2008/12/7 弥富市、愛西市、津島市他2008年12月08日 21時08分20秒

鳴海町の失われた鍾馗さん
愛知県の西端、木曽川左岸に沿った地域、あまり鍾馗さんの匂いはしませんが出かけてみることにしました。
弥富駅から北上、佐屋、津島、美和から甚目寺まで。 基本的には名鉄津島線・津島街道に沿ったルートです。
歩いた距離は約30km、見つけた鍾馗さんは4体!と、ほぼ徒労の一日でした。
口直しにと帰りに途中下車して鳴海周辺を歩いてみましたが
以前見つけた鍾馗さんのいくつかがなくなっており、こちらも寂しい結果となりました。
鳴海宿内にあった写真の鍾馗さんも更地となっており、家と運命を共にしたようです。

屋根神さまと鍾馗さん2008年12月08日 21時15分26秒

愛知県には「屋根神さま」という風習があり、
民家の屋根に小さな祠を祀り、隣近所で守っておられるとのこと。
研究されている方のHPを見ると、名古屋市西区あたりが分布の中心で市内北部に多いようです。
一方鍾馗さんは名古屋市では南部、緑区と南区に集中し、北部ではほとんど見られません。
戦災でほとんど旧家が残っていない中心部はさておき、岐阜へ向かう美濃路などかなり古い町並みが残されているのですが、鍾馗さんを見ることはありません。

昨日、津島市内の街道沿いに屋根神さまがあるのを見て
何となく気がつきました。

どうも、鍾馗さんのあるところには屋根神さまはなく、
屋根神さまのあるところに鍾馗さんははない、という関係があるような気がします。

「屋根神さま」を祀る理由はよく知らないのですが、厄除けとしての意味があるとすれば分布が重ならないことにも何となく納得がいきます。