【0063】淡路発の大顔鍾馗さん2010年06月22日 23時55分53秒

【分布と記録数】 滋賀県(45)、京都府(27)、奈良県(108)、
            大阪府(94)、兵庫県(5) 合計 (273)
【整理番号】  0063BX1
【リンク】 収蔵室

関西地方でたくさん見られる、壁掛けタイプの鍾馗さん。
大きな顔で迫力がありますが、横から見ると意外なほど薄っぺらい。

詳しいことはわかりませんが、淡路島と徳島県鳴門市付近で
作られているようです。

このタイプ、たくさん見つかるのであまり気に留めていませんでしたが、
こうして掲載するにあたって見返してみて、
いくつかバリエーションがあることがわかりました。

京都市弾正町の鍾馗さん
(1.京都市上京区弾正町)
京都市上京区椹木町通の鍾馗さん
(2.京都市上京区椹木町通)

この二つが代表的なものですが、矢印の部分に明らかな違いがあります。
あと、表情は1.のほうが厳しく、2.は困ったような表情(のことが多い)。

見つかる数は、2.よりは1.のほうが圧倒的に多いような気がします。

大津市御幸町の鍾馗さん
(3.大津市御幸町)
かと思うと、まれに 1.と2.の中間的なこんな鍾馗さんもあったりする。
難しいなあ。

泉佐野市長滝の鍾馗さん
(4.泉佐野市長滝)
こちらは鬼瓦と一体焼成されたと思しき一品もの。
剣の大きさ、足元のバランス、帽子??の大きさなど、
普通品とあちこち微妙に異なります。

【0063】は他にも分類の難しい鍾馗さんを含んだ悩ましいグループです。
続きは後日。