2012/12/23 橿原市、御所市、高取町 ― 2012年12月29日 22時06分45秒
奈良に探索に出かけるのは今年の二月以来。
鍾馗さんを追いかけ始めた頃は毎週のように出かけていましたが
一年近くも間が空いてしまいました。
開発が進んでかつての面影は失われたといいますが、
それでもゆるやかな山並みに囲まれて長閑な集落が点在する奈良盆地にいると
ヤマトタケルが「青垣山籠れる大和しうるわし」としのんだ気持ちが
分かる気がします。
今回は橿原神宮前駅を起点に橿原市一町→御所市柏原→
高取町市尾→高取町清水谷→橿原神宮前と反時計回りに一周、約30kmの
コースを歩くことにしました。
ほとんどは再訪地で、旧知の鍾馗さんは元気だろうか?という軽い乗りで
あわよくば新しい出会いがないかな。
幸い微風快晴、気温は低いものの探訪には絶好のコンディションに恵まれました。
(橿原市鳥屋町)
以前に訪れた際、鳥屋町の高松寺の隣でこちらの鍾馗さんを
見つけたのですが、お寺の境内に入らないと正面から見えません。
その日は門が閉まっていたためあきらめ、今回再訪してみたのですが
やはり門が閉まっていました。
肩を落として次へ向かおうとしたところ、お寺の裏に上の鍾馗さんを発見しました。
激しく逆光なのが残念ですが、鬼の手をつかんで大きく口を開いた憤怒相。
リアルな鍾馗さんです。
(橿原市鳥屋町)
さらに同じお宅の軒部分にはこちらの鍾馗さんもいました。
遠くて逆光、しかも斜めと悪条件が揃ってしまいましたが
#234の仲間と思われます。
(橿原市川西町)
橿原市川西町も再訪。前回はお寺の周りだけ歩きましたが、今回、お寺とは
全然関係なさそうで突当りでもないところでこの鍾馗さんを発見しました。
(高取町越智)
この鍾馗さんも#234。
再訪して健在を確認しました。
(橿原市観音寺町)
この鍾馗さんは古いものではなさそうですが、
#1064 のうち、おとんさんと歩いていて見つけた河内長野の鍾馗さんと
同じもののようで、奈良県では初めてみました。
(御所市東寺田 2008年10月撮影)
御所市に入り、少し東へ向かって東寺田の集落を再訪しました。
ここでは以前訪ねた際に萬福寺という小さなお寺を取り囲むように
六体の鍾馗さんが確認できました。
今回、他五体は健在でしたが、この鍾馗さん(#996)がなくなっていました。
気は優しくて力持ち、といった風貌で好きな鍾馗さんだっただけに残念です。
このあと高取町に入っていきますが、続きは明日にでも。