2012/9/15 松阪2012年09月20日 00時18分14秒

久々の県外遠征!

瓶底眼鏡さん
から最近ちょこちょこと松阪周辺の鍾馗さんに関する情報をいただいていて、
気になって仕方がありません。

病んでいて、長時間の運転ははなはだ不安があるのですが、
とうとう行ってしまいました。
私の住む愛知県知立市と三重県松阪市は隣県で、
伊勢湾を挟んで直線距離では結構近いのですが、
車で行くと150kmくらいあります。京都より遠いし時間もかかる。

脚と空模様に不安を抱えたまま探訪開始。
松阪市内をクルマで移動しながら転々とします。
まずは駅部田町(まえのへたちょう)。難読ですね。

松阪市駅部田町の鍾馗さん
1.駅部田町 瓶底さん発見 #1028

松阪市駅部田町の鍾馗さん
2.駅部田町 瓶底さん発見 #1418


市街中心部へ移動。お寺が集まっており、周りにお寺鍾馗がぽつりぽつりと。

松阪市湊町の鍾馗さん
3.湊町 瓶底さん発見 #1418

松阪市白粉町の鍾馗さん
4.白粉町 #1418


#1418 同一作者?
2,3,4を同一作者と同定しました。かなり大胆な見立てですが
どうでしょうか?


郊外へ移動して八重田町。
ここではこれまでもユニークな鍾馗さんをいくつも見つけていますが
さる方の情報を基に新たな鍾馗さんを探しに行きました。
お目当ての鍾馗さんは見つからず、落胆して次へ向かおうとしたところで
クルマの中から下の鍾馗さんを発見しました。

松阪市八重田町の鍾馗さん
5.八重田町 #1419

家の人に庭まで入れていただいたのですが、写真は失敗。
不思議度では今回のうちのナンバーワン!
これはうれしい出会いです。


最後は海岸に近い松崎浦町の松ヶ崎神社周辺です。

松阪市松崎浦町の鍾馗さん
6.松崎浦町 瓶底さん発見 #1420

松阪市松崎浦町の鍾馗さん
7.松崎浦町 瓶底さん発見 #1028

松阪市松崎浦町の鍾馗さん
8.松崎浦町 #1421


松阪周辺は、分布密度はさほど高くないものの
訪問のたびに珍しい鍾馗さんが結構見つかり楽しいところです。
そのうち探訪地ガイドみたいなものをまとめていきます。
(いつのことやら・・)

2012/6/2 松阪周辺うろうろ2012年06月04日 22時11分56秒

瓶底眼鏡さんから鍾馗さんの詳しい位置情報を頂戴したので、
先々週行ったばかりの松阪周辺に再度飛んでいきました(^^;
あちこち回るので、車に頼ります。

明和町上村の鍾馗さん
(明和町上村)
新しいお宅の軒下。とっても目立たないところにあります。
建て替え前からあがっていた鍾馗さんを残したのだと思います。
実は先々週この家の前を通っていますが、まったくノーマーク。
瓶底さんのご教唆がなかったら、百回通っても気づかなかったでしょう。


松阪市法田町の鍾馗さん
(松阪市法田町)
ここも先々週立ち寄ったところで、お寺の境内から見渡してみたのですが
ふたつとも見つけることができませんでした。
平屋の小さな建物に乗っていて、とても見つけにくいのは確かで、
瓶底眼鏡さん、見事な注意力だと思います。
(負け惜しみになってるな・・)
隣り合った建物にあって、ひとつはお寺の方を向いていませんが、
もともとはペアでお寺の方を向いていたんでしょうね。

以降は独自探索。多気町方面へ向います。

多気町五桂の鍾馗さん
(多気町五桂)
2010年に発見したときの写真です。とても小さい鍾馗さんで家も大きいので、
外からはこれが限界でした。(#1175

多気町五桂の鍾馗さん
今回再訪してみると、幸いにも庭で奥さまが作業中だったので、
声を掛けて庭に入らせてもらうことができました。

鍾馗さんの来歴はご存じなかったのですが、家はもう百年は経っているとか。
桟瓦と一体になっていて、特に葺き替えられたようにも見えないので
この鍾馗さんも百年くらいは経過していると推定できます。

続いて大台町に入りました。
こちらに立ち寄るのはうまれて初めてです。
あまり期待していなかったのですが、熊野街道沿いでお寺鍾馗を発見。

大台町新田の鍾馗さん
(大台町新田)
大台町新田の鍾馗さん
(大台町新田)

一軒のお宅の上は離れ、下は母屋にあがっています。
家の方の話では30年ほど前に家を新築した際に、瓦屋さんに勧められてあげたそうです。
上は愛知県に多い既製品(#0104)ですが、三重県でもわずかに例があります。
下も同じく愛知県に多い鍾馗さん(#0166)ですが、このタイプは中でもひときわ大きく珍しいものです。


大台町はこれくらいにして北へ戻り、相可を過ぎて櫛田川の北側に点在する集落を巡ります。このあたりは松阪市。

はじめに中万町の鍾馗さん再訪。

松阪市中万の鍾馗さん
(松阪市中万町)
母屋と納屋、兄弟揃って健在でした(#0967

街道から少し外れた集落のお寺を訪ねてみると、

松阪市中万の鍾馗さん
(松阪市中万町)

いましたいました、変な鍾馗さん。説明は省きますが、
こんな鍾馗さんに出会うとほんとにうれしい。

その後も近くの集落で以下を発見。

松阪市上蛸路町の鍾馗さん
(松阪市上蛸路町 右は松阪市駅部田町で2009年発見(#0841))
そっくりさんです。すごく几帳面そうな鍾馗さん。
上の鍾馗さんと同じく、服には細かい小紋がまめに散らされています。
松阪の鬼師は根気が良い?

松阪市下蛸路町の鍾馗さん
(松阪市下蛸路町)
素朴な鍾馗さんですが、直立したポーズで虚空を睨み
もの思いにふけっているよう。
久しぶり(3人目)の哲学者系鍾馗さん。(その1その2


ここまででずいぶん初見の鍾馗さんを発見したので
十分満足し帰途につきましたが、途中三か所の鍾馗さんを再訪しながら
ゆるゆる帰りました。遠い、暗いといった撮影条件が厳しいところばかりで
再チャレンジの結果もあまり芳しいものではありませんでした。
博物館の写真は差し替えますが、恥ずかしいのでここでは略。

最後になりましたが、瓶底眼鏡さん、ありがとうございました。

2012/5/19 参宮街道 明星~漕代、久居2012年05月22日 22時36分55秒

今回の探訪は二つのサイトに触発されてのおでかけです。

瓶底眼鏡さん運営のサイトに鍾馗さん探訪記があるのを最近発見しました。
参宮街道 明星・斎宮間の鍾馗さんを丹念に拾い集めているのに驚きました。

このあたり、自分も二度歩いたことがあり、伊勢方面では随一、鍾馗さんが数多く見られるところなのは知っていましたが、見覚えのない鍾馗さんがいくつか載っています。
これは行かなきゃねー

近鉄明星駅を起点に斎宮を経由して漕代駅まで、途中街道を外れてJR多気駅付近までの大迂回をはさんで歩きました。主に明和町内になります。
長閑ながらも、かつて伊勢参りの人たちが行きかって賑わった街道の雰囲気を残す風格のある家がたくさん残っていて、歩いていても楽しいところです。
ただし、抜け道にするのか、結構自動車が多いのが難点。

この街道筋で18体を確認。
瓶底眼鏡さんによれば、あと2体がどこかにあるはずですが見つけられませんでした。
大迂回した農村集落では残念ながら鍾馗さんは見つかりませんでした。

瓶底眼鏡さんの言うとおり、この街道沿いの鍾馗は大部分が突き当たり鍾馗でした。周辺ではどちらかというとお寺鍾馗が多く、なぜこの一角だけ突き当たり鍾馗となったのか、想像がつきません。

この区間でなんと言っても特徴的なのは、博物館で #737 として分類した福耳の鍾馗さんでしょう。

明和町斎宮の鍾馗さん

明和町斎宮の鍾馗さん

明和町斎宮の鍾馗さん

明和町斎宮の鍾馗さん

明和町斎宮の鍾馗さん

松阪市稲木町の鍾馗さん

よく似ているけれど皆少しづつ違っていて、こうして並べてみても楽しい。
伊勢市から津市までの間で見つけていますが、このあたりに集中していて、
このあたりの瓦屋さんで作っていたのかもしれません。


明和町斎宮の鍾馗さん

この鍾馗さんだけは、ポーズはよく似ているものの、他とは別系統だと思います。
上の鍾馗さんたちを真似てつくったのではないかと想像します。



津市久居(旧久居市)へ移動。

津市域のボランティアガイドのホームページで、この中の1ページに久居の鍾馗さんを紹介するページがありました。

冒頭で写真が紹介されている鍾馗さんは見たことがなく、なかなか立派そうです。

久居のどこか、というだけで大きな破風を背にしていることだけを手がかりに
推理を巡らせ久居の古い町並みを探索します。
ちょっと車で市街を流しますが、本町、二ノ町といった中心部には平入りの家が多く
写真のような入母屋の破風が見える家は少ないので、
中心部ではなく少し外れたあたりから探し始めました。

推理は的中して歩き始めて30分ほどで発見!

旧市街地の北の外れあたりの豪邸にあがっていました。

津市久居旅篭町の鍾馗さん

髭の感じはちょっとこちらに似ていますが、
腕の筋肉や手が写実的で、ずいぶん立派な鍾馗さんでした。


まだ少し時間があったので、津市郊外のお気に入りの鍾馗さんに
ご挨拶のつもりで立ち寄ったところ、悲しい結果になりました。
寄らない方が良かったな。

悲しい気持ちは記事にして紛らわす・・2012年05月20日 15時19分32秒

昨日は三重県を探訪していましたが、最後に残念なことが。


ごく新しいお宅の屋根に小さく何かのっています。
もちろん鍾馗さんで、こんな感じです。


#0098 よく見られる量産品。
これだけならどうということない鍾馗さん発見ですが、
実はこのお宅が建つ前は




この鍾馗さんがあったところなんです!!

かなりお気に入りの鍾馗さんで、みちくさ学会はじめ、いろいろなところで
これまで紹介してきていますので、見覚えのある方もいらっしゃるのでは。


2008年当時の状態です。
家の全景は撮っていないのですが、
ご覧の通りかなり古いお宅の
ちょっと変わった位置に置かれていました。

探訪の帰りに、元気かな~と思って車で立ち寄ったのですが・・

家ごと影も形もありません。
建て替えで鍾馗さんも新しいものに取り替えた模様です。

呼び鈴をならして安否を確認する気にもならず、
そのまま帰りました。
こうして失われる鍾馗さんを数々目にしてきていますが
お気に入りだっただけに今回はかなりショック。

帰宅してからも
「家の中に保管しておられるかも」とか
「呼び鈴をならして確かめて凝ればよかった」とか、うじうじしています。

2011/10/16 三重県菰野町周辺(つづき)2011年10月19日 21時51分44秒

この日、後半戦はまったく鍾馗さんを見かけることがなくなり、
途中からは青空の下、みちくさ三昧の様相となりました。

前の記事の鈴鹿の山の写真を撮ったのは菰野町竹成付近の朝明川の河原ですが、
ここに「橋」があります。今回はこの橋を渡っていきました。

橋の手前に怪しい警告標識を発見。
菰野町朝明川_潜水橋の警告標識

「出水時」って・・ 折りしも明け方まで雨が残っていたし。

菰野町朝明川_潜水橋

わっ!やっぱり「出水」してる。
普通なら回り道して別の橋に回るところですが、
上下流どちらに行っても2~3kmは遠回り、
徒歩ですからね、ちょっとつらい。
それほど深くはなさそうだし、水はきれいそうだし渡捗決行を決定。
「通学路ではありません」 当たり前だわな(^^)


菰野町朝明川_潜水橋を渡る
渡っている最中に記念写真。
水はひんやりとして澄んでいて、気持ちよかったです。

この付近の川は鈴鹿山脈からの水が勢いよく流れ下っているせいか、
どれもとっても清流でした。

ところでこの橋、橋桁がどうもないようです。
ということは、水は常に橋の上を流れざるをえない。
これって橋か?ただの堰じゃん!

あとで少し調べてみたところ、
このあたりの朝明川は水の少ない時は伏流水となって涸上がるそうなので、
そのときには橋として機能するようです。

私が渡っている間に2台の車を見ました。
初めの一台は手前まで来て、おじけづいたのか引き返していきましたが
2台目の軽自動車はそのまま行ってしまいました。
地元の車なんでしょうが大胆だなあ。

表示されないのですが、Mapfanでは表示されます。

近道を探していて、Mapfanを参考にルート決定していたのですが、
この橋はやっぱり地図に掲載すべきではないですよね。
国土地理院のように、堰表示が妥当だと思います。


でも楽しかった。


潜水橋付近パノラマ_菰野
パノラマ写真

以前、「洗い越し」というのを記事にしたことがありますが、
今回の潜水橋のインパクトはすごかったので、長い記事になりました。

みちくさついでにもう少し。

狂い咲きの桜

伊勢治田駅に近い、いなべ市北勢町麓村の青川沿いの桜並木で
軒並み狂い咲き。大部分の木が数輪の花を咲かせていました。
四季桜ではなさそうでした。


三岐鉄道 硬券!

帰りに乗った北勢鉄道の切符はなんと硬券。
分厚いこの手触り、いったい何年ぶりだろう。

ただし、途中の朝明川橋梁が先日の台風12号で損傷し、現在その区間は
バス代行輸送中。これもいい経験でしたが連絡が悪くて大変。
近鉄冨田に出るまで、二時間近くかかりました。

2011/10/16 三重県菰野町周辺2011年10月17日 21時58分47秒

久しぶりのフル探訪!
取り込みがあって、7、8、9月と本格的な探訪ができませんでした。

ブログ更新も滞り、楽しみにしている方(いるのかな?)には失礼していましたが、
一息ついたため、更新頻度を上げていきますね。

この数年、週末は出かけて歩く!というのが生活パターンとして定着していたため、
いざ家に籠ってばかりの生活をするとどうにも調子が狂って、体重は増えるはどうも体調もしっくりこないはと、いいところなし。こんないい季節はやっぱりお外ですね!!


今回探訪地に選んだのは三重県菰野町。四日市の西方、鈴鹿の山々を間近に眺めるのどかなところです。
朝明川から見る御在所岳、鎌ヶ岳

今回は電車で出かけています。行きは近鉄四日市で湯の山線中菰野駅まで、
帰りは三岐鉄道線とローカル線の旅も楽しんじゃおうと思ったのですが、
三岐鉄道は先日の台風12号で橋脚に損害があり、一部区間でバス代行輸送中。
それだけなら気楽な旅人、貴重な経験と思えるのですが、代行バスと鉄道の接続が悪くて時間がかかることかかること。帰りの所要時間は車なら1時間程度のところを3時間半かかりました。おかげでたくさん本を読むことができました。


菰野の市街地をうろうろしたあと、巡検道と呼ばれる旧街道に沿って点在する周辺の農村を縫い歩いて、いなべ市(旧北勢町)まで北上、実歩行距離は34km。
普段はなんと言うことのない距離ですが、久々の身にはちょっとつらかった。

見つかった鍾馗さんは計18体です。
菰野の中心街とその周辺集落には、お寺の周りにひとつふたつと
着実に鍾馗さんが見つかりましたが、後半はまったくの日照り状態。
いなべ市も以前に訪問したときは少数ながら見つけているので、
まったくない訳ではありませんがかなり少なくなることは確かなようです。

菰野町池底の鍾馗さん
(菰野町池底)
#124と同一作者と思われますが、ちょっと雰囲気が違う。
#124は桑名、四日市等この付近でよく見られる量産型ですが、
これはひょっとしたら特注品かもしれません。


菰野町吉澤の鍾馗さん
(菰野町吉澤)

今回、同類を4体発見。これで11体記録しました。
初めて見たのが愛知県岡崎市、2体目が亀山市だったのですが、
以降の9体は菰野町に隣接する四日市市桜周辺と、菰野町ばかり。
このあたりで作られていたものではないかと推察されます。
個体によって微妙な違いがあって、分類オタク泣かせです。



2011/7/8 甲賀・伊賀2011年07月13日 22時28分49秒

今年の梅雨も早々に明け、ぎらぎらと陽射しが照りつける季節になりました。
歩くのが基本の鍾馗探索には一番不向きな季節です。
特に水分補給が不確実な農村部に行くのには、かなりの覚悟が必要です。
今どきの日本、コンビニはともかく清涼飲料の自販機くらいは
どこにでもありそうなものですが、歩いて移動する人間にとっては、
なかなかたどり着けないことがあって、2008年には三重県で死ぬかと思ったことも。

さて、猛暑に探索は気が進まない状況下、
相方に付き合ってドライブに出かけることになりました。
それならば、と少々の探索をかけてみる事にしました。

目的地は滋賀県甲賀市信楽町と三重県伊賀市の旧阿山町域。
いずれも丘陵地に集落がところどころに点在していて、陽気の良い時期であれば
歩いて巡ることも可能ですが、この時期にはちょっとありえないので
車でちょっと走っては止まり、お寺の周りをきょろきょろすることを
繰り返しました。

滋賀県内で10か所探索しても目立った収穫はなく、三重県に入りましたが
こちらも最初に訪ねた集落ははずれ。
それほど気合を入れて来たわけでもなく、
そろそろ暑さもあって気力が薄れてきたところで当たりがきました。

伊賀市西湯舟の鍾馗さん

伊賀市西湯舟平泉寺は、お寺の前に民家が数件点在するだけの小さな集落です。
地図で見るたたずまいからは大して期待できるとも思えず、
パスしようかと思ったくらいでした。
ところがこの小さな集落に、上のものに始まり五体の鍾馗さんを発見。
それも初見のものばかりです。

伊賀市西湯舟の鍾馗さん


伊賀市西湯舟の鍾馗さん


伊賀市西湯舟の鍾馗さん


伊賀市西湯舟の鍾馗さん


さすがに最近は探索し尽くしてきた感もあり、なかなかこれだけの大収穫を
ひとところで得ることはなかっただけに、
いやぁ、年甲斐もなくすっかり興奮しました。

以降は憑き物が落ちたように好調となり、
以下の鍾馗さんを発見しました。


伊賀市中友田の鍾馗さん
(伊賀市中友田)

伊賀市小杉の鍾馗さん
(伊賀市小杉 下も)
伊賀市小杉の鍾馗さん


数はそんなに多くないのですが、量産品が少なく、
手びねりの逸品揃いの伊賀地方の面目躍如といったところでした。



やっぱ痒い!2011年02月25日 20時01分27秒

昨日の続き。
おとんさんから痒そう!というコメントをいただいて、
ふと、ちょっと前の写真と見比べてみました。

苔の増殖

左は2006年7月、右が先日の土曜日です。

やっぱり着実に苔が大きくなっている。

取ってあげたいですね。

以前に加西市の鍾馗さんを訪ねて市の学芸員の方にお会いしたとき、
「苔むした鍾馗さんに傷や手垢をつけたくなかったので、
苔をピンセットで丁寧に取りました」とおっしゃるのを聞いて
感動したことを思い出しました。

やっぱ変だ!2011年02月24日 22時56分19秒

伊賀上野でひときわ変な鍾馗さん。
伊賀市上野西大手町の鍾馗さん

このブログでも、博物館でも、みちくさ学会でも紹介してきていますが、
今回の再訪でも健在でひと安心。

でかい顔にアンバランスな細い身体。
妙に胴が長くて、むき出しの脚はずいぶん低いところからぬっとでています。
走っているようにみえますが、脚の向きと身体の向きは合ってなくて
横走り状態。

左手は振り上げているように見えますが、右手の状態は不明。
何のポーズなんだろう?

ということで、横から見たところを写してきました。

伊賀市上野西大手町の鍾馗さん

左手は頭の上に振り上げています。

伊賀市上野西大手町の鍾馗さん

ありゃ、右手も同じように振り上げていた。

伊賀市上野西大手町の鍾馗さん

これは以前の写真ですが、改めてみてみると確かにオーバースローで
振りかぶった投手のよう。
握った両手の前にあるのは刀の鍔?
ということは刃は手前に向かって突き出ていたのか?
勢いをつけて正面の敵に刀を突き立てる瞬間でしょうか。

現在の雰囲気には似合わず、ずいぶん物騒なポーズだし、
そんな鍾馗さん、他に見たことがないなあ。

やっぱりこの鍾馗さん、謎めいて面白い。

2010/2/19 伊賀市2011年02月22日 22時43分03秒

このブログでも何度も触れていますが、伊賀市周辺では珍しい鍾馗さんが数多く見つかります。
数えてみたところ、2006年の初訪問以来今回が8回目。我ながら飽きもせずよくぞ、
と思いますが、訪問のたびに期待にたがわぬ新発見が待っています。

今回は伊賀上野中心街の歩き残したところと、周辺の集落をいくつか訪ねました。
阿保、伊勢路、平松、川北、愛田 など。

◆上野市街地で見つけた鍾馗さん

(伊賀市上野愛宕町)

(伊賀市小田町) これは#583の兄弟

伊賀市小田町の鍾馗さん
(伊賀市小田町)

伊賀市上野田端町の鍾馗さん
(伊賀市上野田端町)

◆郊外で見つけた鍾馗さん

伊賀市比土の鍾馗さん
(伊賀市比土)  これは#579の兄弟

伊賀市川北の鍾馗さん
(伊賀市川北)

今回、再々々々訪のため、旧知の鍾馗さんとも再会しました。
ほとんどの鍾馗さんの健在が確認できたのにはほっとしましたが、
下の鍾馗さんだけは、元あったお宅が更地になり、行方不明でした。
鍾馗さんも運命をともにしたと思われます。
類例は他になく、絶滅です。

伊賀市上野東日南町の鍾馗さん
(伊賀市上野東日南町) #556   2006年7月撮影