2013/2/2 三重県 多気町、松阪市、津市 ― 2013年02月11日 23時50分08秒
かなり前に瓶底眼鏡さんから、上多気(かみたけ)宿に鍾馗あり!という情報をいただいていたのですが、なかなか訪問する機会がありませんでした。
このあたり、伊勢へ向かう旧街道が何本も通っていて、車で通過するだけでも歴史を感じる集落が山中に点在しています。
鍾馗さんもありそうな気がするのですが、何しろ山深いし、
集落間の距離も長いので、歩いてたどるのはちょっとしんどい。
ましてやこの時期、山道は思わぬところで凍結や積雪が心配です。
そういえば車を買い換えたあと、冬タイヤもチェーンも持っていない・・
言い訳が長くなりましたが、季節外れの暖かい土曜日との予報を聞き、
これなら大丈夫と、ようやく決行となりました。
走行ルート:
勢和多気IC→(多気町)色太→土屋→車川→(松阪市)飯南町向粥見→
飯南町粥見→飯高町宮前→飯南町下仁柿→(津市)美杉町上多気→美杉町下多気→(松阪市)飯南町横野→小片野町→六呂木町→大河内町→笹川町→松阪IC
この間、R368 下仁柿-上多気 はいわゆる酷道。
離合不可の悪路が続くので要注意です。
私も木材を満載したトラックと出くわして立ち往生しました。
こんな道通るなよ~と言いたいところですが、
地図を見ても上多気から三重県の平野部につながる道はこの道のほか、
一志の方へ抜ける県道43号線があるだけで、こちらも相当なくねくね道。
これだけ不便な上多気ですが、伊勢本街道に沿って山中に開けた小盆地は北畠氏の城館があったとかで、かつては栄えた土地だそうです。
宿場も櫃坂峠、飼坂峠という難所の間にあって、まさに休みたい場所。
立派な宿屋の建物が今も残ります。
ここにあった鍾馗さん三体はすべて瓶底さん発見。
上下は愛知県に多い量産品ですが、
中は大阪中心に分布する手びねり鍾馗 #116 の系譜。
大阪府南部に多く、奈良でわずかに見られるだけのこの鍾馗さんが、
伊勢本街道を誰かに運ばれてきて、ここに落ち着いたのでしょうか。
この日、これ以外の収穫は量産品五体のみ。
賑やかしにイソヒヨドリさんに登場してもらいます。
最近、この鳥を見ることが増えたような気がします。
海沿いに多い鳥だと思っていたのですが、この日も山の中で2回遭遇。
素人ですのでよくわかりませんが。