連鍾馗!2014年06月29日 00時11分37秒

ごく稀に、二人三人と鍾馗さんが連なっていることがあります。
単独の鍾馗さんが二体三体並んでいることはよくありますが、
初めから連なって焼かれたものはとっても少なく、
一万体以上見てきた中で、忘れていなければ四例だけです。

先日の南河内探訪でまとめて二体も確認したので
(といってもどちらもおとんさんのお導きですが・・)
まとめておきます。

まずは二連から。
富田林市佐備の二連鍾馗さん
富田林市佐備 2014年6月

微妙に表情の違う鍾馗さんが二人、仲良く鬼退治してはいチーズ!
といった感じ。
鍾馗さんに兄弟がいたという伝説がある、わけないか。

この家の奥さんの話では昔からあって、お爺さんから
「これは立派なものだから、絶対に大事にせねばいかん!」と
教えられていたそうです。
お爺さん GoodJob!!


続いて三連鍾馗さん
京都市南区の三連鍾馗さん
京都市南区竹田街道 2013年8月(再訪)

この角度からは二人しか見えないので反対側からの写真も
京都市南区の三連鍾馗さん

押しくらまんじゅうするように三方をにらんでいます。

現在は普通の軒にあがっていますが、台座の瓦は120度角で
三方に棟瓦が伸びたような形状です。
いったいどういう屋根にあがっていたのか、想像がつかないのですが
もっと高いところで全方位均等に睨みを利かせていたことは確かでしょう。


さらに三連。

富田林市佐備の三連鍾馗さん
富田林市佐備 2014年6月

二連鍾馗さんからほど近いところ。
ぎゅうぎゅう詰めで並んでいます。
冬に電線で押しくらまんじゅうしている雀を思い浮かべました。

こちらも奥さんの話では、屋根瓦を葺き替えたときに
奥さん自ら変わった瓦だなぁと思い、職人さんに頼んで残してもらったそうです。

もちろん、「とても珍しいものだからこれからも大切にしてくださいね!!」と
しつこく念を押して失礼しました。
変な奴だと思われたことでしょう。


最後は四連。

碧南市篠山町の四連鍾馗さん
愛知県篠山町 2009年10月(再撮影)

唯一無二の貴重な鍾馗さんですが、哀れな状態に・・
台座の底が平らなので丸い棟瓦には不安定だったのでしょう。
こんなことになってしまいました。
もともとは鍾馗さんを置くための台があったのかもしれません。
瓦と色が揃っているので、初めからあがっていたとは思うのですが。
貴重なものなのに可哀想。

四人が背中合わせで四方を睨む格好です。
碧南市篠山町の四連鍾馗さん

ごちゃつくので腕は適当に省略しているようです。

量産の#0083をベースにしていますが他所では見たことがなく、
特注品なんでしょう。



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