バンガロール暮らし 10 辛抱・辛抱 してていいのか?2014年12月16日 01時42分18秒

今日、会社の制服が出来上がったので仕立て屋に受取りに行きました。

これが普通なのかよくわかりませんが、勤務先では制服の生地が支給されて
あとは自分で勝手に仕立て屋さんに誂えてもらうことになっています。

自分は日本でもユニクロばっかりでそんなに珍しい体型でもないので、
ぶら下がりで十分なのですが、
会社お勧めの仕立て屋さんに行ったのが赴任早々の11月4日。

最初、仕上がりは11月29日と聞いていましたが、直前に電話があって
遅れているので12月12日になるとのこと。
さらにその前日にはまた電話があって、
『まだできない、いつ欲しいですか?』だって。

『いつ欲しいじゃないよ、もう二回も遅れているんだからさっさと作れ!ボケッ!』と
言いたいところですが、英語で啖呵を切る力はないので、
『なるべく早くしてもらえますか?』とジェントルにお願いして電話を切りました。

ようやく今日できるという連絡をもらったので早速受け取りに行きました。

仕立て屋さんは町のど真ん中にあって、小汚いビルの中。
でもお店の中はピカピカで高級店の雰囲気です。
中をこんなにきれいにするんだったら、ビルの入り口とかエレベータとかを
もう少し奇麗にすればいいのに、とかぶつぶつ思いながら、
古くて異様に来るのが遅い、怪しげなエレベーターに乗った時に第一の事件発生。

店のある二階に着いた時、なんか変な音がしてエレベーターが止まると
ドアがほんの1センチほど開いたところで、うんともすんとも言わなくなりました。

『閉じ込められた・・・』

同乗者もいないし、取りあえず並んでいるボタンの電話マーク、ベルのマーク、
最後は赤いエマージェンシーのボタンと順番に押し続けたのに何も反応なし。

見上げると、緊急時の連絡先の電話番号がいくつか並んでいるので
最初の番号にコール。

『あの・・ エレベーターが壊れたみたいで閉じ込められちゃったみたいなんですが・・』
『はっ??』
『だから、エレベータのトラブルで!』
『はっ?????』
『だからぁ!』
『あんた間違い電話だよ』 ガチャッ!

・・・

仕立て屋の連絡先の女の子に電話してみました。
『あの・・ あなたの店に着いたんだけど、エレベータに閉じ込められちゃっているので、とりあえずエレベータのところまで来てくれません?』
『えっ??』
『だからぁ』
(中略)
『あなたの言ってることがよくわかんないから、SMS送ってください』
『(エレベータのとこに来いって言ってるだけじゃねーか!)はい、わかりました』

閉じ込められたエレベータの中でしこしこメールを打っている自分が哀れです。


メールを送り終わったところで、ドアの外に人影。乗りたい人がやってきたみたいで
外からはあっさりとドアが開きました。

『このエレベータ危ないよ、気をつけなよ』と入れ替わりの時に言ってあげたら
『これ時々なるけど大丈夫!』だって。

絶対大丈夫じゃないと思うけど。
あと、知ってたらとっとと直せよ!!!


お店到着は夜の七時。
担当をつかまえて受取りに来たことを伝えると、
『すみません。今アイロンをかけているから、あと30分かかるけど』

これは1時間は待たされるな、と感じましたが、後日出直したところで
絶対またアイロンをかけているのを1時間待たされることになるのは
見え見えなので、あきらめて待つことにしました。
『待つよ』と言った時の担当の微妙な表情、私は見逃さなかったぞ。

1時間ぼんやり待ったころに担当がやってきて
『すみません。あと2分!』
「ツーミニッツ!」はインド人お得意の台詞で
だいたい20分と思っておけば間違いありません。


制服を受け取ったのは8時半。
ちょっと予想より時間がかかったけどまぁこんなもんでしょう。
これこそインド。
だいぶ慣れてきたました。


次は支払い済のテーブルを一か月半たっても準備しないばかりか、
何の連絡もよこさない家具屋に乗り込む番だな。