<京都>町屋所有者・居住者の集い2012年12月16日 18時30分34秒

12月16日(日) (財)京都市景観・まちづくりセンターさんからの
お誘いで、「町屋所有者・居住者の集い」という集まりで
鍾馗さんの話をしてきました。

一時間ほど、以下のようなとりとめのない話を聞いていただいています。

主催者、参加者の皆様、物好きの話にお付き合いいただきありがとうございました。
ご意見・ご感想・身近な鍾馗さんの情報など、
ぜひお寄せくださいね!

以下当日のレジュメです。


自己紹介

   ・1961年生、会社員、愛知県在住

  著書
   ・鍾馗さんを探せ‼  京都の屋根のちいさな守り神   
         淡交社 2012年2月刊行

   書評(毎日新聞 井波律子さん)
  

 メディア
   ・京都リビング    3月10日
   ・中日新聞           9月20日

  運営サイト
   ・みちくさ学会(寄稿)   ⇒入門向けにオススメ


鍾馗さんの魅力


 ・分布図
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 正統派鍾馗さん今昔

  瓦の鍾馗さん
       
 
鍾馗さん探しのスタイル

  ・鍾馗さんの探し方
  ・国土地理院


  ・京都鍾馗探索 その1  2011年6月4日

  ・京都の特殊性

     

  ・京都鍾馗探索 その2  2012年6月10日



  

2012/12/23 橿原市、御所市、高取町2012年12月29日 22時06分45秒

奈良に探索に出かけるのは今年の二月以来。
鍾馗さんを追いかけ始めた頃は毎週のように出かけていましたが
一年近くも間が空いてしまいました。

開発が進んでかつての面影は失われたといいますが、
それでもゆるやかな山並みに囲まれて長閑な集落が点在する奈良盆地にいると
ヤマトタケルが「青垣山籠れる大和しうるわし」としのんだ気持ちが
分かる気がします。

今回は橿原神宮前駅を起点に橿原市一町→御所市柏原→
高取町市尾→高取町清水谷→橿原神宮前と反時計回りに一周、約30kmの
コースを歩くことにしました。
ほとんどは再訪地で、旧知の鍾馗さんは元気だろうか?という軽い乗りで
あわよくば新しい出会いがないかな。

幸い微風快晴、気温は低いものの探訪には絶好のコンディションに恵まれました。

橿原市鳥屋町の鍾馗さん
(橿原市鳥屋町)

以前に訪れた際、鳥屋町の高松寺の隣でこちらの鍾馗さんを
見つけたのですが、お寺の境内に入らないと正面から見えません。
その日は門が閉まっていたためあきらめ、今回再訪してみたのですが
やはり門が閉まっていました。
肩を落として次へ向かおうとしたところ、お寺の裏に上の鍾馗さんを発見しました。
激しく逆光なのが残念ですが、鬼の手をつかんで大きく口を開いた憤怒相。
リアルな鍾馗さんです。

橿原市鳥屋町の鍾馗さん
(橿原市鳥屋町)

さらに同じお宅の軒部分にはこちらの鍾馗さんもいました。
遠くて逆光、しかも斜めと悪条件が揃ってしまいましたが
#234の仲間と思われます。

橿原市川西町の鍾馗さん
(橿原市川西町)

橿原市川西町も再訪。前回はお寺の周りだけ歩きましたが、今回、お寺とは
全然関係なさそうで突当りでもないところでこの鍾馗さんを発見しました。

橿原市川西町の鍾馗さん
(橿原市川西町)

さらに一軒おいた隣のお宅にも。これも#234の仲間です。
この仲間は手作りらしくひと目で兄弟と判りますが、みんなどこか違っていて
見つけると嬉しい鍾馗さんです。

高取町越智の鍾馗さん
(高取町越智)

この鍾馗さんも#234
再訪して健在を確認しました。

橿原市観音寺町の鍾馗さん
(橿原市観音寺町)

この鍾馗さんは古いものではなさそうですが、
#1064 のうち、おとんさんと歩いていて見つけた河内長野の鍾馗さんと
同じもののようで、奈良県では初めてみました。

御所市東寺田の鍾馗さん
(御所市東寺田 2008年10月撮影)

御所市に入り、少し東へ向かって東寺田の集落を再訪しました。
ここでは以前訪ねた際に萬福寺という小さなお寺を取り囲むように
六体の鍾馗さんが確認できました。
今回、他五体は健在でしたが、この鍾馗さん(#996)がなくなっていました。
気は優しくて力持ち、といった風貌で好きな鍾馗さんだっただけに残念です。


このあと高取町に入っていきますが、続きは明日にでも。

2012/12/23 橿原市、御所市、高取町(つづき)2012年12月30日 14時29分32秒

昨日のつづき。

御所市柏原の集落から南へ向かい掖上駅を越えると古くて立派なお屋敷の並ぶ
國見の集落で、いかにも鍾馗さんが潜んでいそうな趣きです。
御所市 國見
(2006年撮影)

ところがここは期待はずれ、先回訪問時に続いて今回も、
一体も鍾馗さんを見つけることはできませんでした。
民家に比べてお寺はこじんまりとかわいいので、威圧感がないせいかもしれません。

ここからさらに奥に入った原谷の集落は、手持ちの地図ソフトではお寺が見当たらなかったので先回はパスしていましたが、
今回のルート検討で見たGoogleMapでは大日寺というお寺が表示されていたので
足を延ばしてみたところ、下の鍾馗さんに会うことができました。

御所市原谷の鍾馗さん
(御所市原谷)

「こんなところまで、よー来てくれたなー」
なんて言われているような気がしました。


この後訪ねた高取町市尾では、昨日も紹介した#234の鍾馗さんが念仏寺の周囲に三体まとまっておられます。
幸い全員健在!

高取町市尾の鍾馗さん
(高取町市尾)
高取町市尾の鍾馗さん
(高取町市尾)
高取町市尾の鍾馗さん
(高取町市尾)

この後も確認したかった鍾馗さんには全員無事会うことができました。
やれやれです。

高取町市尾の鍾馗さん
(高取町市尾) 如来寺前 #431

高取町松山の鍾馗さん
(高取町松山) 浄円寺前 #433

高取町下子島の鍾馗さん
(高取町下子島) 信楽寺前 #434


この鍾馗さんは新発見。
高取町清水谷の鍾馗さん
(高取町清水谷)

この頃から天候が怪しくなり、とうとうぱらぱらと雨が降り出しました。
幸い壺阪山駅にも近いため、一周コースはあっさりと断念して
電車に乗って帰りました。

この日の歩行距離は25km弱。
まだまだ脚力の回復には時間がかかりそうです。