2012/3/3 京都 ― 2012年03月24日 23時36分55秒
記事アップが遅れに遅れてしまいましたが、
3月3日にまたしても京都へ行ってきました。
今年に入って京都は既に4回目。ハイペースです。
出版がらみで打合せが入ったり、本屋を巡ってみたり、純然たる鍾馗探索は
少なかったのですが、今回はピュアな鍾馗探索。
一日かけて30kmたっぷり歩いてきました。
コースは地下鉄東山駅から北上して出町柳で鴨川を渡り、鞍馬口駅、堀川寺ノ内、
千本中立売と経由して大将軍あたりをうろうろ。
丸太町通を烏丸まで戻って京都市役所駅がゴール。反時計回りに中心部の北半を
ぐるっと一周したような感じです。
こう書くとあっさりしていますが、実際には気になる路地を見つけては入り込んだりしてみちくさしまくっています。
新しく見つけた鍾馗さんは65体、再確認した鍾馗さんが43体とやはり一日で
百体を超える鍾馗さんを目にしましたが、めぼしいものをご紹介します。
(上京区猪熊通)
京都の市中ではとっても珍しく、大棟にあがっています。
一見してこちらの鍾馗さんを思い浮かべた方もいるのでは?
(上京区猪熊通)
比べてみると、デザインは瓜二つ。共通の型から取ったとしか思えませんが、
細部の出来はまったく違います。
右がかなり丁寧に作りこまれていて、鬼師の腕の冴えを感じる仕上がりになっているのに対し、左は明らかに掘りが鈍いです。
服部さんによると、瓦屋さんの間では鍾馗の型の貸し借りが行なわれていたらしく
別々の職人さんが同じ型を使って製作していたとすると、なんとなく納得いきますね。
(上京区猪熊通)
ひとつめの鍾馗さんからすぐ近くで、奈良産とおぼしき鍾馗さんを見つけました。
奈良系と思われる鍾馗さんを京都で見ることはめったにないことなので
これを見つけたときはかなり!!!。
(中京区東洞院通)
この日のハイライトはこちら。
おわかりでしょうか?
服部さんの著作「洛中洛外の鍾馗」の表紙を飾っていた
秀作の鍾馗さんです。
「鍾馗さんを探せ」に寄稿いただいたコラムでも紹介された、
服部さんお気に入りの一体。
本になってすぐ、棲家の解体とともに行方不明になっていましたが、
2008年に服部さんの友人が、もとあった場所にほど近いマンションのベランダで
再発見したという、ドラマチックなエピソードの持ち主です。
しかし、ベランダの桟が邪魔をしてお顔が見えない(;;)
通りからはこれが限界。
かちっとした写真を撮るには、どうしてもお宅に上げていただかざるを
えないようです。
コメント
_ こまちゃん ― 2012年03月28日 03時17分15秒
_ kite ― 2012年03月28日 23時50分23秒
その通りで、住み心地が良いようには見えませんが、生き永らえただけでも幸運な鍾馗さんです。
服部さんはお宅にお邪魔して、あいさつしようとしたのですが、マンションの入り方がわからず断念したそうです。
私もぜひ全体像を拝見したかったのですが、ちょっとわかりませんでした。
服部さんはお宅にお邪魔して、あいさつしようとしたのですが、マンションの入り方がわからず断念したそうです。
私もぜひ全体像を拝見したかったのですが、ちょっとわかりませんでした。
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://kite5656.asablo.jp/blog/2012/03/24/6386927/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
あの箱入り鍾馗さん、こんな所に引越ちゃったんですか。
箱が壊れている上に、ベランダに置かれた本人も、
何だか困惑した表情に見えるのですが・・・。
世代が変わって家がマンションになったのでしょうか。
そうだったとしても、家毎取っ払われちゃうよりは良かったのかも。