バンガロール暮らし 25 ひまにあかせて世界をデータで見る2015年05月13日 01時09分11秒

バンガロールともインドとも、ましてや鍾馗とは全然関係ありませんが・・

暇なのでネットサーフィンしていて、国連のサイトからデータをダウンロードしました。
国連・経済社会理事会のPopulation Division(人口部会?)というところが
世界の人口に関する統計データを公開しています。

とっても詳しいデータで、さすが国連!!という感じで感心したのですが、
1950年以降2030年まで、予測を含めて世界の人口30万人以上の都市の
人口推移が載っていました。

そこから年ごとの上位20位を表にしたのがこちらです。
表をクリックして、拡大してご覧ください。

人口上位20位都市の推移

1950年、1990年、2014年、2030年(予測)を抜き出してみました。
ここでの定義は行政区画ではなく「都市圏」なので、東京は関東圏+山梨県
京阪神は大阪、神戸、京都に奈良まで含んでいます。
(ちょっと広すぎるような気もしますが)

1950年には上位20傑に米国の6都市が入り、ヨーロッパの大都市、
ロンドン、パリ、ベルリン、モスクワといったところもランクインしていて
なんとなく納得のランキングです。
1990年になるとそうした旧来の大都市が軒並み順位を下げ、
途上国の都市が目立ってきます。
この傾向はますます拍車がかかり、2030年の予測では東京、京阪神、ニューヨークが先進国では残るだけとなります。

バンガロールで暮らしているとホントに人が多くて、どこまで行っても街が広がっているのにインドの勢いを感じますが、データもこの感覚を裏付けます。
(バンガロールはこの表に現れませんが、2030年の予測では世界21位、あと一歩のところまで来ます)

この順位をグラフにしてみると
大都市人口の推移

先進国を寒色系、途上国を暖色系で表してみました。
上位がだんだんオレンジ色で占められていくのがよくわかります。

アフリカからはカイロに加え、ナイジェリアのラゴス、コンゴのキンシャサが
入ってきています。1950年にははるか下の方にいてグラフにならないので
対数目盛を使ってみました。
キンシャサの場合、1950年の人口が20万人に対して2030年には2千万人!
80年で百倍になってしまいます。
バンガロールでも日々感じる都市インフラの脆弱さ、
いったいどうなってしまうんだろうと他人事ながら心配になります。