2010/11/13 高野口⇒名手2010年11月15日 23時19分13秒

ここ一か月ほどは鍾馗を尋ねての遠征はお預け状態でしたが、
久しぶりに遠出してきました。

今回の目的地は和歌山県。

県北端を流れる紀の川に沿って、橋本市高野口町から
紀の川市名手まで、概ね「大和街道」を歩きました。

今回もおとんさんに同行していただいています。

奈良・大阪全域に広がる鍾馗文化は、和歌山県にも多少伝わっていて、
橋本市内では、多くはないもののこれまで10体以上の鍾馗さんを記録しています。

以前に名手市場を訪ねた時に2体の鍾馗さんを見ており、
今回はその間(高野口~名手)に鍾馗さんがあるのかどうか、
確かめるための探訪です。

この日は予報では晴れでしたが、すっきりしない空模様。
おまけにかなりの黄砂で、山並みも霞んでいました。

歩き始めてまもなく、高野口町大野でおとんさんが小さな家の棟端に
鍾馗さん発見。

橋本市大野の鍾馗さん

見たことない様式の優品。
なかなか幸先良いと思ったのですが・・

その後は妙寺、丁ノ町、笠田など、重厚な古民家が残る町並みを
いくつも通過するのですが、立派な鬼瓦をあちらこちらで目にするにも関わらず
鍾馗さんはさっぱり見つかりません。

結局20km強歩いて、見つかった鍾馗さんはこの1体だけでした。

橋本より西に鍾馗さんは、基本伝わっていないと結論するしかありませんね。


時間が余ったので、大阪府へ戻り、おとんさんが和泉市内で発見した
逸品の鍾馗さん達にご案内していただきました。
近日中に鍾馗博物館にアップします。