八幡系 (11) 見得のポーズ2010年09月21日 23時00分02秒


安土町西老蘇の鍾馗さん
(近江八幡市(旧安土町)西老蘇)

棟端瓦(鬼瓦)ではなく、単独であげるために焼かれており、
衣服の幾何学文様は入っていませんが、
全体から受ける第一印象は紛れもなく八幡系です。

複雑で凝ったポーズに、細部の技巧を織り込みながら
全体として流れるように破綻なく仕上げています。
繰り返しの表現ですが、見得を切る歌舞伎役者みたい。

また、風が後ろから吹いていることを、髪や衣服のなびき方で表現しています。


安土町西老蘇の鍾馗さん

別の角度から。

野洲市木部の鍾馗さん

先日掲載のこちら(野洲市木部)と表情がよく似ています。
見得のポーズ系であることも共通。