2012/8/11 常滑市 ― 2012年09月01日 21時51分17秒
これは鍾馗さんでしょうか?
これだけ風化しているとYesともNoとも言いようがないですね。
遅くなってしまいましたが、8月11日の探訪記です。
またまた常滑市、これまではほぼ毎週のように愛知県外へ遠征していましたが
ここふた月ほどは愛知県内、それも知多半島の常滑市、知多市のあたりばかり
うろうろしています。
大概しつこいとお思いでしょうが、それだけ魅力的な地域でもありますので
もう少しお付き合いください。
この日も暑い日でした。
常滑市大谷、苅屋町、阿野町、塩田町、多屋町と車で移動しながら
細道をたどってきました。
いずれも海に近いのですが漁村の雰囲気はあまりなく、
どういう暮らしぶりだったのか、よくはわからないのですが、
半農半漁といった感じだったのではないかと思いました。
大谷で最初に出会ったのがこの鍾馗さん
このあたりにも多い#0089の亜種で、
二体目の発見となる珍しいもの。
下の写真の、いちばん多い精悍なタイプと比べると
若干太めで、のんびりした印象の鍾馗さんです。
(常滑市蒲池町 2007年7月撮影)
大谷では、他にも珍しい鍾馗さんがまとまって見つかりました。
皆同じタイプで、これまで1体しか見たことがなかった
#0869の親戚です。少しづつ細部が違っているので
同じ作者による手作りの可能性が高いと思います。
もう一体もすぐ近くの市内小鈴谷町で見ていますので、
地元の鬼師さんなんでしょうね。
この鍾馗さん、「猿」と言われていた時代の秀吉を思い起こさせます。
いや、勝手な感想ですが・・
この鍾馗さんは古場町で発見。
一見しただけでわかる#003です。
知多半島中央部だけで見つかる珍しい鍾馗さん
(1体だけ、伊勢湾対岸の三重県鈴鹿市で発見)ですが、
兄弟とってもよく似ているわりにはポーズは様々で、
見つけるととってもうれしい鍾馗さん。
「お~!こんなとこにいたかー♪」
最後のご紹介は樽水町
冒頭でアップを掲載しましたが、鍾馗さんでしょうかね~?
「疑わしきは掲載」がモットーですので、#1414として博物館に掲載予定です。
2012/8/17 安曇野 ― 2012年09月09日 13時03分30秒
家族旅行で安曇野を訪問した際に、昨年秋の安曇野鍾馗ツアーで時間切れとなって
見残していた、さんろくさん、naoさん発見の鍾馗さんたちを訪問してきました。
場所はあらかじめさんろくさんに伺っていたので迷うこともなく、家族を待たせながら
あわただしく撮影してきただけのことですので、
各鍾馗さんに関する説明はさんろくさんのブログに譲ります。
1.安曇野市豊科 (豊科駅前通り)
同じ屋根にもう1体鍾馗さんがのっていますが・・
横を向いてしまっています。
正面には
隣家が三階建てのビルに建て替わってしまったので、この鍾馗さんは日がな隣の壁をにらみつけています。
どんな顔をされているのでしょう?
2.安曇野市豊科
さんろくさんの紹介記事
立派なお宅の南北の棟端。
3.安曇野市豊科
2のお宅からはすぐ近く。
下の笑顔の像は鍾馗さんではないでしょうね。
4.安曇野市穂高 (柏矢町駅の東、蕎麦屋さん)
これまでの鍾馗さんと違って単独。反対側には何もありませんでした。
2.とともに、こちらの鍾馗さんの仲間だと思っています。
2012/8/25 常滑市榎戸町、蒲池町 ― 2012年09月09日 20時06分56秒
まだまだ続く知多半島シリーズ(^^:
この日は常滑市北部の榎戸町、神明町、蒲池町あたりをうろうろしました。
(常滑市新田町) #090
(常滑市蒲池町) #157
(常滑市蒲池町) #088
5kmちょっとの探索で見つけた鍾馗さんは再確認を含め36体。
常滑市の鍾馗さんが300体を超えました。
これは別格の京都市を除けば、最多の数字です。
この一か月ちょっとでかなり隅々まで歩きましたが、
まだまだあちこちで見つけることができそうです。
(おまけ)
9月2日に中日新聞の取材を受け、記者さんを知多市日長に案内しました。
あくまでご案内のつもりでしたが、取材中に未発見の鍾馗さんに出くわしました。
恐るべし、愛知県屈指の鍾馗スポット!
#1417として博物館収蔵予定
2012/9/8 佐久島 ― 2012年09月10日 00時13分35秒
8月末に某BSで放映された、佐久島の旅番組(俳優が「ぶらり」と訪れるという、
ありがちなタイプの番組です)をぼんやり見ていたら、
俳優が歩く背後の家の塀の上に鍾馗さんを発見!!
それもどうも見たことがないタイプのようだったのでもういけません(^^;
さっそく行ってきました。
佐久島は2009年2月に訪れて以来、3年ぶり2回目です。
ここも御多分に漏れず過疎化が進んでいます。
いろいろと島起こしにも取り組まれていて、この日はまだ夏のうちということもあって
それなりに観光の方も訪れていましたが、住む人がいなくなって屋根が崩れ落ちてしまった家をあちこちで目にしました。状況はなかなか厳しいようです。
さて前回は4体発見しています。それらはすべて健在でした。
この二体は一軒の家で左右をにらんでいます。 #1008
たまたま後ろを向いてしまった鍾馗さんは時々見ますが
こうして後ろ向きに固定されてしまった鍾馗さんはちょっと見たことがない。
ちなみにお寺にも背を向けているし・・
#080 で、前から見るとこんな感じの量産品です。
(南知多町内海)
今回の新発見は2体。
TVに映っていた、お目当ての塀の上の鍾馗さんはこんなのでした。
素朴な手作りらしき鍾馗さんですが、どこかで見たことがあると思ったら
どうもこちらの兄弟のようです。
上記ページの2体と合わせ、これで3体目の珍しい鍾馗さんですが、
不思議なことに3体とも左手の先が欠落しています。
どんなポーズだったのでしょうか?
この日は島内であと1体発見。
こちらは #096 量産品です。
分布地域は異なっています。
#080 が知多半島を中心に分布するのに対し、
#096 は西三河南部、西尾を中心に分布しています。
佐久島は知多半島からも三河からも近いので、それぞれ異なる経路で
海を渡ってきたのでしょうね。
ようやく更新・・ ― 2012年09月16日 23時31分56秒
メインサイト 「鍾馗博物館」 ようやく更新しました。
一ヶ月以上間が空いてしまいました。
今回は8月以降に新収録した鍾馗さんを掲載しています。
みちくさ学会にも久しぶりに記事を掲載しました。
みちくさ学会:鍾馗 鍾馗を尋ねて二千里ちょっと
お暇があれば覗いてみてください。
2012/9/15 松阪 ― 2012年09月20日 00時18分14秒
久々の県外遠征!
瓶底眼鏡さん
現ブログ:チャリ行 そして、いつかは・・・
旧ブログ:山行 そして、いつかは・・・
から最近ちょこちょこと松阪周辺の鍾馗さんに関する情報をいただいていて、
気になって仕方がありません。
病んでいて、長時間の運転ははなはだ不安があるのですが、
とうとう行ってしまいました。
私の住む愛知県知立市と三重県松阪市は隣県で、
伊勢湾を挟んで直線距離では結構近いのですが、
車で行くと150kmくらいあります。京都より遠いし時間もかかる。
脚と空模様に不安を抱えたまま探訪開始。
松阪市内をクルマで移動しながら転々とします。
まずは駅部田町(まえのへたちょう)。難読ですね。
1.駅部田町 瓶底さん発見 #1028
2.駅部田町 瓶底さん発見 #1418
市街中心部へ移動。お寺が集まっており、周りにお寺鍾馗がぽつりぽつりと。
3.湊町 瓶底さん発見 #1418
4.白粉町 #1418
2,3,4を同一作者と同定しました。かなり大胆な見立てですが
どうでしょうか?
郊外へ移動して八重田町。
ここではこれまでもユニークな鍾馗さんをいくつも見つけていますが
さる方の情報を基に新たな鍾馗さんを探しに行きました。
お目当ての鍾馗さんは見つからず、落胆して次へ向かおうとしたところで
クルマの中から下の鍾馗さんを発見しました。
5.八重田町 #1419
家の人に庭まで入れていただいたのですが、写真は失敗。
不思議度では今回のうちのナンバーワン!
これはうれしい出会いです。
最後は海岸に近い松崎浦町の松ヶ崎神社周辺です。
6.松崎浦町 瓶底さん発見 #1420
7.松崎浦町 瓶底さん発見 #1028
8.松崎浦町 #1421
松阪周辺は、分布密度はさほど高くないものの
訪問のたびに珍しい鍾馗さんが結構見つかり楽しいところです。
そのうち探訪地ガイドみたいなものをまとめていきます。
(いつのことやら・・)