2013/10/19 安八町2013年10月31日 22時47分00秒

10月も終わりです。ここのところ地元で地道に探索していました。
19日は前週に引き続き岐阜県の輪中地帯、安八町を歩いています。

朝起きると雨だったので、少しゆっくり出かけて雨が止むのを待ち、
空模様を気にしながらの探索でしたが、昼頃からは晴れてきて
結局いつものように日焼けする羽目に。

歩いたコースは図の赤い線。
安八町をほぼ一周(26km)して、地図に記載のある町内の寺院を網羅しました。

10月19日歩いたルート

例により、見つかるのは量産型ばかりでした。
近隣と同様、置かれる場所は大棟の上で
見つかった15体のうちお寺鍾馗は2体だけと少数派です、

安八町西結の鍾馗さん
安八町東結 

#0026の逆手タイプ


安八町牧の鍾馗さん
安八町牧 

#0027 型物ですが、東海地方だけで少数見られる鍾馗さん。


注連縄に抱きつく恵比寿大黒

恵比寿・大黒ですが何に抱きついているのでしょう?
しめ縄??

2013/10/12 海津市~羽島市2013年10月20日 18時04分54秒

気持ちよく晴れた土曜日に岐阜県海津市から羽島市にかけてを歩いてきました。

海津市は長良川と揖斐川にはさまれた細長い市域で、全体が平らな田園地帯。
昔から水害に悩まされてきたところで、「輪中」という名が示すように堤防など様々な水に対する備えが見られます。

旧海津町の中心地、高須(松平容保の出身藩)からスタートし、今尾、おちょぼ稲荷を経由して南濃大橋で長良川を渡った後は北上して岐阜羽島駅まで、約32kmの行程でした。

この日、目にした鍾馗さんは30体。数の点ではなかなかの成果ですが、残念ながらすべて量産品で、こちらで皆さんに紹介するほどの鍾馗さんには出会えませんでした。

こんなところにも鍾馗さん

こんなところにも鍾馗さんがいました。
ところは平田町今尾近くの揖斐川左岸ですが、
なぜかこの一角だけ、対岸の養老町大巻の飛び地になっています。
おそらくは揖斐川の改修工事かなにかで河道が変わって取り残されたのだと思いますが、確認はできませんでした。
養老町大巻といえばsatopyさんが見出した鍾馗の里

両側の家にも鍾馗さんが乗っていて、ここもミニ鍾馗の里でした。

ズームイン 岐阜標準#0026
乗っていたのは岐阜標準の鍾馗さん(#0026


こんなのを見つけました。

乙姫さま

浦島太郎

対峙する乙姫と浦島太郎

satopyさんも触れていますが、詳しい紹介はこちらで。

2013/9/28 飯田~飯島 山と谷とその他いろいろ2013年10月07日 23時01分58秒

間が空いてしまいましたが、前の記事(1)(2)の続きです。

歩いた辺りの三州街道は西に中央アルプス、東には天竜川の谷にはさまれた、
台地を南北に通っています。時々川を渡るのですが、その谷がとても深い。

中央道でこのあたりを通った方の中には、このあたりで与田切川、大田切川、小沢川といった名前の深い谷を越えていくのをご存知の方もいらっしゃるのでは。

中央アルプスから伊那谷に流れる川はどれも直線的な急流で、一気に流れ下っていきます。川幅自体はそれほど広くはなく。水量も知れているのですが、谷は深く、川原には大きな石がごろごろしていて、大雨の時はどんな激流になるのか、恐ろしくなります。

与田切川 飯島町
与田切川(地図のⒷ地点) 大きな石の角が取れてしまっているのが怖い。


中央道や最近の国道はこうした深い谷を高い橋で一直線に越えていきますが
一般道や鉄道はそうもいかず、谷に差し掛かるといったん上流方向にぐるっと迂回して急勾配を避けながら、谷底に降りてからよいしょと短い橋で川を渡ります。

地図・飯島町付近の与田切川 迂回する飯田線と国道
飯島町付近の与田切川
左端の中央道は直線で渡っていきますが、飯田線と国道(青い線)は迂回しています。

このあたりはこうした地形が多く「田切」地形と呼ばれているそうです。
実際に歩いてみると、迂回して下って上がってと、とっても煩わしい。
住んでいる方や旅人は難儀したことでしょうね。

つづらおりで谷底へ降りる道
Ⓐ地点の道 つづらおりで谷底へ降りていきます。


こうした苦労はあるものの、左右に望む山々のパノラマは
苦労を補って余りある絶景です。

高森町付近からの南アルプス
高森町付近

天竜川の谷をはさみ、高台から眺めるため南アルプスが特に印象に残ります。
山の名前はよく知りませんが、一番奥に見えているのは三千m峰。
塩見岳、荒川岳、赤石岳あたりが見えているんじゃないでしょうか。

歩いていくと、前山に隠れていた高峰が顔を出してきます。

鋸岳(南アルプス 飯島町から)
鋸岳(飯島町から)

仙丈岳(南アルプス 飯島町から)
仙丈岳(飯島町から)

ちょっと重いですがパノラマを貼っておきますのでよろしければ
クリックして拡大画像をご覧下さい。

南アルプスパノラマ(三州街道 高森町付近)
松川町から


以下は歩いていての雑感。


北に行くにつれ、瓦は黒みがかった釉薬瓦が多くなってきました。

釉薬瓦

凍結対策でしょうか、北陸、山陰などに多いタイプで黒光りしています。
鍾馗さんとは相性が悪くて、この瓦屋根に鍾馗さんはまずいない(;;)


馬頭観音?

信州の街道沿いでは石仏・石碑をよく見ます。
道祖神もいくつか目にしましたが、どれも古いものではなさそうでした。
写真の石仏は古そうですが正体不明。馬頭観音?


「原宅前」

コミュニティバスのバス停の名前に目が留まり、
ひょっとしてと後ろのお宅の表札を覗いたら
やっぱり。。
この左隣さんも「原さん」でした。

この家を買って引っ越したらバス停は「kite宅前」に変えてもらえるかな?



2013/9/28 飯田~飯島 つづき2013年09月29日 18時32分19秒

この日歩いた三州街道は周囲に果樹園が多く、色々な果物がちょうど収穫期を迎えようとしていました。

フルーツ街道―りんご
りんご
 なんといっても主役。少し手を伸ばせば届くところに・・・

フルーツ街道―姫りんご
姫りんご
 りんご畑のはじっこに少し植えられていることが多いように見えました。
 色が鮮やかなので賑やかしなんでしょうか。

フルーツ街道―洋なし
洋なし
 梨もたくさんあるのですがほとんど袋がかぶせられています。
 洋梨は多くないですが時おり見かけました。

フルーツ街道―梅
 梅だと思います・・
 もっと早く収穫するものだと思いますので、放置された可哀想な奴かもしれません。

フルーツ街道―柿
 高森町は干し柿にする市田柿で全国的に有名です。

フルーツ街道―栗

フルーツ街道―栗拾い放題
ほとんど人の通りそうにない歩道ではこんなところも。
天津甘栗より小さい山栗サイズですが拾い放題。
電車の時間が迫っていなければ、袋に詰めて帰るところでした。

フルーツ街道―ぶどう
ぶどう
 ぶどうもほとんど袋がかけられるため、見ることができません。
 収穫はほぼ終わっているようでした。
 放置された房で比較的傷んでいないものを見つけて撮影。

 桃もたくさんあるのですが、傷みやすいため厳重に管理されているみたいで
 剥き出しになっている果実は目にすることはできませんでした。


以下はちょっとマイナーな果物?たち

フルーツ街道―かりん
かりん
 これもバラ科でりんごやなしの仲間ですが、
 生食はできず、ジャムにしたりするそうです。

フルーツ街道―なつめ
なつめ
 何の実かわからず、帰ってから図鑑で調べました。
 この一本を見かけただけ。

フルーツ街道―イチイ
イチイ
 モミやツガといった針葉樹の仲間です。材が固くイチイの一刀彫で有名
 鮮やかな赤い実はおいしいそうですが、種は有毒とのこと。

フルーツ街道―からすうり
カラスウリ
 これは果物ではないですが・・
 もう少し秋が深まるとオレンジ色に熟して、里山を歩くと至るところで目にします。

フルーツ街道―ソバ
ソバ
 これも果物ではない。
 でも信州でこれを目にすると、よだれが出ます。
 帰りの飯田線の車窓からは、赤いソバの花畠に観光客が詰めかけているのを
 目にしました。


松川町は「くだものの里」と名乗っていますが、
その名に恥じないのではないでしょうか?

お土産には、やはり主役のリンゴを購入しました。


秋の探索シーズン開幕!! 開幕戦の結果は? 2013/9/28 飯田~飯島2013年09月28日 22時44分25秒

ようやく探索シーズンがやってきました!
青空に誘われるように、久しぶりの探索に出かけてきました。

行先は久しぶりの長野県。
飯田から三州街道を北上します。

このあたり、二年ほど前に車でざっと回ったことがあります。

この記事にも書きましたが、三河の鬼師が信州に向かう途中に
このあたりを通った可能性はとても高く、ならばそのうちの誰かが逗留したり
居ついたりすることは充分考えられるんじゃないか!と
ひとり勝手に妄想していたので、可能性は低くても行きたかったところなのです。


天気は最高、飯田線桜町駅付近から歩き始めます。
市街地を外れるとすぐに街道らしい風景が始まります。

三州街道上郷黒田

コスモス


街道から伊那谷を見下ろす。
伊那谷を見下ろす

この街道はほぼ中央道に平行しています。
(正確に言えば逆で三州街道に平行して中央道が作られた、ですが)
伊那谷は天竜川によって作られた広い谷ですが、
街道は谷底からかなり高いところを通っていて、
東を望むと眼下に天竜川を望み(ほとんど見えませんが)
その向こうには南アルプスが延々と連なっています。

三州街道沿いの町並み
三州街道沿いの民家(大島)

三州街道沿いの民家(大島)

三州街道沿いの民家(上片桐)

三州街道沿いの民家(高遠原)

緩やかな二階の屋根をいっぱいに広げたこうした民家を「本棟造」というそうで、
信州ではよく目にします。
とっても立派に見えるけどすっきりしていて、信州人気質にも合うんでしょうね。
結構好きなデザインです。

さて、肝心の鍾馗さんはというと、

ひとつも見つかりませんでした。

開幕戦は完封負け・・・・

ひいきチームが負けているとチャンネルを変えてしまう人いませんか?
私もそうですが、この日の探訪もそんな感じ。
途中から鍾馗さん以外にテーマを切り替えてあれこれ楽しんできました。
というわけで、「三州街道みちくさ編」、まだ続きます。

2013/5/1 鳥取2013年06月24日 22時27分44秒

NHKの番組にちらっと映った鍾馗さんを尋ねて、2009年8月に鳥取県は境港市に
遠征しましたが、鍾馗さんには出会うことができず、失敗に終わりました。


心残りは消えず、今年に入ってみちくさ学会でも取り上げました。


するとこの記事を見てくれた方から、貴重な情報をいただき、
境港ではなく鳥取市内にあるとのこと。
狛犬を扱ったWebサイトを見てみると間違いありません。
NHKさんの番組編集にはすっかりだまされました。

こうなると行かないわけにはいかず、5月1日に行ってまいりました。
ところは鳥取市内の大森神社。
(遠いですが)難なくたどり着き、片思いの鍾馗さんに感動のご対面をはたしました。
神社の本殿に狛犬がいるのも変ですが、鍾馗さんもいかにも場違いで
ちょっと居心地は悪そうです。

鳥取市相生町の鍾馗さん

石州瓦は来待石という釉薬を使って独特の赤い色を出しているそうですが、
この鍾馗さんは釉薬というよりは、赤い土を使った素焼きの雰囲気があります。

狛犬と鍾馗

以前とは置き場所が変わっていますね。
下の写真はNHKの番組からのコピーです。

狛犬と鍾馗 以前の姿


はるばるやってきた目的は10分で終了。
これで帰るのもなんなので、プチ山陰観光して帰りました。

境線 鬼太郎電車


2013/4/13、4/20 一宮~彦根2013年04月30日 21時15分13秒

少しづつですが鍾馗に関心を持っていただける方が各地に増えてきて、
地道で貴重な探訪の成果を、ご案内いただけることがあります。
先月はそんな探訪が何件かあって、
車に座ったままで貴重な鍾馗さんを見てきました。
ありがたいことですが、ほとんど歩くこともないので
これが続くと運動不足でみるみる腹が・・・・

これではイカンとどーんと歩いてみることにしました。

予定コースは愛知県一宮市玉ノ井(旧木曽川町)から、墨俣、大垣、関ケ原、醒ヶ井などを経由して滋賀県彦根市の鳥居本まで。
垂井までは名古屋から中山道につながる脇往還の美濃路、
垂井から先は中山道になります。
地図上で計測すると、約58kmでした。
これは全盛期でも歩いたことのない距離で、脚力が未回復の現状では
多分に無理のあるプランでしたが、だめなら途中でやめて電車に乗ればいいので
軽い乗りで出発進行!です。

歩いて府県境を越えることは少ないのですが、完歩できれば一日で二つの県境を越える快挙となります。

鍾馗もそれなりに見つかるとは思いましたが、それほど期待せず。

名鉄玉ノ井駅を6時30分に歩き始め、すぐに一体目を目にして幸先よし。
ひんやりとした朝の空気が気持ちいい。
長年愛知県に住んでいますが、木曽川の橋を歩いて渡るのは生まれて初めてかも。
今日は豪勢にも木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)を全部渡ります!

こいのぼり 垂井
垂井町の相川には盛大にこいのぼり。背景は伊吹山。

30kmあたりの垂井くらいまでは快調でしたが、その先のちょっとした上り坂にかかると、とたんに脚が上がらなくなってきました。
ということでこの日は関ケ原駅(35km)でリタイア。

この日の鍾馗さんは新規11体、再確認3体。
すべて量産品ですが街道沿いにちらほらと途切れず見られました。


翌週は水曜日くらいまで、お尻が筋肉痛・・
登りには弱いなぁ。


次の週、4月20日は関ケ原駅を起点にリベンジです。
といっても残りは30km弱なので
もう少し足を延ばして高宮宿の手前まで行き、
「高宮道」を彦根城下まで折り返してみることにしました。

関ケ原駅を7時発。この日もひんやりと爽やかな朝です。

里山の木々も芽吹き始めて目に眩しい。
早春の里山 今須付近
今須~柏原間

鍾馗さんが見当たらない分、自然に目がいきます。

イカル 柏原付近
柏原付近で見たイカル ずんぐりした姿ですが声はきれい。

この日は予定通りの行程を無事歩きました。
二日間の合計で70kmちょっと。
鍾馗さんは新規はわずかに3体、すべて今出来の型物です。

2013/3/30 丹波、篠山、福知山2013年04月30日 10時58分55秒

フィールドワーク優先ですっかりアップが遅くなってしまいましたが、去る3月30日、服部さん、おとんさんと共に兵庫県丹波市在住の三河屋茂兵衛さんに、丹波地方の鍾馗さんを案内していただきました。

兵庫県丹波市、篠山市、京都府福知山市に点在する24体を一日で走り回っていただいたのですが、以下の写真のとおり、ほとんどが手作りの一品ものと思われます。
これまでほとんど存在しないのではないかと勝手に思っていた、丹波地方の鍾馗分布が塗り替えられました。

博物館への収録は少し先になりそうなので、しばらくはこちらをご覧ください。

もっときれいな写真をご覧になりたい方はこちら
 鍾馗を探そう  丹波・篠山 編    福知山編

丹波市氷上町黒井の鍾馗さん
丹波市氷上町黒井 【1472】
鬼はとても大きく、反対側には二本の脚が突き出ています。

丹波市氷上町谷村の鍾馗さん
丹波市氷上町谷村 【1473】

丹波市氷上町谷村の鍾馗さん
丹波市氷上町谷村 【1474】

丹波市氷上町谷村の鍾馗さん
丹波市氷上町谷村 【1475】

丹波市山南町北和田の鍾馗さん
丹波市山南町北和田 【1476】

丹波市山南町北和田の鍾馗さん
丹波市山南町北和田 【1477】

丹波市山南町井原の鍾馗さん
丹波市山南町井原 【1478】

篠山市西町の鍾馗さん
篠山市西町(魚屋町?) 【0620

篠山市西町の鍾馗さん
篠山市西町(魚屋町?)  【1479】
木造鍾馗は珍しく、見るのは三点目(

篠山市福住の鍾馗さん
篠山市福住  【1480】

篠山市福住の鍾馗さん
篠山市福住  【1481】
上の鍾馗さんとは同じ家、前後にあがっています。

篠山市小田中の鍾馗さん
篠山市小田中  【1482】

篠山市小原の鍾馗さん
篠山市小原  【1483】

福知山市萩原新町の鍾馗さん
福知山市萩原新町  【0741
リンク先の綾部の鍾馗さんとは間違い探しのようにそっくりです。

福知山市上野の鍾馗さん
福知山市上野  【1484】

福知山市三俣の鍾馗さん
福知山市三俣  【1485】

福知山市長田の鍾馗さん
福知山市長田  【1249

左手の鞘に刀身らしきものが覗いています。でも柄は右手にあり何か変です。

福知山市猪崎の鍾馗さん
福知山市猪崎  【0751

福知山市三和町草山の鍾馗さん
福知山市三和町草山  【1486】

福知山市三和町草山の鍾馗さん
福知山市三和町草山  【1486】
上の二体は同じお宅です。1センチはありそうな袖の厚みがいい。

丹波市市島町酒梨の鍾馗さん
丹波市市島町酒梨  【1487】


一日でこれだけの鍾馗さんを眼にすることができるなんて幸せ者(^^v
三河屋さんに感謝です。
その後も既に西脇市で新たな鍾馗さんを発見されたそうで、これからもよろしくお願いします。

2012/3/23 紀州ツアーその32013年03月28日 22時03分08秒

和歌山ツアーその3 ひたすら鍾馗・鍾馗ですが、いま少しお付き合いを。


23.海南市小野田  #1466
鍾馗さん【1466】和歌山海南012小野田

ふしぎ鍾馗さんですね。髭がなんだか訳のわからないことになってます。


24.湯浅町湯浅  #1467
鍾馗さん【1467】和歌山海南013湯浅

湯浅は老舗の醤油屋さんがたくさんある町。
この鍾馗さんも醤油屋さんにあがっていました。堂々とした姿の写真から、
大きな鍾馗さんだろうと思っていたら、意外に小さくかわいい鍾馗さんでした。

25.湯浅町湯浅  #1468
鍾馗さん【1468】和歌山海南014湯浅

「湯浅おもちゃ博物館」の壁の触れる位置にあります。

26.湯浅町湯浅  #1469
鍾馗さん【1469】和歌山海南015湯浅

こちらは25の向かい側でこちらも触れることができる位置。
おとんさんによれば、いずれも町並み整備に合わせ、
どこかの家から提供されたものではないかとのことです。


27/28.みなべ町北道  【#1470
鍾馗さん【1470】和歌山みなべ001-1北道

鍾馗さん【1470】和歌山みなべ001-2北道

ツアー直前にonigawaraさんから情報提供があり、急遽足を延ばしてきました。
既に廃業したスナックの、大棟の両端にあがっています。
腰をおろして目の小さな穏やかな印象の鍾馗さんでした。



29.熊取町小谷北  【#1471
鍾馗さん【1471】大阪熊取006小谷北

帰途、立ち寄ってもらった鍾馗さん。
右側に大きく銘が刻まれています。
銘の詳細はおとんさんのブログを参照ください。


30.熊取町小谷南  【#1170
鍾馗さん【1170】大阪熊取005小谷南(再訪)

こちらは29のすぐ近く。三年ぶりの再訪で健在を確認しました。
前回にくらべ、柔らかい光で細部がよくわかります。


31.岸和田市上白原町  【#0084
鍾馗さん【0084】大阪岸和田081上白原町

こちらは帰り道の途中で見た量産タイプ。


32.和泉市国分町  【#0116
鍾馗さん【0116】大阪和泉038国分町

ツアーの最後に立ち寄ってもらったのはこちらの鍾馗さんですが、
軒下のうえ、夕方の光量不足(+腕前不足)でブレブレ・・


助手席に座っているだけで一日にこれだけの希少鍾馗さんを目にすることが
できるとは、本当に果報者です。改めておとんさんに多謝。

2012/3/23 紀州ツアーその22013年03月27日 23時00分36秒

昨日からの続きです。
橋本市を起点に和歌山県内を少しづつ南下します。

12.海南市七山  #1462
鍾馗さん【1462】和歌山海南006七山

顎ひげが糸巻きみたいになっています。


13.紀美野町福田  #1463
鍾馗さん【1463】和歌山紀美野001-1福田

酒屋さんの屋根にあがっています。

紀美野町福田の鍾馗さんアップ

どうでしょう?職人さんの腕前が光ります。
二重まぶたのシャープな線に感嘆です。


14.紀美野町福田  #1464
鍾馗さん【1464】和歌山紀美野001-2福田

13と同じ家の裏にあります。
表の鍾馗さんとは、まったく異なる作風。

今はほとんど地元の人以外、通るとも思えない裏通りですが、家人のお話では
もともとは裏の道が街道筋で、店はそちらに向けてやっていたそうです。
反対側に新道ができてから、店も反対側に移動したとのこと。
いずれにせよ、おとんさんが家人に話を伺わないことには、
この鍾馗さんが世の人の目に触れることはなかったでしょう。

銘 福井 中原安太郎作

足元には銘。
「福井 中原安太郎作」とあります。
福井という集落が近くにあるので、おとんさんと話をしたご主人が
電話帳で子孫がいないか、調べてくれたそうですが、見つからなかったそうです。


15.紀美野町福田  #0134
鍾馗さん【0134】和歌山紀美野002福田

#134は大体鬼を踏みつけていますが、この鬼のいないタイプは
大阪南部から和歌山にかけてよく見られます。


16.紀美野町下佐々  【#0491
鍾馗さん【0491】和歌山紀美野003下佐々

鬼瓦に遮られて見えない足元には鬼がいる(はず)


17.海南市小野田  #1313
鍾馗さん【1313】和歌山海南007-1小野田

昨年、同市且来でonigawaraさん、おとんさんと一緒に発見した鍾馗さんと瓜二つですが、細部はちょっと違うような気も・・

#1313比較

どうでしょうかね?


18.海南市小野田  #1465
鍾馗さん【1465】和歌山海南007-2小野田

17と同じお宅の破風にはこの鍾馗さんがおられます。
陰になっていて暗いので、おとんさんが三脚を用意してくれました。
ほんとうに大名旅行です。


19.海南市小野田   #0189
鍾馗さん【0189】和歌山海南008小野田

鍾馗博物館では、昨日紹介した橋本市橋本の鍾馗さん(02)と兄弟としていますが、
こちらは袖まくりがトレードマークで、服部さんからは別種では?と疑義あり。
表情はそっくりですが、他人の空似かもしれません。


20.海南市小野田   #1020
鍾馗さん【1020】和歌山海南009小野田

茨木市島に続く二例目となる希少鍾馗さん。
こちらのほうがうまく写ったので、博物館の写真は差し替えます。


21.海南市小野田   #0505
鍾馗さん【0505】和歌山海南010小野田

こちらも二例目です。もう一体は泉南市信達牧野で、#0505に属する親戚は
和泉地方各地で見つかっています。


22.海南市小野田  #0134
鍾馗さん【0134】和歌山海南011小野田

この鍾馗さんは 15.紀美野町福田と同じです。


長くなりました、まだ続きます。

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