京都で塔めぐり2010年03月29日 23時29分37秒

3月27日、進学と一人暮らしが決まった娘を連れて京都へ出かけました。
受験勉強中は籠の鳥で、父親がふらふら京都へ出かけていくのを
指を銜えてみていましたが晴れて自由の身。
引越しを控えてあわただしい中、
親子二人の京都行です。

といっても、日がな鍾馗探しでは、いかにできた娘とはいえ
さすがについて来てくれないので、多少は観光のスパイスを交えなければ。
なんて考えていて、ふと思いついたのが塔めぐり。

洛中(厳密に言えば、東山、北山、西山に囲まれた現在の京都市街地)には
七つの五重塔、三重塔が現存しています。

五重塔
 法観寺(八坂の塔) 室町時代   重文
 教王護国寺(東寺) 江戸時代初期 国宝
 仁和寺       江戸時代初期 重文
三重塔
 清水寺       江戸時代初期 重文
 清水寺子安の塔   江戸時代初期 重文
 金戒光明寺     江戸時代初期 重文
 真正極楽寺(真如堂)江戸時代後期
 (出典:日本の塔 http://kawai52.cool.ne.jp/index.html)

比較的狭い範囲に集まっているので、一日で全部回れそうです。
善は急げとさっそく実行。

八坂を起点に
 八坂の塔⇒清水寺⇒金戒光明寺⇒真如堂⇒仁和寺と歩いて回り、
東寺だけは少し遠いので交通機関利用。
真如堂から仁和寺もずいぶん遠いですが、
ここは西陣をはじめとした鍾馗密集地帯を通るため、
乗り物で通過するわけにはいきません。

もちろん途中では鍾馗を探索しますが、
途中、有名観光スポットや老舗には事欠かないので、
娘も一応納得(のはず)


法観寺(八坂の塔)
八坂の塔(法観寺)

清水寺
京都の塔_2清水寺

清水寺子安の塔
京都の塔_3清水寺(子安の塔)
修理中で見ることができません(;;)
シートの中も覗いてはみましたが・・・

金戒光明寺
京都の塔_4金戒光明寺

真正極楽寺(真如堂)
京都の塔_5真正極楽寺(真如堂)

仁和寺
京都の塔_6仁和寺

教王護国寺(東寺)
京都の塔_7東寺

ひとつ、未練が残りましたが無事塔めぐり完了。

江戸時代の塔が多いですが、
関東方面のバランスを欠いた江戸期の塔にくらべ、
京都の塔は均整がとれているように思うのは
関西中華思想に染まった証しでしょうか。

桜の木がところどころに写りこんでいますが、ちらほらといったところ。
京都の見頃はもう少し先でしょうか。


忘れるところでしたが、鍾馗さんの収穫。
珍しいものは見つからなかったものの、
北区紫野で100mほどの名もない路地で
16体もの鍾馗を発見しました。
これは知る限り、京都でも最高の密度。
まさに「鍾馗ストリート」といったところでした。

コメント

_ yanegami ― 2010年03月31日 06時46分56秒

こんにちは。
ご無沙汰しております。
私も先日久しぶりに京都を訪れました。
まちなかを目的無しに歩いていても、そこかしこに歴史を感じさせる建物が多く、充実したまち歩きができました。
ただ、京都市内もあちこちで町家が駐車場に変わっていたりする光景を見て、京都もか...と寂しい気分になりました。
日本人にとって「ふるさと」を感じさせる京都も意外と住んでいる人にとっては住みにくいところだったりするのでしょうね...

_ kite ― 2010年04月01日 00時15分07秒

yanegamiさん、ご訪問ありがとうございます。
京都は何度行っても、歴史の深みと広がりをあちらこちらで感じますね。
新しいものと古いものが入り混じってこそ、
京都の活気が長年維持されていることは確かで、
その中で古いものがある程度失われていくことは
仕方がないことなのかも知れないですね。

文化財のように認知されているものは安泰ですが、
鍾馗さんのように、知る人ぞ・・のものは儚いです。

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