2009/9/19 大和郡山、奈良、橿原(つづき)2009年09月21日 23時59分02秒

奈良市福智院町の失われた鍾馗さん(2006年撮影)
(昨日からの続きです)

近鉄奈良駅からは勝手知った、
賑やかな餅飯殿通を抜け、猿沢池畔からならまちへ。
秘かなお目当ての高畑方面にある、とあるカフェのカレーを堪能したあと、
観光客で賑わうならまちを、さんざん歩き回りました。

お目当ての鍾馗さんの再録は、あまりにも天気が良すぎてかえって撮影には向かない強い日差しに悩まされましたが、
多くの鍾馗さんが健在だったのに一安心しました。

八木に戻って帰りの電車を待つ間、橿原市小綱町まで足を延ばし、単体だと思っていた鍾馗さんに相棒を発見したのが最後のうれしいおまけで帰途につきました。
 写真はこちら

掲載の写真は失われたと思われる鍾馗さん。
福智院の裏手にありましたが、
家の建替えに伴い、破棄されてしまったようです。
合掌。

【0067】天理市櫟本町2009年09月22日 23時54分28秒

天理市櫟本町の鍾馗さん
【所在地】 奈良県天理市櫟本町
【発見日】 2005/9/2
【撮影日】 2007/10/27
【整理番号】 0067WX
【発見数】 1
【リンク】
 収蔵室
 よりぬき

【コメント】
楢町からさらに南進するとほどなく
櫟本町の集落に入ります。
そして県道192号 福住横田線と交差しますが、
その角にあったのが こちらの鍾馗さん
残念ながら改築で失われてしまいました。


櫟本町内の県道192号線では、
随所に珍しい鍾馗さんが見られ、
奈良県でも有数の鍾馗探訪スポットとなっています。

掲載の鍾馗さんは桜井線の踏み切りを越えて
すぐのところ、
典型的な「突き当たり鍾馗さん」です。


なお、県道192号線櫟本町内はいわゆる険道。
離合困難な狭い道です。
その割には交通量が多い。

くれぐれも車を駐車して鍾馗撮影、
なんてなさらないよう願います。
一瞬のうちに大ブーイング間違いなし。

【0153】天理市石上町2009年09月23日 23時35分52秒

天理市石上町の鍾馗さん
【所在地】 奈良県天理市石上町
【発見日】 2005/10/21
【撮影日】 2007/10/27
【整理番号】 0153LX
【発見数】 1
【リンク】
 収蔵室
 よりぬき

【コメント】
櫟本町から上街道をさらに南進。
5分ほどの石上町内、花園寺の向かい側に
こちらの鍾馗さんがおられます。
数日前に紹介しました こちらの鍾馗さん  もずいぶん悩みのありそうなお顔でしたが、
この鍾馗さんも、遠くを見つめて物思いにふけっています。

ちなみに花園寺の周囲だけで
5体の鍾馗さんを見つけていますが、
この鍾馗さん含め4体はここでしか見られない
絶滅危惧種です。

【0658】天理市川原城町2009年09月24日 23時15分26秒

天理市川原城町の鍾馗さん
【所在地】 奈良県天理市川原城町
【発見日】 2006/10/13
【撮影日】 2006/10/13
【整理番号】 0658LX
【発見数】 2
【リンク】
 収蔵室

【コメント】
上街道はゆるやかに東にカーブして、
R169に出る手前、天理市田部町で右に折れます。
このあたりから左右には天理教の詰所が
やたら目に付き、鍾馗を探す人は
足を速めるところです。

天理駅前から東に伸びる天理本通りの
アーケードを過ぎてすぐにあるのがこの鍾馗さん。

記憶が正しければ、蔵に南を向いて乗っています。

顎ひげが三重のリングのようになっていますね。


同じ屋根の北側にも鍾馗さんが上がっていますが、
隣家とくっついているので、
こっちは正面から見ることはできません。

【0131】天理市丹波市町2009年09月25日 23時24分12秒

天理市丹波市町の鍾馗さん
【所在地】 奈良県天理市丹波市町
【発見日】 2005/9/2
【撮影日】 2005/9/2
【整理番号】 0131DX
【発見数】 9
【リンク】
 収蔵室

【コメント】
天理市内の上街道を引き続き南進します。

ほどなく丹波市の市街地に入ります。

天理と名を変える以前はここが
このあたりの中心市街地だったようで、
趣きのある古い家の残る町並みを
見ることができます。

この鍾馗さんは目抜き通りに面した軒先にあるので
よく目立ちます。

これ以南、桜井から下市までで
類似の鍾馗さんを目にすることができます。

鍾馗ニュータウン2009年09月26日 22時52分52秒

二川の鍾馗さん


愛知県豊橋市まで来ると、
鍾馗さんはほとんど見られなくなるのですが

その豊橋に鍾馗さんが50体以上
集中しているところがあります。

昭和50年代くらいに開発されたと思われる、
二川駅北側、
100戸弱の戸建て建売が並ぶ住宅団地。

なぜか、ほとんどすべての家に
鍾馗さんがあげられているのです。
小さいものですが、
気がつけば結構インパクトがあります。


これは開発した会社が進めたとしか思えず、
それも企業がこんなことをするとは思えないので、
ワンマン社長みたいな人の鶴の一声でしょうか?


見られる鍾馗さんは下の2種類だけのようです。
珍しいものが見られるわけではないので、
わざわざ見に行く価値はないと思いますが・・

 鍾馗①
 鍾馗②

2009/9/26 豊橋市、小坂井町、豊川市2009年09月27日 21時47分47秒

豊川市御津町御馬の鍾馗さん
なかなかすっきりと涼しくならないのはつらいですね。

9/26土曜日も、朝から意外に暑く、
1時間も歩かないうちに汗をかき始めます。

この日は豊橋駅を起点に、東海道本線に沿うように、
愛知御津駅まで、古い集落を縫い歩きます。

彼岸花は今が見頃のようで、
関西のような大群落には出会えませんでしたが
道端、畦、軒先といたるところで咲いています。

豊川放水路を渡るまではまったく収穫なし。
そして渡って小坂井町に入ると急に目に付きはじめます。
鍾馗さんの分布はくっきりと分かれていました。

豊川放水路の完成は1965年で、
それ以前の状態を 古い航空写真 で見ると、
小坂井町の南側の豊川流域は
現在の放水路の流路に沿って
低地がひろがっているように見えます。

おそらく、低地側では
水害に悩まされた歴史があるでしょう。

鍾馗さんがその北の、
わずかに高くなった古い住宅街でしか
見られない事実は、
住宅の立地と生活のゆとりに
関連があったことを想像させます。

2009/9/27 知立市、安城市、岡崎市2009年09月28日 21時06分42秒

モグラ
日曜日は基本的に
出かけないことにしていますが、
昨日はひまで、運動不足解消のためにも
気楽な探訪へ自宅からスタート。

旧東海道に沿って、
知立から岡崎・矢作橋まで
10km少々のウォーキングです。

ぽつぽつと鍾馗さんは見つかりましたが
予想通り珍品はなし。


写真は「もぐら」です。

アスファルトの道路に迷い出てしまい
右往左往していました。
旧道とはいえ東海道、危なっかしくて見ていられません。
通りかかったのは一台だけでしたが、
にわか交通整理のおっさんと化して、
道端の草叢に入っていくのを見届けました。

地上ではなんとも頼りない姿ですが、
前足だけは強烈に力強いですね。

【0451】桜井市辻2009年09月29日 23時41分00秒

桜井市辻の鍾馗さん
【所在地】 奈良県桜井市辻
【発見日】 2006/4/22
【撮影日】 2006/4/22
【整理番号】 0451LX
【発見数】 1
【リンク】
 収蔵室

【コメント】
上街道を引き続き南下しましょう。

桜井市に入ってすぐの辻集落は
鍾馗の集積ポイント。

お寺の周囲に10体強の鍾馗さん。

こちらの鍾馗さんは弱々しさが特徴。

もし、自分の家にこんな鍾馗さんが
やってきたとしたら、かなり不安。

【0233】桜井市三輪2009年09月30日 23時45分17秒

桜井市三輪の鍾馗さん
【所在地】 奈良県桜井市三輪
【発見日】 2005/11/5
【撮影日】 2008/10/26
【整理番号】 0233WX
【発見数】 1
【リンク】
 収蔵室
 よりぬき

【コメント】
上街道をさらに南下します。
ところが巻向駅を過ぎると、街道は
JR奈良線とR169の立体交差のところで
途切れてしまいます。

ここは迂回するしかありません。
くれぐれも踏み切りのないところで
線路を渡らないよう願います。

箸墓の東側を抜け、三輪神社の大鳥居を
目印に左折し、三輪の街に入ります。

この鍾馗さんは法念寺の門前。
現在は軒下にありますが、
元々は棟瓦の端に置かれていたものです。

まじめくさった表情が愛らしい。

どでかいイヤリングのような物体は
髭なんでしょうか?

観音菩薩もよく似た
イヤリング様の飾りをつけていますが
耳璫<じとう>というそうです。
でも鍾馗さんには関係ないですね。