≪再掲・緊急≫平松宿で見つけた瓦製群像2014年09月25日 23時40分14秒

この記事は2011年2月に掲載したものですが、
ここで取り上げた伊賀市平松宿の古い旅館が取り壊されるようです。

長野県在住、「さんろく」さんのブログ記事
 職人の遺した仕事

ググって見つけた参考記事

なんとかできないものか、待ったなしの状況であせります。
良い知恵のある方、お知らせを!



(以下再掲です)

2月19日は伊賀市を探訪。
全国でも名だたる鍾馗さんの聖地です。
これまでに十回は下らないくらい何度も行っていますが、
行けば行っただけ何か収穫があります。

鍾馗さんは現在整理中なので、
まずはちょっとみちくさでおもしろい群像をご紹介します。

見つけたのは伊賀街道・平松宿。
伊賀上野から津へ向かう街道が峠にかかる前にある、
こじんまりとした宿場町の中。
屋号は「いたや」といい、昭和40年ころまでは営業していたという
宿場でもひときわ目立つ旅館です。

平松宿 旅籠「いたや」 2004
(2004年撮影)

左手の2階高欄の下に飾り瓦がずらっと並んでいて、
その中のひとつがこちら。
鍾馗か?

鍾馗さんにも見えますが、甲冑着用だし、隣は小槌を持った大黒さん。
隣のパネルには布袋さんほか七福神。
まあ毘沙門天だと考えるのが順当でしょう。


毘沙門天はいつも「ドキッ」とさせられる、小憎らしいやつですが(^^;
ここの群像はすごい。

せっかくですので全部まとめて掲載します。
左側から順番です。

平松宿いたや 飾り瓦群像 No1
No1.宿屋の建物に看板、なぜか犬。

平松宿いたや 飾り瓦群像 No2
No2.客を迎える宿の女性?と七福神ご一行(毘沙門天、大黒、恵比寿)

平松宿いたや 飾り瓦群像 No3
No3.ご一行の続き(布袋、寿老人?、福禄寿) あれっ、弁天がいない。

平松宿いたや 飾り瓦群像 No4
No4.大橋という札と橋(宿場の南にある川か?)

平松宿いたや 飾り瓦群像 No5
No5.波と泳ぐ魚(鯉?) 残りの四間は同じような意匠が続きます。息切れ?
平松宿いたや 飾り瓦群像 No6
No6.
平松宿いたや 飾り瓦群像 No7
No7.
平松宿いたや 飾り瓦群像 No8
No8.

他のサイトの情報では、明治の大火以降の建築とのことですが、遊び心満載。
現在、空き家らしいですが、これはぜひ残していただきたい。

ここまで書いて、ひょっとして弁才天は空からご投宿?の
可能性に思い当たりました。
そこらじゅうに飾り瓦があって気がつきませんでしたが、
建物のどこかにひそんでいたのかもしれません。
行く機会があればぜひ見てきてください。


コメント

_ おとん ― 2011年02月20日 18時11分49秒

宿の女性は、腰を折って両手をそろえ、「いらっしゃいませ」の姿勢ですね。
六福神が楽しそうな表情をしており、動きがあってすばらしいです。
現役の旅館であれば泊まって、弁天さんを探したいところですが……。

_ kite ― 2011年02月20日 23時41分32秒

小さいながらも風情があって良い宿場町ですが、かなりの山奥。
一応、案内板もあって、保存の機運も多少はあるようですが訪れる人もほとんどないようで、限界集落化していそうです。
今回、コンデジのバッテリー切れで建物の全体写真は撮れなかったのですが、2004年当時に比べても老朽化しているように思えました。

そこらじゅうでこんな状況に遭遇して、なすすべがないですね。

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