている鍾馗さんは
大概これらのどれかのことが多く、京都の風景を構成する
アクセントとしての役割は大きいですね。